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Struggle Locus On-line  作者: 武陵桃源
第3章  魔法の性質と魔素溜まりの迷宮
80/123

Locus 72   

「どうしたんですか? 皆して集まって」


「いや、ドロップアイテムの分配をどうするかと思ってな」


「あぁ、なるほど。そういえば、聞いていませんでしたね。それで、どうするんですか?」


俺等(カインとルイリとリュクス)で話し合った結果、強化素材はそのままドロップしたやつのもので、その他の素材・食材アイテムは、欲しいやつが欲しい物をもらうってことになった。リオンもよければ、今回はコレでいこうと思う」


「う~ん……もしも、その欲しい物が被ったら、どうするんですか?」


「その場合は話し合いの末、妥協し合うってことになるな」


「そうですか……分かりました。それじゃ、俺もその方法で良いですよ」


「分かった。それで、リオンは何が欲しいんだ?」


「そうですねぇ~……俺は料理に使える食材アイテムを貰えれば、他は特に気にしませんね。だけど、全く無しってのは困ります。主に金銭的な意味合いで」


「ふむ、それなら俺等の欲しい物とほとんど被らないから、問題無く分配できそうだな。よし! それじゃ、ドロップアイテムの分配をしていくぞ」


 そうして、俺達はドロップアイテムを各自で欲しい物の割合を増やしつつ、等分に分配していった。


 因みに、俺には先程言ったように、食材アイテムを主に、しかもカインさんとルイリから部位破壊ボーナスの分まで貰うことができた。

 カインさんには、アクティブパペットの木片を少しと、ジャイアント・デュアルセンチピードの甲殻と爪を主に。

 ルイリには、アクティブパペットの木片の大半と、ディガーインセクトの針、それと各ジャイアントセンチピードの大顎を2対4本。

 リュクスには、ライティングノココとシャイニングノポポの胞子と、薬に使えそうな素材、それに部位破壊報酬の充毒肉と充麻痺肉に加え、各ジャイアントセンチピードの大顎を2対4本を主に、それぞれ分配されていった。


 そうやって、ドロップアイテムの分配が(とどこお)り無く終わると、リュクスから疑問の声が掛かった。


「あ、リオンさん。ちょっと気になったことがあるんですが……」


「ん? なんだ?」


「ネロって雄・雌どっちなんですか?」


「え? あー……ステータスには、?ってあったからまだ決まって無いのか、それとも不明なだけなのか、ちょっと分からないな」


「そうなんですか?」


「う~ん。まぁ、分からないまま放って置くのもアレだし、この機会にネロに聞いてみるよ。シエルの時も性別は?になっていたけど、直に聞いたら性別がきちんと定まってステータスにも乗るようになったからな」


「へぇ~、不思議ですねぇ~」


「だな。それじゃちょっと呼んでみるな」


 俺はそうリュクスに断わりを入れると、ネロに声を掛け、シエルには心中で断わりを入れネロを呼び寄せた。


「ネロ、ちょっと聞きたいことがあるんだが、良いか?」


「ホオ? ホオー。」


 ネロは少し首を傾げた後、首肯(しゅこう)し、了承の意を伝える。


「うん、ありがとうな。それじゃ聞くけど、ネロの性別ってどっちなんだ? 男? それとも女?」


「ホオー?」


 俺がそう聞くと、ネロはきょとんとした表情を浮かべ、心底分からない風に鳴き声を上げながら、首を傾げた。


「リオンさん、どうでしたか?」


「あー……、何て言えばいいのかなぁ。何か質問の意味自体分かってないっぽい」


「そうですか……どうしましょう?」


「話は聞かせてもらった。それなら俺に、考えがあるんだが、どうだろう?」

 

 その声に振り向いて見ると、何時の間にか防具を外し、上半身裸の状態のカインさんが、腕を組んで仁王立ちしていた。

 てか、本当に何で脱いでるの?!


