切なさと優しさと心強さと
この章一番の盛り上がりどころです
よろしくお願いします。
SNSそれはソーシャルネットワークで繋がる趣味の世界。アニメやゲーム様々なサブカルチャーを誰でも発信していける場所。本当の自分をさらけ出せないで現実世界に自分の居場所を見出だせないでいた私は、直ぐにこの
世界の虜となった。そこで、ありのままの自分を表現できる世界に日々のめり込んでいった。
気付けば通いつめたアニメ・漫画サークルの
主になってしまったけど
いまでは他にも色々なものを発信して皆からの憧れの的になるとゆうのは
なんだかこそばゆい感じでなんだか変な感じだった。それはなんともいえない気持ちにないこそばゆい気持ちでやめられない止まらない。そんなネト充な毎日をおくっていた。
でも、今の現状はなんだ!?
まだ、残暑がしつこいある夏の日。来る日も来る日も歌とダンスのレッスンの繰り返し。そして、ステージライブ。自分の世界に浸っていた幸せな日常から一変、アイドルに間違われてからの生活は、自分にとっての非日常の始まりは地獄の入り口だった。
あんなに満たされた日常だったのになんでこんなことに!?
ある日のレッスン終わりのこと。
何気なく劇場内を歩いているとある会話が耳に入ってきてしまう。
「なんか最近、アイツ調子に乗ってるよね~。」「え??アイツって?」「アイツっていったら
ア・イ・ツ」
『ねぇ、それっておかっぱ?おかっぱじゃない。』廊下を歩きながらメンバー達が話している声が聞こえる。
「なんだろう?」アイツって誰だろう。。。
更に聞き耳を立てる。「前まであんなに根暗だったのに調子出てきたか知らないけどちょっとイラッとするんだよね。ほんと、クレイジーだよ!」
あまりの衝撃の場面の会話を聞いてしまったことに戸惑いを隠せないここはこの話を聞かなかったことにして退散退散。。。ガシャーンあっ!「いたた。なんでこんなとこにバケツが!?あと雑巾と牛乳??」
「あっ友希!?なんであんたがここに?」
「ごめんちょっと物につまづいて。なんでこんな物がここに??」牛乳と雑巾。そしてバケツ。なんに使うんだろう。まさか?!いや、いくらなんでもベタ過ぎないか!?まさかね。
そんな時、陰口を叩いていたメンバーの一人がフラリと自分の方向き直る。
「偶然だねーさっき友希ちゃんの話をしていたんだー」何も悪びれる様子もなく仲の良い友達と話すかのように話し掛けてくる。確かこの子は同じチームⅢの倉持めぐみ。
「え?」さっきまであんなに悪口を言っていたのになんなんだろうこの子は!!?
いつも少し間の抜けた調子でメンバーと会話するその姿は天然なのかそうではないのかは定かではない、いつも、にこやかにしてあてそんな腹の内が分からない子だ。
「いや、前までの友希ちゃんは暗いし無口だし取っつきにくかったんだ。今は、まるで人が変わったみたいだね!」それは、自分の正体を見透かしているかのような言い回しにで怜七ドキリとする。「えっ!?そ、そうかなー。」マズイ。
まさかいきなりバレた!?
『でも、今の友希ちゃんは明るくて好きー!話しやすいから。』まさかの屈託のない笑顔で好きだなんて!?そんな、まさか!「ふぅ~ん別に私これといって代わったりなんてしてないんだけどねっ!!」そう本メンバーと入れ替わったことは秘密だから。積極的に迫ってくる彼女の絡みに危うさを感じた私は苦笑いでその場を濁して即座に退散する。
そして、残念そうに指をくわえて純粋な眼差しで見送る めぐみんが
その場に一人、佇む のだった。
そんな二人の様子をプロデューサーの藤野和央は足を止めてそんな友希(怜七)の様子に違和感を覚えるのだった。
*
ランチタイムとなったAfterBreakCafeで今日から初勤務となった小倉友希は、新人担当となった受付カウンターの接客担当の茉里愛へのスマイルの注文が止まない中で接客の基本を教わっていた。
Cafeのカウンターはマクドナルドの受付を思わせるカウンターで注文を受注してその場で受け取り好きな席を選び食事をする形だ。に訪れるお客さんが皆して注文するのは茉里愛からのスマイル。それをまんざらでもないように微笑みをお客さんに向ける茉里愛。それはもうフレッシュなキラキラした笑顔で気持ちの良い接客に気を抜くと同性のこちらまで魅了されそうになる危うい魅力を秘めていた。
だが、彼女の本領はそこではないのだった。『いらっしゃいませご主人様!ご注文はなんですか!ーはい。まりのスマイルもいいけどコーヒーとサンドイッチにパウンドケーキはいかがですか!』とすかさずお決まりのスマイルの注文からセットの注文へと促すのにはまさに脱帽で......あれ?まだ接客が続いている?
