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2023年12月分

№2951~3000

【playback twnvday】


※各月の「ついのべの日」に書いたものへのアンサーを意識しています。


 1月 お題「ブルー(青)」


2951.『あの頃君は青かった』


#twnvday もしかしたら見てくれるかもしれない、そんな思いで書き続け、より多くの人の目に触れるため俺は有料会員になった。そして、多くの「いいね」を貰える小手先だけが磨かれた。たった一人に届けたかった青さは、バッジと引き換えに売り渡した。なぜ詩を書いていたのか、俺にはもうわからない。



 2月 お題「質問」


2952.


#twnvday 想定問答集なんて手にしたのは就職面接以来だろうか。職業は?年収は?と彼女が投げかける質問にハキハキと答えていく。傾向と対策は完璧だ。「まあ内定はもう私が出してるようなものだし気楽にね」と彼女は笑うが、わかってないな。娘の結婚にバグって問答無用で殴らせろと言うのが父親だ。



 3月 お題「大地」


2953.


#twnvday ホワイトデーのお返しに、ちょっと背伸びして値の張るモノを用意した。お揃いのロケットペンダント。これを渡して告白し、お互いの写真を飾るのだ。彼女を発見し駆け寄ろうとすると、他の誰かの告白をOKしているその瞬間だった。舞い上がっていた脳に破壊指令信号を受信し、膝から落下した。



 4月 お題「歌」


2954.


#twnvday うちの新人にはテーマソングがかかる。そんな頃もあったが、時が経ち、父親になって彼にも変化があった。主人公の座は子どもに譲り、自分は父親らしさへと切り替えていくようだ。今日も、堂々と廊下を歩いていく姿に、ダースベイダーのテーマがかかる。もっとマシな父親像があるだろうがよ。



 5月 お題「伝説」


2955.


#twnvday「『母』に関する記録を見つけました!」「すごいぞ!伝説上の存在だった『母』の謎が今、明らかに…!」「あ、でもこれ…『母』とは何たるかを記した本が刊行中止になった記録です。潰したい活動家がいたようですね」「結局わからんままか…」「伝説として残るくらい、求める人がいたのに…」



 6月 お題「泡」


2956.


創作談義はほろ酔い時に限る。頭も口も軽くなり、アイデアが次々に浮かんでくるのだ。コロナ禍が長く、すっかりリモートに慣れていたが、やはりこうして顔を突き合わせた方がネタ出しも酒もどんどん進む。「ところで、今日は自動録音ないけど誰かメモってる?」

#twnvday

創作活動は素面の時に限る。



 7月 お題「君(君たち)」


2957.


#twnvday 私の中に「秘密の話相手」がいることに気付く人はいなかった。好きなものは同じだし、意見も割れないから、そりゃ違いはわからないだろう。それが「私が、私が」と押し退けて前に出るようになったのは、独占したいものができたから。私が「私たち」になるのは、それを見抜いたあなたのせい。



 9月 お題「完結」


2958.『さらに、ついのべの日』


「本当に何もなかったな…」と思い返す。1999年に世界が終わらなかったように、連載漫画が終わる終わる詐欺をかますように #twnvday はお題を出し続けている。まあ、俺も同じか。もうやめるって言いながら続けてるんだもんな。仕事も、酒も、書くことも。きれいな『完結』なんてつまらないのが人生だ。



 10月 お題「盤」


2959.『放り出し一手』


昔はできたはずだったのに。他人が書いたものを「読む」ことぐらい。煩わしいのは、必ず何かを読み取って、必ず褒めないといけないという謎のルール。義務感だけで書いている感想文を疎かに、気が付けば俺は #twnvday の一手を磨く。馴れ合いより読み合い、学びより愉悦。この盤上から、降りられねえ。



 11月 お題「オールナイト」


2960.『宵積み』


#twnvday VHSへの録画を覚えたのは深夜番組を見るため。親にバレて気まずい思いをしてからは、夜更かしして証拠を残さず見るようになった。心配のない環境になってからは、録り貯めてDVDに焼くばかり。夜通し見るなんてできる体ではなくなった。俺たちは夜に慣れたつもりで、いつも夜に突き放される。


 *


【twnvday2023/12/14 お題「奇跡」】


2961.『奇跡の連続』


#twnvday そのとき、不思議なことが起こった。何だかわからないが、何とかなったのである。俺の人生そんなことばかりだ。不思議なことが起こる理由を解き明かせば人生もっと良くなるかもしれないが、寝たら忘れるので仕方ない。そしてまた、不思議なことが起こった。今朝も元気に目が覚めたのである。


