第二章 2度目の転生 クーアラント北方聖教国・スオミ城塞都市防衛戦 (殲滅・下)
拙い文章ですが、更新いたします。
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そのころ、聖王騎士団は全部隊の聖王騎士100騎と聖従士400人を以って北国街道をスオミ城塞都市の北門まで1カーリ(約1.8km)の至近距離まで到達していた。街道を避難北上する避難民たちは、騎士団を見ると歓声を上げ、すがるような目で見つつも彼らに道を開け脇に避けて邪魔にならないようにして通してくれる。
聖王騎士団は皆、騎馬まで身体強化魔法の強力なバフをかけ、他の騎士団には不可能な進撃速度でスオミの救援に急いだ。
「スオミには物資も食料も備蓄が十分にある。輜重部隊は強行軍には足手まといだ。純戦闘部隊だけで行く。」
スオミ守備隊のアグラヤルビ将軍からの魔信での救援要請が届いたとき、聖王騎士団長のマンネルヘイム聖公爵はそう宣言し常に即応臨戦態勢にある麾下のエリート部隊、聖王騎士団を僅か30分で出陣させた。
「奇襲は、奇襲に弱い。敵の予想の範囲を大きく上回る迅速さこそが勝機だ!行くぞ!我に続け!!」
騎士だけでなく従士まで全員が騎乗する部隊であることも幸いし、副都ヴィーボルニアからの110カーリ(約200km)を休憩もなく5時間で走破してスオミ至近に到達していた。
「・・・・・!! な、なんだ、あれは!」
先頭に立ち救援部隊を率いてきたマンネルヘイム騎士団長はスオミの向こう側に立つ巨大な人型の何かを見つけ、思わず2度見をして目をこすった後絶句し、そして叫んだ。
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晴れ渡る空一杯に、数えきれないほどの色とりどりの光の玉が渦巻いている。
フィーネリア女神は、慈愛に満ちた表情を変えることなくゆっくりと両手を天に上げ、そしてスオミを指さしつつ振り下ろした。
神聖語広域破壊大魔法・(天界の慈悲)
大神・もしくはフィーネリア女神にしか行使できぬ大量破壊大魔法で、すさまじい魔力消費量が必要な反面それに比例して凄まじい破壊力と威力を持ったまさに大殺戮魔法。大神フェルトノーラ以外では、第三従属神フィーネリアにしか使えぬため(殺戮天使)の2つ名がフィーネリアに与えられたほどの攻撃魔法である。
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「な、なにをするか!」
異常に気付いたビザニア帝国軍司令官のモルガン侯爵が慌ててウェストラントの司祭たちに詰め寄って叫ぶが、司祭たちは白目を剝きみるみる干からびたように瘦せ細り頽れる。
「・・・・・・異端に鉄槌を・・・・。死こそが慈悲なり。」 (西方聖書第2章13部)
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光の玉たちが、一気に城塞都市スオミとその周辺に勢いよく降り注いだ。
「な、何が起きている・・ガハァァ!!」「防御陣形!魔術師は防御魔法を展か・・・ツ!!がっ!!」「な、なぜだ!フィーネリアさま!なぜです・・ゲペッ!」
(((ダダダダダ!!!))) ((ガンガンガン!!))
光の玉は色により属性が違う魔法攻撃となり降り注ぐ。赤は火属性、水色は水属性、黄色は雷属性という風に。ありとあらゆる属性・無属性魔法の攻撃に、対処が間に合わずにスオミの反乱貴族や兵達だけでなく、住民までもが血飛沫を上げ粉微塵になっていく。建物や城壁・都城も崩れ崩壊していく。
「ばっ!馬鹿なウェストラントの狂信者めが!占領地を更地にして、無人の荒野にして我々に何の得があるか!」モルガン侯爵が崩れ行くスオミ城塞都市を見て絶叫する。
それどころか、降伏と臣従を申し入れに来た反乱軍の使者を迎え入れたために開かれた南大手門に進軍していたビザニア帝国軍の将兵や貴重な、代替の利かない魔導騎士機までもが巻き込まれ千切られて行く。
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「っ!退避!!全軍、直ちに後退せ・・・があああ!!」
北門直前まで進軍していたクーアラント聖王騎士団も、この攻撃にまともに巻き込まれた。
・・・・・マンネルヘイム騎士団長は複数の光弾に鎧ごと胴体を貫かれ、馬上から転落しつつ撤退を命じた。だが、落馬し地面で横たわりながら彼は自身の自慢の部下たち・王国最精鋭の騎士達が血飛沫をあげて壊滅していくのを、死の間際まで見せつけられているしか無かった。
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*城塞都市スオミ攻防戦。
9割の住民と7割の守備隊、そして護国の要・聖王騎士団の全滅がその滅亡と運命を共にした。
初めての投稿で拙い文章・表現で申し訳ありません。
頑張って投稿しますので宜しくお願い致します。