「えっとー……カインさん、何故上を脱いでいるんですか?」


「必要なことだからだ」


「そ、そうですか……何だか言いようの無い不安がありますけど、そういうことなら、お願いします」


「任された!」


 カインさんはそう力強く言うと、くるりとネロの方に振り向き、(おもむろ)にボディービルダーがするようなポージングをしつつ、ネロに笑い掛けながらにじり寄って行く。


「フンッ!―(剥き出した白い歯がキラリと光る)―ネロ! ハァッ!―(ポージングした筋肉がムキッっと隆起する)―これが! ヌンッ!―(再三に渡るボーディービルダーのようなポージングにより、隆起した筋肉がピクピクと痙攣(けいれん)する)―男だぁぁぁあああああ!!」


「ホオッ?!」


「んな?!」


「へっ?!」


「え……」


『?!』


 カインさんを除く全員が、カインさんの突飛(とっぴ)な行動に思考をフリーズされられた。

 てか、本当になんだこれ?! 暑苦しすぎるだろ!


 因みに、ポージングの順番は、ダブルバイセップス-フロント、サイドチェスト、ラットスプレッド-フロントだ。


 そうやって、まだ思考がきちんと働かないでいると、カインさんは今度はこちらに視線を走らせ、俺、ルイリ、リュクス、シエルと順番に見ていく。


「そして、コレが女だっ!」


 カインさんはそう言いながら、ルイリを指で指し、ネロに教える。


「ホ、ホオー」


 ネロは、やや戸惑う様な雰囲気を出しつつ、カインさんが指し示したルイリを(なが)める。


「うむ、分かってくれたようだな。それで本題だが、ネロはいったいどちらに成りたいんだ?」


「ホ、ホオー?」


 ネロは尚もよく分からない風に鳴き声を上げつつ、首を傾げる。


「つまりな、この世は極々一部を除いて、男と女しかいないんだ。てな訳で、何時までも中途半端にどちら付かずってのは(さび)しいだろ? だからこの際、自分の意志で決めちまえば良いと思うんだよな。さぁ、それじゃ決まったか? ネロはどっちが良いと思ったんだ? 俺のような『男』か、ルイリのような『女』か、さぁどっちだ!!」

 

 そう言いながら、カインさんはまた様々なポージングを取りながら、ネロへと少しずつ少しずつ()り足で、近付いて行く。


「ホオッ?! …………ッキューーー!!」


 すると、そのカインさんの行動に言い知れぬ恐怖を抱いたのか、『ビクッ』っと体が震わせられると影装変化が解かれ、元々の黒い兎姿に戻った。

 そして次の瞬間、一目散にルイリの足元へと駆けて行き、ルイリの後ろに隠れる。

 それでもまだ安心できないのか、ルイリの足を壁にして、カインさんの方を注視し続けている。

 相当怖い思いをしたのか、ネロの全身の毛は逆立っており、ふわもこさ加減がより際立ち、当事者(ネロ)には悪いが見た目がさらにかわいくなって、気持ちがほっこりしてしまうのは仕方が無いことだろう。


 そんな他愛無いことを考えていると、カインさんの方から逃げ去るかの(ごと)く駆け出していったネロに、唖然(あぜん)としていたカインさんがはっと我に帰り、声を発してきた。


「まぁ、とりあえず行動したってことは、選んだってことなのかねぇ。リオン、そこんとこどうなってる?」


「え、あ、見てみます」


 そう答えつつ、俺はメニューを開き、ネロのステータスを確認してみると、ネロの性別が女に変わっていた。


「変わってますね。性別は女になってます」


「そうか、それじゃうまくいったってことだな。よかったよかった」


「よかったじゃありませんよ、何ですかアレは! カインさんは(すご)むと怖い顔になるんですから、もう少し自重して下さいよ!」


「アハハハハハ、まぁ確かに。カインさんは誘導するつもりでやったんでしょうけど、アレは完全に傍目(はため)からだと(おど)しでしたよ」


「おまえらも結構言うよな! てか、いつまで(おび)えながら警戒(けいかい)してんだよ……傷付くだろが」

 