 *


2962.『途中になってる漫画』


#twnovel 本棚の整理中、途中で巻が止まっているラブコメ漫画を改めて読み始めた。キャラに感情移入しやすくてとても面白い。なぜ途中でやめてしまったのだろう。その理由は最後に買った巻を読んでわかった。今日の整理はもう終わりにして一日横になろう。好きな人の失恋を見るのは二度目でもつらい。


 *


【「人は本当に悲しいとき、涙が出ないのだと知った」で始まり「焦げたトーストは、苦いのにやたら美味しかった」で終わるお話】


2963.『それでも今日をやっていく』


#twnovel 人は本当に悲しいとき、涙が出ないのだと知った。泣く気力すら湧かないのだ。そして本当に悲しくても関係なしに腹が減ることも知った。悲しくて掃除してなかった電子レンジが煙を噴くと、無気力は吹っ飛び、大騒ぎした余力が体に満ちていた。焦げたトーストは、苦いのにやたら美味しかった。


 *


2964.『プロの素質』


#twnovel 進学先の部活が廃部になった。名門で、そこでプレーすることだけが目的の推薦入学だったのに。「別に部活がなくてもプロにはなれるべ」一緒に受かった奴は何か呑気だし。現実見てないのか。「でも悲劇的でいいドラマがついたよな。俺らの世代、いい商売できるぜ」いや、未来を見てるのか…。


 *


2965.『聖剣売るよ!』


#twnovel フリーマーケットに勇者の剣が出品され、物議を醸している。出品者は、勇者にしか抜けない伝説の剣を抜いてしまったものの、勇者になるつもりはなかったので、生活の足しにしようと売りに出したとのこと。なお買い手はつかず、若者の勇者離れを象徴する珍事となった。

#ファンタジー社会問題


 *


【「やあ、また会ったね」という台詞で始まり「あんまり綺麗で、目頭が熱くなった」で終わるお話】


2966.『カウンター越しの再会』


#twnovel「やあ、また会ったね」そう声をかけても、僕が誰だかわからないようだった。とぼけてくれたのかもしれない。あれから長い時が経ち、隣でお酌をしていた彼女はカウンターの向こうにいる。孤独な老いを恐れて若作りをした僕に比べ、笑い皺を隠さない彼女は、あんまり綺麗で、目頭が熱くなった。


 *


【「名前も知らないその人に、ひと目で惹かれてしまった」で始まり「ふと思い付いて、ごく自然に筆を執った」で終わるお話】


2967.『それが作家』


#twnovel 名前も知らないその人に、ひと目で惹かれてしまった。面白い物語を持ってそうだと思い、その一端だけでも垣間見れないかと後をつける。結局、期待したような出来事はなかった。ていうか、その人に期待した妄想をそのまま書けば面白いんじゃないのか。ふと思い付いて、ごく自然に筆を執った。


 *


2968.『一人部屋(同居人付き)』


#twnovel「シェアハウスって聞いてたけど、ここ一人部屋じゃないですか?」「ええ。先に入居されてる方がクローゼットしか使わないので、他は格安で提供すると。あと、クローゼットからがなり声がしても気にしないでほしい、とも」「すいません、事故物件なら事故物件って言ってもらっていいですか?」


 *


2969.『因習村』


#twnovel「ああ、そうだ。お前の言うとおり、この村では子どもに『雪かき』を『雪遊び』だと教えている。そうしないと人手が足りないから、仕方ないんだ。だが娯楽の少ないここでは子どもの楽しみになっている。それを因習と呼び、暴き、村の生きる術を奪う権利が、余所者のお前にあると思うのか…!」


 *


2970.『山形には何もない』


#twnovel「山形には何もない」と言うと他県民から「卑下するな」と窘められるが、違う、そうじゃない。山形には割と何でもあるのはわかっている。それで満足してしまわないために言うのだ。ここを出たいという気持ちを忘れないために。我々はその一心で、山を登り、穴を開け、飛び越えてきたのだから。


