プロローグ
今回から頑張っていきます。大、大、大修正終わりました。はじめのプロローグなんて見る影もない。前の方が好きだった方いたらごめんなさい。話の流れは大体変わってないから安心して。
この話は、遥か昔のこと。今も人々に神話として語り継がれる一人の英雄の話だ。その英雄は、国に押し寄せる10万以上の魔物をたった1人で倒し、数人の仲間と共に魔王を打ち取って見せた。更には自分で自分の国を作り、戦う力や権力が無い弱き者を守ったという。他には、力なき者が力を得られるよう、この世界のシステムを作り替えたという話しもあるぐらいだ。
その英雄が何故力を欲し努力したのか、この話を聞けばわかるだろう。英雄の生まれは、名もなき小さな村だった。小さな村だったが、そこまで貧しい暮らしではなかった。村の人達は皆仲が良く、村はいつも笑顔であふれていた。
その日は、いつもより少し風が強く、空は陰っていた。遠くから何か音が聞こえたような気がした。なんだろう、英雄は気になり自分の家を出た。いつもはそんな音は気にならなかっただろう。だが、その日は何故か音が気になった。
家を出た後、音のした方に向けて走っていく。だが、その時にはすでに手遅れだった。魔物の大軍が、すぐそこまで迫って来ていたのだ。幼く、力がまだ無かった英雄は、せめてこの状況を皆に伝えようと叫んだ。魔物の大軍が来た、逃げよう。そう叫びながら英雄は自分の家に走り出す。
だが、気づいたときには村は焼け落ち、大好きな村の皆は死んだ。いや、死なせてしまった。自分がもっと早くに魔物の大軍に気づいていれば、自分にもっと力があれば......。なぜ自分だけがこうして生きているのかと。
幼く、力が無い無力な英雄は、自分の非力さを呪った。その後英雄は、たまたま近くを通った冒険者に保護され、戦い方を教わった。10歳になりスキルを貰うと、英雄はさらに強くなった。英雄は力に溺れることなく実力と経験を積んでいった。
英雄は努力した。もう2度と自分の力不足で自分の大切な人が死なないように、もう2度と自分の非力さを呪わなくて済むように。
やがて英雄は、勇者となった。英雄は勇者として、襲われている村や町をいくつも救った。10万以上の魔物がこようと英雄は全力で守った。そして遂に、英雄は魔王を倒した。魔王との戦いはとても壮絶なものだった。魔王城の辺りはいくつものクレーターができ、山だった場所は平面になった。もし戦った場所が人間の住んでいる大陸なら、今頃英雄は、英雄でなく魔王と仲良く犯罪者になっていた事だろう。
その後は、共通の敵がいなくなり、また戦争を始めた国々を片っ端から沈めていき、変わりに自分の国を作った。この行いも、一歩間違えば犯罪者だっただろう。国にはとても沢山の人々が住んでいたが、今までの行いのおかげか大して問題なく国は栄えた。
だがある時、英雄に驚くべき予言が来た。英雄はその予言に備えるべく、力なき者が力を得られるよう、この世界のシステムを作り替えた。そして、自らもその予言の時に立ち会えるよう、自分の事を封印し眠りについた。その予言が何なのかは、今でもわかっていない。
だが、世界は確実に動いている。神話に語り継がれる偉大な英雄が驚き、備える必要があるレベルの大事件、その予兆を見せながら。
----今この瞬間、新たな英雄は武器を抜き敵を打つ
----今この瞬間、神は人々に恩恵をもたらす
----今この瞬間、モンスターは封印を破る
----今この瞬間、村は壊滅する
----今この瞬間、子供は生まれる
評価よろしく。次回は2話目を大幅に変えます。話の流れは変えないので安心して読んでください。全部修正し終わったら二章始めます。






