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2021年4月分

№2057~2068

2057.『23:59→0:00の言霊』


#twnovel「元気にやってるよ」ウソだけど。エイプリルフールが終わってしまう前に、電話をした。大丈夫、うまくいく。ウソだ。いつも自分に言い聞かせている言葉は、口を通して出れば現実を偽っているだけ。それでも「諦めない」の呟きは、日付が変わる頃に絞り出された。どうか言霊となりますように。


 *


【お題『あくまで僕が、あなたを愛していたいんです。』】


2058.『あくまで』


#twnovel そんなの間違ってると言われても、たとえ愛想を尽かされても、僕は甘い囁きをやめません。あなたに頑張れと言い続ける天使を押し退けて、一息つこうと誘惑します。夜が明けた後で、怒られて、嫌われても構いません。あくまで僕が、あなたを愛していたいんです。悪魔で。明くまで。飽くまで。


 *


2059.『接客業の苦境』


#twnovel 病魔が猛威をふるう中、また一つ、伝統ある名店が歴史に幕を下ろす。「お客さんも減ったし、来てくれても濃厚接触になるからね。潮時よ」と店主は語る。勇気が足りず客になれなかった筆者が最後にわかったのは、『ぱふぱふ屋』は濃厚接触するらしいということだった。

#ファンタジー社会問題


 *


【お題『うまく笑えてないのは自覚してる』】


2060.『上手な笑い方』


#twnovel 引き笑いは変だからと、笑うときは声を張って、手を叩きながら。そう矯正した。下品だろうが相手も結局笑うからこれが上手な笑い方。でも、どうしても、笑いを堪えるときがある。下品だと思われたくないというのに、その人は不意打ちで引き笑いをさせ、満足そうにするのだから困ったものだ。


 *


2061.『料理の芽生え』


#twnovel 別々のまま食べれば良いものを、ラーメンに鯖の味噌煮を入れたのは、きっと金曜の夜で疲れていたからだ。まとめて食べたかったし、何ならちょっと変なものを食べたかった。料理のコツは、正常な判断を失うことかもしれない。いや、鯖味噌ラーメンはそんな変でもないし、料理もしてないけど。


 *


2062.『大人の社会勉強』


#twnovel 何事も勉強だよ。そう語る大将は、脱サラしてから居酒屋修行を始めたらしい。新幹線の待ち時間に立ち寄っただけの俺とも気さくに話せるのは、その猛勉強の成果なのだと。大事なことを教わり、ブラインド会計の恐ろしさも知った。いい勉強になった。だから大将も勉強してくれないかな、値段。


 *


【twnvday2021/4/14 お題「礼」】


2063.『あのとき助けられたのは』


#twnvday「あのとき助けていただいた…」「礼はいらん」そう遮って断った。だが何度追い返しても、険しい山の頂に逃げ込んでも、そいつは追いかけてきて、黙って隣に座った。知らないのだろうが、俺は礼をされるような人間じゃない。でも、ここで朝日を見たら、俺はきっと「ありがとう」と言うと思う。


 *


2064.『無意識なパクリ』


#twnovel 人は無意識下でつながっている。だから同じ内容の夢を見たり、遠く離れた地なのにキマイラや鵺といったコンセプトの似通った空想生物を創造したりする。それが集合的無意識というものです。つまりあなたは、私の無意識に眠っていたアイデアをパクってこの作品を作ったということなんですよ!


 *


2065.『創作者に時間を』


#twnovel 私は創作の神。長年神をやって得た知見は「時間がほしい、時間さえあれば創作できるのに」と言っている者ほど、いざ神の間に招いて時間を与えても何もしないということだ。だが「おかげ様でゆっくり休めました。また仕事を頑張れます」と晴れやかな顔で出て行くのを、責める気にはなれない。


 *


2066.『伊達や酔狂でやってる業界』


#twnovel 酒類の提供禁止で打撃を受けたのは酒場のみならず、酒場には付き物の業界も同様のようだ。冒険者のなり手が激減している。もともと冒険者は酔った勢いで宣言し素面に戻っても引くに引けず続けていた層が大半であり、ギルドは酒の席以外での人材の確保に苦労している。

#ファンタジー社会問題


 *


2067.『みんなの声』


#twnovel 無観客開催の要請を受け道行く人にインタビューを試みた。「やっぱり辛いですね。かといってやめるわけにはいかないけど。逆に、声援に依存していたのに気づかされたっていうか。やりきりますよ。賞賛なんてされなくても」もしや地球の命運がかかっているのかもしれないと思いつつ見送った。


 *


2068.『入院前夜』


#twnovel 真夜中に腹が減ると死を想う。こんな時間に食事をすること自体も、用意できるのが体に悪いものだけなのも、早死にを連想する。我慢しようとしても寝ている間に餓死するかもと思う。何より、空腹の理由が、晩飯を戻してしまったことだから余計悪い。もう三日連続だ。普通に死ぬかもしれない。

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