 *


2971.『清算』


#twnovel「ポイント貯まってますよ」長く通ってきて、初めて聞く言葉だった。教えてくれたらいいのに、とは常々思っていたが。どぎまぎして「つ、次に使います」と伝え、そそくさと外に出た。私以外の客にも言っているのを聞きながら。冷たい空気を吸い、湿っぽく息を吐く。閉店するって本当なんだ…。


 *


2972.『怪獣と怒り』


#twnovel 街に怪獣が現れる。つまり、今日も誰かが怒っているのだ。あまりの理不尽に人が怒りを抑えられなくなったとき、怪獣はその怒りを向ける矛先となる。怪獣は爆発四散し、街に平和が訪れる。怒りが晴れて人々は笑い合う。それは怪獣にとってあまりに理不尽ではないかと、誰も考えることはない。


 *


【「花なんか別に好きじゃなかった」で始まり「笑顔からこぼれ落ちる涙が光を纏って美しいと思った」で終わるお話】


2973.『(わら)う』


#twnovel 花なんか別に好きじゃなかった。でも、アスファルトで舗装された道の真ん中に、一輪だけ咲いている花。名前も知らないのに、通るたびに足を止め、じっと見入ってしまう。咲くことを「笑う」と表すのにぴったりの花だった。雨上がりなど、笑顔からこぼれ落ちる涙が光を纏って美しいと思った。


 *


【ついのべ三題ったー『トランク』『ドーピング』『水薬』】


2974.『原物』


#twnovel 限界を感じてドーピングに手を出したが、耐性ができてしまったのか薬を飲んでも思うように成果を出せない。売人に相談すると、いつもの水薬ではなく、トランクを持ってきた。「抽出したエキスでなく、丸ごといけば効くでしょう」トランクがめっちゃ暴れてる。俺は今まで何を飲んでいたのか。


 *


【お題『言えなかった』】


2975.『噛み殺したこと』


#twnovel どうしてこうなってしまったのだろう。引き返せるタイミングは何度もあった。その度に何も言えず、抗えないままここにいる。今からでも間に合うだろうか。そんな想いが過ぎるが、俺は歯を食いしばり、悪の首領としてヒーローに殴られることを選んだ。「助けて」なんて最後まで言わなかった。


 *


【ついのべ三題ったー『男』『銃弾』『ライブ』】


2976.『撃たれた!』


#twnovel「SNSをチェックしてたら人が撃たれたって投稿が!」「何!?」「現場はライブ会場。男性アーティストと観客がそれぞれ撃たれたと音楽ライターが証言してます!」「銃撃戦にでもなったのか…!?」「アーティストは歓声に撃ち抜かれ、観客は曲に胸を撃たれたと」「胸はね、打たれてください」


 *


【書き出しは「陰鬱な空である。」】


2977.『運を天に任せて』


#twnovel 陰鬱な空である。こんなにはっきりと灰色をしている雲なんて、そうそうお目にかかるものではない。だからじっくり見ようと思ったわけでもないが、傘も持たずに表を歩く。これは運試しだ。天が味方してくれるなら私を濡らすはずがない。雨に降られず行き着いたら、宝くじを買うことにしよう。


 *


《異常聴取》


2978.『遺族の供述』


#twnovel そうですか、自害しましたか。私が追い詰めたと疑っているのですね。でも彼とは、私の妻子の話をしていただけです。殺めたことを認識できていないという理由で無罪になった者となら、妻子がまだ生きていかのように話せるのではないかと。結局、彼も信じてなどいなかったんですね。刑事さん。


 *


2979.『リコール』


#twnovel

防具の大手メーカーの不正発覚が冒険者業界に波紋を呼んでいる。耐久試験を行わずに鎧などを売っていたとして、メーカーは直ちにリコールを実施。ダンジョンの最奥で装備を回収された冒険者は「こんな危険な場所まであっさり来られて自信を無くしそう」と語っている。

#ファンタジー社会問題


 *


【ついのべ三題ったー『日曜日』『フラスコ』『飛行機』】


2980.『ハイジャック』


#twnovel「この飛行機は我々がジャックした!」なんてことだ。犯人たちの持つフラスコは、細菌兵器か…?「我々は『日曜日よりの使者』!このままどこか遠く連れてってもらうのが目的である!妙な動きをすると、この『何だかずっと日曜日気分になる空気』を撒き散らすぞ!」俺は全力で妙な動きをした。