『じゃあ!これから魔法をかけるよー。美味しくな~れもえもえ、きゅーん』
「えっ?!」ここはCafeだよね目の前で魅惑な呪文を口にしている先輩は、いったい...
『ありがとうございましたー!またのお越しをー』純粋無垢な笑顔に目を奪われながらも皆、分け隔てなく接する彼女に魅了されるお客さんの気持ちも分かる気がする。
「それじゃあ次は、友希ちゃんがのお客様の接客をやってみて。まりは隣で見てるから ね。」とにこやかに微笑む茉里愛。
その容姿は、まだ中学生と言っても容易に信じてしまうほどの幼い顔立ちなのに抜群のプロポーションのギャップにに先輩なのに
可愛い後輩に教えて貰っている感覚になる。
まさに、見た目は子供。身体は大人だった。
「それじゃあ次のお客様の接客をやってみて。まりは隣で見てるからね。」とにこやかに微笑む茉里愛。友希は恐る恐るカウンターへ立つ。そうこうしているうちに新しいお客さんが来店してくる。
「さっ、今だよ声出し。」『は、はい!。いらっしゃいませー!』声を絞って満面の笑顔で。つい、こないだまでアイドルだったから
笑顔で接客ならお手のもので、どうですか!
胸を張る。『はいっコーヒーとチョコレートケーキで758円ですね。では、ごゆっくり!』よし、完璧!とお客さんの表情を伺うとなんだか不満そうにカウンターを後にしていくところだった。
あれ??『ど、どうしてですか!なんでさっきの人はあんなに浮かない顔を。』どうしよう自分の接客が良くなかったのかな?と
不安になる。「チッチッチーまだまだね。」と茉里愛は先輩風を吹かせて茶化してくる。
「あの、どこがいけなかったんですか??」
教えて教えてと答えを知りたがる友希は茉里愛に寄りすがりウズウズする。
「ふっふーん。それはね、こ奉仕の心構えだよ」
「心構え??」自分に足りない心構えって
なんだろう。親身に訊ねる。
『お客様はご主人様。分け隔てなく愛情を注ぐ人だよ。あとは魔法の言葉は、もえもええキュンだよ!』と茉里愛は両手でハート型を作り方前につい出す。『おぉ...それってマニュアルだったんですか!?』とついキュンとしてさまって驚愕の真実を知る友希だった。
*
友希は喫茶店での勤務を終えて初めてづくしの仕事に失敗の連続を繰り返しては魔法の言葉で言い惑ってしまい不完全燃焼のまま自室に戻る。その頃には、もうヘトヘトで倒れ込むようにベッドへとダイブする。自然と薄れゆく記憶の中で簡易テーブルの上のタブレットがskypeの着信音を軽快な音で鳴らす。
「う、う~ん。。。」居眠り心地から現実世界に意識を戻される友希は、着信を取ろうとして
一瞬ためらうもその通話に出るて気が進まないままタブレットと向き合う。そこにはテレビ電話でBND48のプロデューサー、藤野和央が
写し出されていた。「もしもし。いきなり通話して悪い。ちょっと気になることがあってな午前中の劇場での小倉さんの様子が気になったからさ。」「あ、はい?」劇場で何かしらあったのだろうか?まさか怜七ちゃん が何かやらかしたのかな??
そこで今日のお互いの活動報告をしていないことに気が付いた。入れ替わりを決めてからとゆうもの近辺の人間関係の矛盾や情報の行き違いを解消する為に、一日の終わりに現在状況の報告をするように決めていた。
だけど、今日は疲れてその日課がまだだった。
まー、大丈夫かとたかをくくってタブの画面に向き合う。
「な、なんですか?早くして下さいね。」
大丈夫めったなことを言わなければいつも通りにしていたら問題ない。と自分に言い聞かせて通話を開始した。
「なに、大したことじゃないよ。最近の小倉さんは変わったと思ってさ!」
「ええっいや。そうですか?」そんなまさか
いきなりバレてしまったのかな。そんなまさか......
