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2018年11月分

№1128~1152

【今日の献立報告シリーズ】


1128.『寿司』


#twnovel「今日はお寿司ですよ」「なるほど寿司の日ね」「最初のネタはステーキです」「いきなり邪道かよ」「いきなりステーキ」「やかましいわ」「次は王道の生モノですよ」「ほう」「あかんやつ」「アカン!」「焼かんとあかんやつなので目の前で焼きます」「自覚してんなら出すなよ、てか寿司は…」


 *


【『天国』を舞台に、『茶碗』と『紅茶』と『蒸気』の内二つをテーマにした話】


1129.『あの世の飲み物』


#twnovel 天国って本当に雲の上にあるんだな。俺の呟きに、天使は「これ全部、蒸気だよ」と答えた。「天国じゃみんな紅茶を飲むからね。こうなるさ」ふうん。「君も一杯どうだい」俺はコーヒーで。「それは地獄にしかないよ」まじで。「あんな、地獄そのものみたいな煮立てた泥水」なんだァ?てめェ…



1130.『蒸気茶碗』


#twnovel 蒸気茶碗の発明は、夜遅く帰る人たちの食卓を劇的に変えました。家族が食べ残した白米をよそって蓋をして待つだけで、冷めたご飯は炊き立ての状態を取り戻す。温かいご飯があり、家族の小言がない家庭は、まさに天国。あなたも蒸気茶碗で、寝てさえいれば天使のいる家庭を手に入れましょう!



1131.『紅茶漬け』


#twnovel 私が天国に来てしまった理由は、ひとえに『紅茶漬け』に手を出したからです。私は紅茶が大好きで、過激派として活動してきました。紅茶漬けもその一環です、紅茶はお茶漬けにしても美味いんだぞ、と。超過激派が私の口を封じたのはその日のことです。私は知ってしまった。あ、不味いわって。


 *


1132.『鼠一匹、大山を鳴動す』


#twnovel「大山鳴動して鼠一匹ってどういう意味?」「トレンドに、変なタグが載るときあるだろ」「うん」「覗いてみたら大論争してたりするだろ」「うん」「何事かと思ってTL遡ったら、発端はただのアホだったりするだろ」「うん」「それだよ」「時系列逆じゃない?」「何だ意味知ってるんじゃねえか」


 *


1133.『代償』


#twnovel 好きな人をあげると言われても、そもそも好きな人がいないんだが。悪魔は「そういう奴にこそおすすめの取引だ」と笑った。押し切られてしまったが、俺の前には誰も現れない。代償ありでこれじゃ割に合わん、と今日もどこかにいるはずの好きな人を探しに出る。愛する退屈な時間は減っていく。


 *


【『図書室』を舞台に、『栄光』と『白紙』と『格闘』の内二つをテーマにした話】


1134.『図書室にライトノベルを』


#twnovel 図書室にライトノベルを!学生たちの要望は、本の格闘技と呼ばれるビブリオバトルに委ねられた。知識と感性を駆使して本の魅力をプレゼンし、遂に購入の予算を勝ち取ったが、理事長判断で白紙となった。「学園に通う娘がね、カタログを見て言ったんだ。『お父さん、これ気持ち悪い…』って」



1135.『本好きの栄光』


#twnovel 図書室は私にとって過去の栄光の象徴だ。読書すればテストの点数に直結していたうちは良かったが、当然すぐに限界は来る。今日も、勉強しに来たはずのノートは白紙で、読書カードだけが文字で埋まっていく。成績の足しにはならないが、これこそが未来の栄光につながる。そう思えてならない。



1136.『司書のお仕事』


#twnovel 図書室の司書の仕事は激務である。利用者が学生に限られるため、本の取り扱いにもより一層の注意が求められる。本棚を探り、襲い掛かってくる本と格闘し、廃棄。学生からは「何故棄てた」と抗議される栄光なき仕事だが、彼らのためだ。ただ、最近はこういう有害指定図書が増えすぎだと思う。


 *


1137.『フリーイラスト』


#twnovel フリーイラストの普及により絵師の数は激減、小説のコミカライズの機会など、限られた絵師に釣り合う人気作に限られる。そんなご時世に、僕の小説に漫画化決定の話が舞い込んできた。僕は興奮した。「ど、どなたが描いてくださるんですか」「いえ誰も」「えっ」「フリーイラストを使います」


 *


《今日の献立報告》


1138.『チーズづくし』


#twnovel「今日はチーズを使った料理づくし、ですが…本当に大丈夫ですか?」「ああ。禁酒の続いてる今こそ、克服のチャンスだと思うんだ」「では、召し上がれ」「…あっ、やっぱチーズきつい。これは(チラッ)チーズに合う(チラッ)お酒で流し込まないと(チラッ)食べられないなぁー!」「しらじらしい」


 *


1139.『妹よ』


#twnovel 僕の秘蔵のマンガを暴いて読んでいたり、僕がストックしていたお菓子を勝手に持って行ったり、僕のベッドを占領して両親の雷をやり過ごしたり。我がもの顔で居座っていたけど、すべて昨日までの話だ。今頃は荷解きをしている頃だろうか。まったく、兄より先に巣立つなよ。

#きみの居場所だった


 *


1140.『季節のラベル』


#twnovel 夏っていつ終わったんだ。ついこの間までクールビズをしていたというのに、背広がないと外も歩けなくなってしまった。四季もクソもない。唯一季節感があるのは、仕事帰りのスーパーに並ぶ缶ビール。ラベルが #秋に染まれば 俺もそのつもりで食欲の秋を…あれ、ラベルが白い。もう冬仕様かよ。