 *


【あなたがこれからつくる作品のタイトルは「曇天の少年」です。】


2981.『曇天の少年』


#twnovel ひどく曇った目をした少年であった。曇天を見上げ一人佇んでいるのを見て、何か憐れな身の上なのだろうと世話を焼いたが、その瞳が晴れることはなかった。「気は晴れましたか」私の死に際にそんな生意気なことを訊いてきたので「ああ」と答えた。曇った目から、にわか雨が降るのを見たから。


 *


【ついのべ三題ったー『猫』『コーヒー』『濃厚』】


2982.『麝香猫』


#twnovel「ここの店名、読めなかったけど『ジャコウネコ』って漢字で書いてあるんですね」「そうです」「ジャコウネコって店名でコーヒー出してるのって、もしかして…」「ははは、そんな希少な豆、こんな値段で気軽には出せませんよ」「なんだ、やっぱり」「…高いですよ」「…!」「そして、濃厚だ」


 *


【ついのべ三題ったー『難易度』『老婆』『ライブ』】


2983.『祖母(そぼ)ちゃん』


#twnovel 祖母ちゃんが「推しのライブに行きたい」と言い出した。叶えてやりたいが、難易度の高いお願いをされたもんだ。伝手で施設への慰問ライブを誘致できたが、祖母ちゃんは「現場に行きたい」と譲らない。「年季の違いで他の小娘どもを圧倒したい」ファン同士のマウントって世代を越えるのな…。


 *


【お題『知らない横顔』】


2984.『私の知らない横顔で』


#twnovel 映画館で映画そっちのけで盗み見たときの方が、まだ熱があったな。運転席でまっすぐ前を見る彼の横顔は、私の動揺と興奮をよそにひどく落ち着いているように見えた。車のトランクから取り出した死体を二人で埋める間も、今までに見たことがないくらい冷静だった。初めてではないのだろうか。


 *


【書き終りは「遠く、そっと幸運を祈るしかあるまい。」】


2985.『大切なお知らせ』


#twnovel「えっ、ご旅行にいかれたんですか」訪ねても留守で、近所の人に訊いてわかったことだった。かなりの遠出で、電波も通じない場所へドライブに行ったらしい。まいったな…その車に不具合が出ているからディーラーとして報せに来たのに、運転真っ最中とは。遠く、そっと幸運を祈るしかあるまい。


 *


【「結婚したんだ」という台詞で始まり「焦げたトーストは、苦いのにやたら美味しかった」で終わるお話】


2986.『焦がれ焦がれて』


#twnovel「結婚したんだ」自分の口から出たと気づかないほど、呆けた声だった。クリスマスだから連絡したわけじゃないし、期待とかしてなかったし。うわごとのように呟きながら、耳にしたばかりの衝撃の報告を頭の中で反芻する。朝から何やってんだか。焦げたトーストは、苦いのにやたら美味しかった。


 *


【お題『もしも、願いが叶うなら』】


2987.『フラグクラッシャー』


#twnovel「もしも願いが叶うなら…12月24日、空いてる人がいますように…!」と、その日がシフトの女が何か言ってる。俺に代われということか。「いるさ、ここに一人な!」と孤独なシルエットでキメたら「そういうノリの人と過ごすのはちょっと…」とフラグの折れる音がした。願わくば、やり直したい。


 *


2988.『お勤め』


#twnovel お勤め品の酒のアテにするのは田んぼでのお勤めを終えた合鴨のパストラミ、飲るのはクリスマスなのにお勤めだった俺。今年もよく働きましたって気分になってくるが、まだ勤務日残ってるんだよなあ。だから小瓶で一品だけ。なんでもない日でしかないクリスマスが終わる。明日も仕事だ、寝よ。


 *


【「幸せになってください」という台詞で始まり「腹が立ったから、脇腹をつついてやった」で終わるお話】


2989.『立ち合い人』


#twnovel「幸せになってください」などと言うものだから面食らった。話が違うじゃないか、一言文句言ってやるっていうからついてきてやったんだぞ。「なんか、お前がついてきてくれたから、そういうのもういいかなって」なんじゃそりゃ。でも悪い気はしなくて、腹が立ったから、脇腹をつついてやった。


 *


【お題『ファイナルアンサー』】


2990.『探偵ミリオネア』


#twnovel「犯人はこの中にいる!」「本当か探偵!?」「まずはフィフティフィフティで選択肢を絞り、テレフォンで助手から新情報を収集し、オーディエンスで考察勢のアンケートをとります。導き出される犯人は…刑事さん、あなただ!」「ファイナルアンサー?」「…うーん」「まったく、甘いやつだ…」