 そんな風にカインさんがぼやいていると、話題を変えるためか、ふいにルイリから声が掛かる。


「それよりも皆は、力の欠片をもう使った?」


「いや、まだだぞ?」


「俺もまだ、だな」


「あ、僕もです」


「私もまだなんだ……だからさ、せっかくだし皆で一斉に使ってみない? それに、他にどんなスキルが取得できるかも興味あるし! あ、でも言いたくないなら、もちろん無理強(むりじ)いはしないよ。どうかな?」


「ふむ……まぁ、俺はかまわないぞ」


「俺も別に、良いよ」


「僕も特に気にしませんよ」


「そっか、それじゃ各自で力の欠片を実体化させて、『せーの!』の合図で使ってみましょうか!」


 そうして、俺達は次々とメニューを開いていき、力の欠片を実体化させていった。

 力の欠片の色は、俺が黄色、ルイリが青色、カインさんとリュクスが赤色をしていた。

 俺達は、各自で実体化させた結晶の断片をタップして、『ジャイアント・デュアルセンチピードの力の欠片を使用しますか? Yes/No 』というウィンドウを出現させ、ルイリからの合図を待った。


「……うん。準備はできたみたいだね。それじゃ、いくよ? せーの!」


 俺達はルイリの合図に合わせ、一斉にYesのボタンを押した。

 Yesを押した瞬間、力の欠片は各力の欠片の色と同じ光に変わり、俺達の胸の辺りに入っていった。


 すると、脳内に『ピロン♪』という音が鳴り、インフォメーションが流れる。


 『これまでの行動により、固有スキル〔頑健(がんけん)〕を取得しました』


 俺はすぐ様メニューを開き、今しがた取得したスキルの確認をしていった。


〔ES〕エンハンススキル:〔頑健Lv0〕

50+(SLv×10)分HPにプラス補正。

10+(SLv)分VITにプラス補正。  MAXSLv100


 どうやら、新たに取得した固有スキルは、HP増加とVIT増加を合わせたようなスキルのようだ。

 バーサークの影響でVITが半減するので、この効果によるプラス補正はとても助かる。

 HPも多ければその分、死に(にく)くなるので、今までと毛色の違うスキルではあるものの、とても有用であることには間違いないな。

 

 その後、俺達は互いに取得した固有スキルについて話し合った。

 カインさんは、〔奮起(ふんき)〕というスキルを取得し、ウォークライというアーツが使えるようになったらしい。

 ウォークライは、HPが5割を切ると使用可能になるのだそうだ。

 そして効果の方は、一定時間STRの値を1.5倍にし、即座にHPを20%回復させるが、モンスターからの注意を引きやすくなるようだ。


 ルイリは、〔硬化(こうか)〕というスキルを取得し、ハードニングというアーツが使えるようになったらしい。

 ハードニングの効果は、一定時間VITの値を1.5倍にし、物理ダメージを30%カットするものだそうだ。


 リュクスの方は、〔強撃〕というスキルを取得し、フェイタルブロウというアーツが使えるようになったらしい。

 フェイタルブロウの効果は、対象に2倍のダメージを与え、高確率で対象を(ひる)ませることができるようになるとのこと。

 但し、怯ませることにより、対象からの敵愾心(ヘイト)もかなり稼ぐようなので、あまり頻繁(ひんぱん)には使えないと言っていた。


 因みに、このゲームでの怯みは状態異常の麻痺の劣化版のようなもので、3秒間対象の動きを止めることができる。

 

 そうやって互いに、取得した固有スキルのことを話し終えると、カインさんが(おもむろ)にこう言って来た。


「さて、それじゃ十分休憩も取れたことだし、そろそろ移動しようと思うんだが……その前に1つ、リオンに聞いておきたいことがある」


「あ、はい。なんでしょうか?」


「本来、他のプレイヤーにこういうことを聞くのは、マナーに反するということも十分に分かってはいる。だから、話すのが嫌だったり、秘密にして置きたい場合は、断わってくれてかまわない。それでも、もし教えてもらえるなら、相応の対価を払うことを約束しよう」


