2021年5月分
№2069~2080
2069.『黄金の日々を』
#twnovel ゴールデンウィークは研究と実験に費やした。休まなかったことを後悔はしていない、何故なら莫大なリターンがあるのだから。遂に完成した、歴史や伝説の中に生きる偉人を顕現させる術。これを使い、早速呼び出した偉人に私は告げる。「ミダス王よ。貴方の手で毎日ゴールデンウィークにして」
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2070.『火を点けて』
#twnovel「たしかに今回のキャンプでのお前の役割は火を点けることではあったけどそれはこう新聞紙をくべたり息を吹きかけたり物理的に火の管理をしろということであって間違ってもキャンプの写真をSNSに上げてこの我慢のご時世にキャンプかよとアカウントを炎上させることではなかったはずだろうが」
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【ついのべ三題ったー『マナーモード』『グラス』『味覚』】
2071.『緊張の一瞬』
#twnovel 携帯が震える。着信音を聞きたくないのでマナーモードにしていた携帯が。こんな夜更けに。グラスを持つ指に力が入る。まだ口はつけてない。どうせ職場からだ。また職場からだ。意を決してグラスの酒を啜った。本日の営業は終了しました。グラスを飲み干した。味はしなかった。携帯が震える。
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2072.『メッセージ性のある作品』
#twnovel「先生、久しぶりの新作ですね。監禁が題材のストーリーで心理描写が真に迫っていると好評ですが、どのように着想を得たのでしょう?やはり缶詰ですか(笑)」「僕としてはメッセージを込めたつもりですが伝わらなかったようですね。今、監禁されています…逃げてきました…助けてください…!」
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【#このお題で呟怖をください 「ひとり」】
2073.『寂寞』
#呟怖
仕事から帰って、風呂に入って、コンビニ弁当をつまめば明日も早いのでもう寝る時間だ。このアパートで一人暮らしを始めた頃は、寝る時こそ一番の楽しみだったのだが、今では虚しさを感じるだけ。腕は重いが、ただの筋肉痛なので簡単に上がる。なあ、独りにするなよ。また金縛りでもしてくれよ。
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【#このお題で呟怖をください 「粉」】
2074.『そばで』
#呟怖
ちょっと疲れていたのか、そば粉を床にぶちまけてしまった。やる気を失って、片づけずに眠る。すると翌朝、床には覚えのない足跡があちこちについていた。深呼吸し、床を掃除して、足跡がそうしていたように台所に立つ。あんたの蕎麦は、絶対に再現してみせるから。そこで見てなよ、じいさん。
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【twnvday2021/5/14 お題「灯火」】
2075.『魂のリレー』
#twnvday この火を絶やしてはいけない。素人ながらに感銘を受けて以来、その思いで作品を作り続けてきた。もはや風前の灯火となっている魂を繋ぎ止める方法はアップデートの他にない。それが今作の動機となったのであり、つまるところ、私の意図は、あの、オマージュにあって決してパクリなどでは…。
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2076.『冷たいラーメン保存会』
#twnovel 我々の活動は、県政が推し進める「冷やしラーメン」の呼称に駆逐されつつある従来の「冷たいラーメン」を守ること。同志たるこの店は冷やしラーメンの幟を掲げてながら「冷やし中華風のラーメン」を「冷やしラーメン」と定着させる情報操作をしている。活動は次のフェーズに進んでいるのだ。
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【#このお題で呟怖をください お題「毛玉」】
2077.『幸運の猫』
#呟怖
うちの猫は幸運の招き猫である。むしろこの猫が幸運を生んでいるのではないかと思うほどだ。だから多少の粗相は気にせず世話を焼いている。今日は、猫が苦しそうに毛玉を吐いた。お前にしちゃツイてないなと笑って片づけようとしたら、毛玉はふわりと浮かび、飛んでいった。ケサランパサラン…。
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【#このお題で呟怖をください お題「ご馳走様でした」】
2078.『飲み干す』
#呟怖
ラーメンのスープは体に悪い。でも残すと気持ち良く「ご馳走様でした」を言えない。飲み干そうとしたら、隣の客が、じっとこちらを見ていて、何だか怖くなって残してしまった。店を出ると、追いかけてきたその客に声をかけられた。「危なかったな。底が見えるところだった」スープの底に、何が。
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2079.『何か居る』
#twnovel このアパートには“何か”居るかもしれない。たとえばカップ焼きそばの湯切りで、シンクがベコンッてなるのが嫌だから排水口にストレートに捨ててたら排水口から断末魔みたいな叫び声がして、でも途中で止められなくて熱湯を全部流し込んだから、何か居たかもしれないけど死んだかもしれない。
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2080.『ゴーストレストラン』
#twnovel 最近流行りの「ゴーストレストラン」とは、店舗を持たずオンラインでのみ出前を受け付けている飲食店のことで、店内に入っても誰もいないのに人の気配がしたりお冷や料理が宙をとんできたりたまに店舗が消えてたりするレストランのことではないと先日知ったので、もうあの店には行ってない。




