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追憶の影から
あの子がいなくなったときから
あたしの世界は灰色で
あの子が好きだったもの全部
あたしは嫌いになっちゃった
思い出すだけつらいから
嫌いなことにして避けていく
泣かずに笑ったのは
間違いだったかなあ
ずっとわからなかったけど
あたしもあの子も虐待されてて
あたしは心
あの子は体
癒えない傷を抱えてた
性格は正反対だったねえ
教え合って笑って泣いた
色を失った世界で
たくさんの過ちを犯して
やっと
あの時のことが
わかるようになった
つらいけど
つらくもない時より
マシかな
生き返った心が流す血を
今度は大事にしていくよ
あの子みたいに