 *


【twnvday2018/11/14 お題「ふたり」】


1141.『ひとりじゃない』


#twnvday ひとりでいい。そう粋がってくたばる寸前、倒れ込む僕を支える誰かがいた。そいつもどっかに行ってしまって、いよいよ僕が人間らしさまで忘れかけた頃、風の便りが届く。君がいなくても、ひとりでやっていけるさ。そう強がってみせて、ようやく人に戻れた気がした。僕はひとりじゃなかった。


 *


【お題『赤ちゃんだって、呼吸の仕方は知っているでしょう?』/変装】


1142.『クライベイビー』


#twnovel 生きてるだけで褒められたい。そんなささやかな願いのため「俺は今、呼吸しているぞ!」と叫んだ。「赤ちゃんだって、呼吸の仕方は知っているでしょう?」突然かけられた声。ああ、そうだ。褒められるよりも、俺は…艶美な声に誘われるまま、赤ちゃんになりきるために今日も店の門を潜った。



【お題『ミイラがミイラとり』/変装】


1143.『ミイラ攻略法』


#twnovel ミイラとりがミイラになる。よくある話だ。おそらく、ミイラに返り討ちにされて。なら、最初からミイラに変装していけば万事うまくいくのではないか。私は早速検証に乗り出し、こうして帰って来た。それがすべてだ。だから安心して付いて来るといい。えっ何言ってんの。変装だよ、これは…?


 *


【お題『そんな大博打、よく思いつきましたね』/ボケ役】


1144.『勝負のギャグ』


「これまで通りの漫才じゃ優勝には届かん。賭けに出よう」「賭けって、何を」「俺も一発ギャグでボケる」「そんな!ツッコミが急にボケたら変な空気に…」「大舞台で博打を打たないでどうする。それに大丈夫、いいギャグを思いついたんだ。頼む」「…わかった」#twnovel「お口チャックマンか!」「 」



【お題『携帯に嫉妬するな、バカ』/ボケ役】


1145.『私がいるよ』


初めての、っていうのは忘れられないものでしょうね。わかっているつもりです。でもあなたは乗り換えた。人聞きが悪いでしょうが事実です。なのに、いつまで持っているんですか。今はもう私がいるんですよ?

#twnovel「スマホがガラケーに嫉妬してる…」「お前、Siriにどんなくだらねーこと言ったんだ」


 *


【『大正時代』を舞台に、『銀貨』と『ワイン』と『おでん』の内二つをテーマにした話】


1146.『銀と紙』


#twnovel 銀貨の製造が中止となり、代わりに「同価値」の紙幣が出回ったが、本物の銀貨を手に入れようとする者は多かった。私もその一人で、銀貨のみが流通する闇オークションへある品を持ち込んだ。ワインを宣伝するヌードポスター。狙い通り売れたが、本物の銀貨で手に入る一番人気が、紙とはねぇ。



1147.『関東煮』


#twnovel 震災復興の現場には、銀貨を握りしめた作業員狙いの屋台がよく出る。今日の屋台…「関東煮」?「関東っていうけど味も具材も馴染みないな…これどこの料理?」「関西ではこれが関東の料理だって伝わってるよ」何だかすっかり変わった様子で里帰りした親戚を見た気分だが、美味いからいいや。



《今日の献立報告》


1148.『おでんとワイン』


#twnovel「今日はおでんとワインですよ」「合わなくない?」「ノン。テーマはズバリ大正浪漫。両方とも大正時代に縁があります」「ああだから着物と袴」「ブーツも履いてます」「家の中だから脱いで」「では調理を始めます。まず鍋にワインを注いで」「えっちょっ…そんなにブーツ脱ぎたくないか!?」


 *


1149.『芋煮そば』


#twnovel 芋煮そば。これ、コスパもよくとてもヘルシーな食事なんですよ。普通、そばやうどんは、シメの段階で芋煮に投入されるものです。でも芋煮そばの場合、芋煮を粗方食べるという調理過程を省略し、しかもシメだけを食べるようなものなので、カロリー大幅カットで実質ゼロ「んなわけねーだろ!」


 *


1150.『時間差婚類譚』


#twnovel 大半の時間を仕事に割き、合コンも見合いもダメで、もう結婚するには助けた何かの恩返しを待つしかないな。でも下心があると来やしないか。そんな冗談を同窓会で零したら、本当に来てしまった。そりゃ、あのときは見返りなんて期待してもなかったが…「あのとき助けていただいた教え子です」


 *


1151.『上司の教え』


#twnovel 上司の持論は「靴を見ろ」だ。みすぼらしい靴を履いている奴は出世の見込みがない、商談をするだけ無駄らしい。このことは新人にも教育しておけよと言うのでその通りにしたら、上司が上役に呼び出された。新人が強引な営業をしたらしい。いや私はちゃんと教えましたよ。「足元を見ろ」って。


 *


【『荒野』を舞台に、『友情』と『眼差し』と『大岩』の内二つをテーマにして話】


1152.『荒野の心』


#twnovel 荒野で生きる術を知ってるかい。この乾いた大地のような心を持つことさ。そうして俺は何人も裏切って、長年つるんだ相棒も今日それに加わった。正面から撃ってやったはずなのにお前、なんて眼差しで死にやがる。俺の心は乾いてなどなかった。凍っていただけだと、融けて溢れた水が頬に伝う。

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