「えーっと……つまり、どういうことですか?」


「つまりは、ウィークネスアイの習得条件を教えて欲しい、ということだ。今回リオンとパーティを組んで思ったことだが、敵の弱点部位が分かるということが、どれだけ戦闘で優位になれるかがよく分かったからな。だから、頼む。もしよければ、ウィークネスアイの習得条件を教えてもらえないか?」


「あー……別に対価とか気にしなくても、カインさん達なら普通に教えますよ?」


「リオン、それはダメだよ。ソレだと、際限無く他のプレイヤーから様々な情報やアイテムを何の努力もせず貰おうとする、クレクレみたいな迷惑行為をするやつらと同じになっちゃうからね」


「そうですよ! それに、リオンさんは少なからずそのアーツを習得するにあたり、何かしらの努力或(どりょくある)いは、試行錯誤(しこうさくご)をして時間を使っているんですから、相応の対価は絶対に必要ですよ。言うなれば、労働に対する賃金みたいなものです」


「……なるほど。そういうことなら対価をきちんと貰うことにするよ。カインさん、対価の方はどの位貰えばいいのか分からないので、すみませんが今回はそちらで判断してもらえますか?」


「ああ、分かった。まぁ、こういう交渉(こうしょう)ごとは慣れが必要ってのもあるからな、これから少しずつ(まな)んでいけばいいさ。それじゃ、習得方法を教えてもらう前に、その対価について少し話そうか」


「対価について、ですか?」


「ああ。リオンは、ウィークネスアイの習得方法に対する対価は、何が良いんだ?」


「何がって、何があるんですか?」


「そうだな、まずはもっとも一般的な金銭……もちろんゲーム内通貨のR(ロゼ)な。それから、素材・食材・消耗品等のアイテム。そして、特定スキルの習得方法や特定モンスター等の攻略方法みたいな情報の3つだな」


「ふむ……あ、そういえばルイリに少し聞いたんですけど、何でもカインさん達ってあの酔いどれオーガを倒したんですよね? だったら、その情報をお願いします」


「分かった。だが、それだとルイリ達が対価を支払えなくなるから、他に何かないか?」


「え? あ、そっか。だから俺等なんですね。う~ん、そうですね。金銭は自分で稼げますから、俺でも習得できそうなスキルか知っているとお徳な情報、もしくは何かしらのアイテムでお願いします」


「二人もそれで良いか?」


「はい、大丈夫です」


「こちらも、了解しました」


「うん。それじゃ、ウィークネスアイを習得方法を教えるな」


 そうして俺は、カインさん達にウィークネスアイを習得するまでのことを話した。

 まず、チュートリアルフィールドで、ナビさんに生物の弱点部位である場所に攻撃すると、与ダメージが2倍になること。

 通常の生物の弱点部位は、頭・首・心臓であること。

 チュートリアル終了後、街の外での戦闘で、積極的に弱点部位を狙い、戦ったこと。

 弱点部位を狙い戦ったことで、ヘッドクラッシュとネックハント、ストライクハートというアーツを習得し、その後〔暗殺〕のスキルを習得したこと。

 そして、その〔暗殺〕のスキル習得後も弱点部位を積極的に狙い、戦っていったことで、ウィークネスアイのアーツを習得したこと。


「なるほど、話を聞く限りだと、ウィークネスアイは〔暗殺〕ってスキルのアーツみたいだな」


「ですね。しかも、ウィークネスアイを習得するまでの過程の情報も結構ありますから、思ってたよりも対価が()りそうですね」


「でも、僕達でも習得はできそうで安心しましたよ。せっかく対価を支払っても、何も収穫が無いなんてことになったりしなくて、よかったです」


「だな。まぁ、そうなったらそうなったで、運が悪かったと思って、諦めるしかないんだけどな」


 その後、俺は3人にそれぞれウィークネスアイの習得条件の対価を貰った。


 カインさんからは、3人の中で最も酔いどれオーガに関する情報を持っていたので、その情報を教えてもらった。

 その情報とは、以下の通り。

 

