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<Tale.5> すみれの魔法

【Sumire Side】


「魔法」とは「想い」の力。

どれだけ優れた資質、優れた魔力を持っていようとも、結局は術者がその力を制御する。制御に必要なのは精神力。つまり、想いを強く持たなければ術者の力とはならない。想いの方向を間違えればそれは、必ず己に牙を向く力となってしまう。自分を強く持て、すみれ!



これは、かつて兄様より再三にわたって言われ続けた言葉。自分を強く持ち、想いを力に変えること。

今、迫ってきている獣は普通じゃない。おそらく何らかの力に支配されているのだろう。私はどうしたらいい?殺す?ただ操られているだけのこの生き物を?何が正しい?どうすべき?頭の中で様々な思考が張り巡る。私は混乱の境地にいた。獣はもう目の前。無理だ、何をしても間に合わない!刹那――――


「すみれー!!」


私ははっと目を見開く。獣はさっき私がいた場所を駆け抜けていた。徐々に混乱も解け、落ち着いた思考を取り戻す。

「ふう。間一髪だったー」

えっ、と彼の声を聞いた瞬間、私が彼に抱きかかえられていることに気づく。

「な、なななな、何してるんですかーーー!早く降ろしてくださーーい!!」

ポカポカと彼の腕を叩く。

「痛っ!」「えっ?」

駿の腕に深い傷があった。瞬時に悟る。

(駿が助けてくれたんだ・・・)

私は胸が熱くなった。・・・と同時に巻き込んでしまい、その上こんな怪我までさせてしまったことを深く後悔した。

だけど、向こうは謝る時間も、治療する時間もくれないらしい。目標である私を捉えると、また一直線に向かってきた。

「すみれ!」

腕の中から、駿の声がする。・・・大丈夫だよ。

私は駿を横たえて、獣との間に静かに立つ。

(まだ、自分がうまく制御できるかもわからないし、どうすればいいかもわからない。・・・だけど!)

私は両腕を前に突き出し、想いを込める!

開放ドライヴ!!」

刹那、スイッチが切り変わる感覚が伝わる。身体中から力が吹き出す。眼前には敵意むき出しの獣。大切な人を傷つけた敵!!

両腕に魔力が収束する。大きく・・・大きく・・・膨れ上がっていく。

「駿を傷つけた罪、今、神無月の銘のもとに裁きを下さん!!」

私は、叩きつけるように叫んだ。

穢れなき純白の閃光スノウ・ジャッジメント!!!!!!」


【Sumire Side END】



穢れなき純白の閃光スノウ・ジャッジメント!!!!!!」

すみれが叫んだ瞬間、眩く白い光が、彼女の手から放たれた。

俺は眩しくて目を閉じた・・・・・だが、待てども爆撃のような音は聞こえてこなかった。あるのは静寂のみ。

(く~ん♪♪)

・・・・・・は?今、何か可愛らしい小動物のような声が・・・?

俺は目を開ける。そこには数分前と変わらぬ景色があった。どこも壊れていない・・・どういうことだ?

「く~ん♪♪」「こらこら、くすぐったいですよ~」

・・・・・・・・

「あ、駿。この子ほら、こんなに可愛いですよ~」

すみれが駆け寄ってくる。・・・状況がよくわからんが、とりあえず、

「駿、見ていて~・・・ッキャン!」

頭を軽くはたく。当然だろ。すみれを守ろうと咄嗟にかばった挙句、腕は怪我するし、辺りは白く光るし、何か得体の知れないものがすみれからでてるし・・・って自分でも何言ってんだ、俺は!?

すみれの「痛いです~」の声を聞きながら空を仰いだ。


(魔法使い・・・ね)

混乱する頭で真っ先に理解したのが、魔法の存在と、腕の痛みだった――――




【Ririka Side】


(お兄ちゃん!?すーちゃん!?)

最初はちょっとした好奇心だった。

すーちゃんとお兄ちゃんが神社へ向かうのを偶然見かけて追いかけてきたら、真っ白い光が空へと昇っていくのが見えた。

(あの時と同じ・・・まさか・・・お兄ちゃん・・・)

私はその光に見覚えがあった。小学三年の頃、クラスの男子から執拗に虐められてた私を守ろうとした時になった現象にそっくりだった。

怖いながらも、私は光の方向へと走る。視界が開けた瞬間、飛び込んできたのは、地面に倒れているお兄ちゃんを庇う様に立っている、白い光に包まれたすーちゃんだった・・・。

(え・・・何ですーちゃんも、お兄ちゃんと同じようになってるの・・・?)

私は目の前で起きている事実を受け入れないでいた・・・。


【Ririka Side END】




どうも、STARLIGHTです。

いよいよタイトルどおり、魔法が絡んできました。ですが、技の名前については多々意見があるかと思いますが、そこは流していただけると幸いです。

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