 *


【ついのべ三題ったー『白昼夢』『猫』『夏休み』】


2991.『猫との記憶』


#twnovel 仕事中にうとうとすると、昔飼っていた猫を幻視する。空想の猫と戯れるのは楽しいが、夢はいつも騒がしく終わる。それは本当にあった記憶。子どもの頃、夏休み、蝉の死骸を咥えてくる愛猫。愛情表現だと知っているので受け取る私。待ってましたとばかりに手の中でセミファイナルをかます蝉。


 *


【「花なんか別に好きじゃなかった」で始まり「腹が立ったから、脇腹をつついてやった」で終わるお話】


2992.『今更言えないこと』


#twnovel 花なんか別に好きじゃなかった。でも、待ち合わせ場所で花束を持っている彼を見たら、初デートで正直に言うのも大人げないかと思い、黙っていた。結局「罰ゲームで告白したんだよバーカ」という隠し事も言い出せずに花を貰い続けている。思い出したら腹が立ったから、脇腹をつついてやった。


 *


2993.『アイドルの裏アカ』


#twnovel アイドルの裏アカを担当してます。これ、事務所の指示で運用してるんですよ。アイドルの私生活情報に金を出すファンは結構いて、いわばその養殖をしてるわけです。最初は、本当のプライバシーを守るためのフェイクとしてやってたんですが、今じゃアイドルを切るための炎上にも使われますね。


 *


2994.『コブラ師匠』


#twnovel 清水の舞台から飛び降りる覚悟で「仕事納めに食事に行かないか」と誘ってみる。断られたときは、俺の中のコブラ師匠が「笑ってごまかすさあ!」と言っているから平気だ。しかして返事は「ぜひ!」ど、どうしよう。コブラ師匠は「メリークリスマス!」と先に飛び降りていった。だ、旦那~っ!


 *


2995.『深夜ラジオ』


#twnovel 今年最後の放送を寝過ごした。眠れなくなった時期に聴いていた、深夜ラジオ。他の番組で採用されなかった没ネタが行き着く場所。あの頃、間違いなく救われた時間。最近は聴けていないので年末はと思ったが、やはり起きていられなかった。夜の優しさを忘れ、薄情な俺たちはそれを健全と呼ぶ。


 *


2996.『引き当てる』


「仕事納めの後、飲みすぎちゃってさ。倒れて頭打ったから救急車で病院に運ばれたんだ。そしたら当直の医者がたまたま詳しい人で、すぐこの傷はヤバイって見抜いて緊急入院させてくれてさ。いやホント医者ガチャ大成功、SSRだったわ」

#twnovel

医者はお前のことキングボンビーだと思ってるだろうよ。


 *


2997.『行列』


#呟怖

こちら最後尾でーすという声に誘われ列に並ぶと、スタッフから「道の真ん中で立ち止まらないで」と注意を受けた。あれっと思ったが、前にいたはずの行列は消えていた。困惑する私に、スタッフは訳知り顔で諭す。「購入できなかった人たちの…心残り、ですね。かわいそうに、ずっと彷徨うんだ」


 *


2998.『人生を変える「書」』


#twnovel「所詮、自分はこうするというだけの戯言」「本当のコツを他人を教えるバカはいない」と、これまで散々腐した手前気まずかったが、私も創作論の本を出したいと担当編集に相談した。心変わりの理由を「あるものを読んだから」と答えると、笑われた。数値の悪い健康診断書は生き方を変えさせる。


 *


2999.『おかえり』


#twnovel 帰省して早々友達と呑み歩き昨日は風呂に入らず寝たドアホウを、銭湯に連れて行くことになった。「えっサウナあるの!?」と食いついたので長風呂になるだろう。忙しい大晦日の、貴重な時間をこんなことに。ぼやきつつ、次に連れていく場所を考える。見せたいものがありすぎて、時間がない。


 *


3000.『三千世界(マルチバース)


突如マルチバースの扉が開かれ、様々な世界の俺に会ったが、まさか #twnovel を書いていない俺が一人もいないとは。だからこそやらねばならない。


「俺が考えたんだから俺のネタはすべて俺のモンだ!」

「俺と同じネタを書く俺はいらねェんだよ!」


三千世界のおいらを殺し ひとり書籍化してみたい

最終回でした。

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