第二章 2度目の転生(6)ギルドカード
鑑定の水晶でチートばれします。
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「じゃあ、右手を水晶球の上に置いてくだされ。」
裕太は言われた通りに水晶球に手をかざす。すると、目の前の空中に四角い画面の様なものが現れ、そこには裕太のステータスが全て表示されていた。
「なになに、ハイ・エルフ、ギフトが四つも!スキルも国軍士官並みのものを持っとるの。いやはや、わしはハイ・エルフを始めてみたが、みんなこんなに多芸多才に生まれてくるのかの?」
クロックは呆れたように座りなおし、額の汗をハンカチで拭った。
「さあ?僕は他のハイ・エルフに会ったことがないので・・。」
「なんと?親御さんは・・いや、すまん。余計な詮索じゃった。謝罪する。」クロック座りなおして姿勢を正し、深々と頭を下げた。
「いや!いいんです。気にしないで、頭を上げてください!」 こんな年長者にここまでされると長幼の序の感覚を持つ元日本人としては居心地が悪すぎる。
「そうか、寛大さに礼を言う。」クロックはそういって水晶球に呪文をかけた。すると、ステータス画面が縮小し、固まって運転免許証くらいの大きさの一枚のカードになった。
「これでお終いじゃ。水晶球を通して、同じ情報がギルドの記録室の魔道具に保管されている。万が一カードを紛失した時は、再発行できる。手数料はかかるがの。」
冒険者カードを裕太に渡し、クロックは水晶球を袋にしまい立ち上がった。
「登録したての今はFランク冒険者じゃ。だが、すぐにBランク位には上がれるじゃろう。先ずは簡単なクエストを数をこなして経験を積むか、上位パーティーに入れてもらって経験値を一気に稼ぐかじゃ。Fランクとは言え貴殿のステータスならAランクパーティーでも欲しがるじゃろうしの。」
そう言うと、頑張るがよいお若い方よ、とクロックは裕太をフロアに誘導しギルドの奥に戻っていった。
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「どうだった?ちゃんと登録できた?」
リリアが少し心配そうな顔で近寄ってきた。ほかのメンバーはまだ買取カウンターで手続き中の様だ。
「ああ。ほら、これだよ。」できたばかりのカードをリリアに渡す。
見た目は日本の運転免許証みたいで、魔道具により顔写真の様に良く似た似顔絵もついている。しかもカラーで!
後は名前とランク、職業(~魔術師とか、~盾職とか)、特定スキル(何級探索者とか、何級鑑定士とか、何級採集者など)しか書かれていない。
ギルドや衛兵詰め所などにある専用の魔道具を通せば、全て見られるそうだ。
「へえ、良かった。似顔絵もすごくかっこいいね。」
リリアは頬を染め、少し俯いて言った。
「職業は...!戦闘魔術師!!すごい!!これ万能上級職だよ!最初から!? しかもB級探索者とA級鑑定士の特定スキルも!!」
リリアが思わず大きな声を出したため、フロアに居た冒険者たちの注目を浴びてしまった。
「なんだって?戦闘魔術師?おいおい、あのエルフがか?よしいくぞ、スカウトだ!!」
「うわ!凄いイケメン!しかも滅多にいない希少な上級職なの?もしA級鑑定士が居れば、ダンジョンのガラクタからでも売れるお宝発見出来るじゃん!!普段危険だから二束三文にしかならない呪いのアイテムも、効果と使い方鑑定出来るからダークマーケットで高く売る事できる!凄いよ!!うちのパーティーに来ないかな!?いや、来てよ!!」
「B級探索者な上に戦闘魔術師だと!?、マジか、ちょっと声かけてみようぜ!!ぜひ、ウチのパーティに!」
「待ってよ、抜け駆けは許しませんよ!ウチのパーティ前回のクエストでC級探索者のメンバー死んで困っているのよ!ねぇ、ウチのパーティ全員若い女なんだけどさ、来ない?いや、来てよ!なんなら夜の特典もあるからさ!」
・・・・・・何やら一気にヤバげな状況になってしまった。
この世界の金銭価値
小銅貨=10円
銅貨 =50円
大銅貨=100円
小銀貨=500円
銀貨 =1000円
大銀貨=5000円
小金貨=10000円
金貨 =50000円
大金貨=100000円
小白金貨=500000円
白金貨 =1000000円
大体の感覚です。




