第三章 護国の為に祝福を。(1)
続けて投稿させていただきます。色々と拙くご不満を感じられるかと思いますが、寛大な目線でお願いいたします。
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「号外!また号外だよー!!」「クーアラントのスオミ城塞都市陥落だよー!!守備隊は壊滅、都市スオミが消滅したらしいよー!! それだけじゃなく、なんと聖王騎士団が全滅したよー!!!神が降臨して、貴族が聖王に反乱したとよー!!号外!号外ー!!」
新聞売りの少年の声が響く。
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タラスの街の早朝。
澄んだ空気と明るくなりかけた宿屋の前の通りが騒然となっている。
「おいおい、あり得ねえだろ!?いくらだ?くれ!」
「聖王騎士団って、団員皆導士級の魔法使いでここいらの国では最強だよな?それが全滅?嘘だろおい。とりあえず新聞くれ!」
「スオミに弟家族が・・・。僕にもください、いったいなにが・・・。」
「はいよ!銅貨9枚だよ!今回の号外は最新版だからね!昨日の情報だよー!」
ちなみ少年が委託販売されている新聞社は、民間人では珍しい魔力持ちの記者を雇って方々に派遣して記事を書いている。だから魔信が使えて情報が早い。社長はなかなかのやり手である。
仕入れ値の銅貨3枚を納めても、倍の6枚が手に入る。
これで、病気の父に薬を、母や弟妹達には沢山食糧が買ってやれる。
新聞売りの少年は、先日に続いての儲けに頬が緩んで仕方なかった。
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「失礼、こちらにハイ・エルフの冒険者が宿泊されていると冒険者ギルドより聞いた。早朝に申し訳ないが、面会をさせていただきたい。」
町中が早朝から騒然としている中、ロンバルディア王国軍の制服を着てサーベルを下げた軍士官が4人の兵を連れて(宿屋・気付きの瞑想)のカウンターで女将に要請している。
そんな事は露知らず、裕太は悪夢を見た昨日と違い今朝
は夢見よく爆睡しソファーで幸せそうにゴロゴロ寝ていた。寝るまでリリアが手を握ってくれていたからだろうか。
「ふみょ~。」
裕太は変な声を出しながら寝返りをうっている。
「・・・大丈夫だよね?」
エテルが昼食用の芋の皮を剥きながら、心配そうな、びみょーな感じで皆に問いかける。
「うにゃ~。」
裕太がまた変な寝言を言っている。
リリア以下4人は、何となく生暖かい目で見守る事にした。
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「休養中に、誠に申し訳ございません。我らは、ここロンバルディア王国のタラス駐屯国軍部隊の者です。」
寝起きで寝ぐせと、ぼーっとした顔の裕太に制服をきっちり着た30歳位の将校さんが敬語で話しかけている。
裕太は寝間着でソファーに横になり上半身だけ起こし、ぼーっとした顔で「おはようございます。」といった。
「いや、もう昼過ぎてるよ、ユータ君。」
アリアはそう思ったが、余計なことは言わずにまったりとした目で見守った。
いよいよユータがかかわりだします。