「あ、変わったっていっても変な意味じゃないから。ただ性格が朗らか?明るくくなったなと思ってさ。」
「へ、へぇ~プロデューサーがわたしのことを?」
「いや、俺だけじゃないよ。他のメンバーからもそんな話を聞くからさ。」
「そう...なんだ。」他のメンバーも。いったい何を思ってそんな風なことを言っているのか。「それは、どうも、ありがとうございます。私もあの日から人が変わったように頑張っているので」そう、違うステージで。
「あの日って御披露目ライブ? うん!あれは良かったよ特にメンバーからフォローされながらのパフォーマンスは感動ものだったよ!」
「え??あぁ。はい!本当に。」
「優しかったよね倉持さん。小倉さんの失敗をカバーしてくれてさ。あれこそメンバー間の友情ってものだよね!」
「は...い。本当に助かりました!」そこまで
遡って話すなんて、怜七ちゃんから聞いてないよそれ!バレないよね...たぶん。ってゆうかこの人熱い!
「だよね、あの子は困ってる人を放っておけない優しいとこがあるからさ。それに何かと君のことを気に掛けているみたいだからね!」更にプロデューサーからの熱烈なトークが続く。
「それでね!それでね...」『あのっもういいですか?プロデューサー!お話とゆうのは?』
「あ、もういいよ!小倉さん。最近、BND劇場来てないよね。」
「はい?」なんのことだろう??
『そ、それは......』不意を突かれて言葉が出てこなかった。
「それも、御披露目ライブの時から。」
あれは、ただ単にライブ日程を間違って覚えていたから。
本当にそうだった?でも、もしかして誰かから間違いの日程を聞かされてたから?
「小倉さん聞いてる?体調を崩してただけだよね。明日からこれるかな~」
そんなプロデューサーの声にも友希には届いていなかった。
「うぅーん......」
どうしよう。これから自分は、どうやって皆と向き合えいいんだろ?
水面に沈殿した土壌のよう積もり積もったにモヤモヤとどうしようもないこの気持ちは!とても二つ返事では返せない。
タブレット越しに二人の間にしばしの沈黙が訪れる。
「おーい友希ちゃーん。。。」
首を縦に振れずに黙っている友希に対して最後にこれだけはと前置きして言葉を続ける「いいかい、君はアイドルにとっての大事な立ち位置を他人に譲った。これはどうゆう意味か分かってるよね。頭を冷やしてよく考えてね。それじゃあね!!」
とプツリと通話がそこで切れた。そしてその場で唖然と呆ける友希だけが残された。
そんな友希を見つめる影が一つあった。青山が初勤務の友希の失態ぶりを気に掛けて差し入れとフォローに駆けつける。
青山はどんな言葉をかけるべきかと頭を悩ませるも、上手い言葉が浮かんでこない。もう一度、チラリと見た友希の顔がみるみるうちに両目に涙を浮かべて今にも泣きそうな顔をしていた。
「もう、おしまいだよ...」と力無く呟く。
「アイドルやってたのか?行かなくていいのか?皆、待っててくれるんだろ。」
放心状態のまま首を横に振ることしかできないでいる友希。
そんな彼女は悲観な感情を絞り出すように言葉を紡ぐ。
「...がう。違うよアイドルが自分の立ち位置を譲るときそれはぁ...」
「それは??」
『勝負から降りたときなんだよー』駄目だもう、感情が抑えられない。もう終わったよわたしのアイドル人生。
「こんな時、気の効いた言葉は出てこないけど。皆がどとかより自分らしくでいいんじゃないか。」
「自分らしく??」
『そうだ!俺がBND48《あいつら》に負けないようなトップアイドルにしてやる!』と青山は泣き崩れる友希の身体を支え、妥当BND48を宣言するのだった。
ひとまず一章目はこれで終わりです。
後愛読ありがとうございました。
やっぱり御披露目ライブが忘れられなくて
この話を書きたいと思いました。
心で見てきて文章にしました。
これからもよろしくお願いします!