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砂の王と音紡ぎの巫女  作者: ソウヤ
1語目 新たな紡ぎ手
2/2

砂漠にて彷徨うは

ホプエル...


この名前をつけてくれた君はもういない

君と歩みを共にしていた仲間ももう僕だけ

君とまたこの世界で談話できるなら、もしできるなら僕は


『何を考えている?』

耳にではなく、脳に直接意思を伝えてくる声なき声が反響する

「いや、なんでもないよ。ロキ。」

僕はそう声に出す


念話...思考や思いを声で耳に届け伝えるのではなく、脳に直接伝える技法である

ロキはそうやって僕と話す

「それはそうとさロキ、うっすらだけど見えてきたよ」

行く遥か先を指差す

朧気にだが壁のようななにかが見える

その空には曇天

『この砂漠の世界で曇天とはな』

「避暑地にはなりそうだね。まるでオアシスだよ」

見渡す限りの砂漠、今にもかれた植物が燃えだしそうな炎天下、これは本当に体に堪えるよ

『とある辺境の地に小さな集落があったんだと。

いつもなんときも空腹や渇きにうなされ、それを打開するための技術も環境もなかったそうだ』

...急にどうしたんだろ?

「ロキ、暑さのせいで頭でもお釈迦になってしまったの?」

『お釈迦っておい、この俺に使うとはな

いやなんだ、語り部になって旅するのも良いなって思ってな』

そんな唐突にこの方は

まぁ、思い立ったら即行動のロキらしいな

「じゃあ聞かせてよ、君の語る物語を

次の町につくまで堪能させてもらうよ」

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