 まず、酔いどれオーガは常に状態異常『酩酊(めいてい)』に掛かっており、魔法全般に高い耐性があるが、戦闘中は一定時間で棒立ちになり、数秒間無防備になるそうだ。


 次に、パーティメンバーの数により、酔いどれオーガのLvが変化するようだ。

 基本は、パーティ内で一番種族Lvが高いプレイヤーと同じで、パーティメンバーが1人増えるごとに、Lvが1増加するんだそうだ。


 それから、HPが3割を切ると激昂(げっこう)状態になり、攻撃力と素早さが上がるが、酔いが回るのが早くなり、棒立ちになる頻度(ひんど)が多くなるらしい。


 更に、上記の棒立ち中に腹の辺りを打属性の攻撃で一定以上のダメージを与えると、虹色(にじいろ)に輝くゲロを()き、3~5分程の間衰弱状態になり、酩酊状態も解除され、魔法が効くようになるそうだ。

 もちろん、衰弱状態中は全ステータスが半減しているので、与えるダメージも2倍になり、一気に倒すチャンスでもあるとのこと。

 

 最後に、酔いどれオーガからのドロップアイテムは、パーティメンバーの人数によって変化するようだ。


 1人の場合:クエストアイテム+酒樽(さかだる)(5ℓ)〔度数ランダム〕


 2~3人の場合:クエストアイテム+酒瓶(さかびん)(2ℓ)〔度数ランダム〕


 4~5人の場合:クエストアイテム+酒菜(さかな)(2~3個)〔種類ランダム〕


 6人以上の場合:クエストアイテムのみ


 また、クエストをクリアしない限り、何度でも酔いどれオーガと戦うことができるようなので、死なない自信があるなら、連続して戦った方が時間の節約になるとも、アドヴァイスをもらった。


 ルイリからは、各種毒液を矢や短剣の刃に塗布(とふ)することで、対象を状態異常にするアーツを習得したらしい。

 矢の方は、それぞれ毒:ポイズンアロー、麻痺:パライズアロー、出血:ブリードアロー、催眠:スリープアロー、盲目:ブラインドアローと種類ごとに分かれたが、短剣の方は一纏(ひとまと)まりになり、フィードポイズンというアーツになったそうだ。


 習得するまで、各状態異常に10回ずつ掛からせることで、アーツを習得したようだ。

 それと、剣に()る時は刷毛(はけ)を使うことで、毒液の消費を少なくすることができるらしく、対価の一部として、5種類の毒液を各3瓶ずつと5本の刷毛を貰った。


 それから最後に、ウェポンマテリアルが混入されてない各種武装具は、鍛錬石を1つ使い特定条件を満たすことで、進化鍛錬できるようになるらしい。

 また、ランク1の武装具ならウェポンマテリアルが混入された武器と進化条件が同じであるそうなので、後で【検証】何故?何?ウェポンマテリアル【解明】という掲示板(けいじばん)を見ることを(すす)められた。


 リュクスからは、手製(てせい)の飲まなくて良い、薬を各種3つずつ貰った。


【製作者:リュクス】

消耗アイテム  HPサーブ:HPを回復させる軟膏(なんこう)薬。皮膚(ひふ)に直接塗ることにより、HPを回復させるが、経口摂取(けいこうせっしゅ)するとダメージを受け、低確率で毒状態に掛かる。

但し、塗る面積が(せま)いと回復量が減少する。


効果:HP5~30%回復  経口摂取時:HPダメージ+低確率で毒付与


【製作者:リュクス】

消耗アイテム  HPローション:HPを回復させる液状塗布薬。掛けることによりHPを回復させるが、この薬自体が若干ぬめり気を帯びているため、場合により器用さが若干下がる。

また、経口摂取するとダメージを受け、低確率で毒状態に掛かる。


効果:HP30%回復  DEXが80未満の場合、3分間DEX-5


経口摂取時:HPダメージ+低確率で毒付与


 それと、俺が料理を作るということから、〔合成〕というスキルを進化させると、〔錬成(れんせい)〕というスキルになり、素材・食材アイテムの上位・下位変換ができるようになるらしい。

 更に、スキルのLvを上げると、アイテムから特定成分等を抽出(ちゅうしゅつ)することができるようになって、色々と便利になるとのこと。


 そうして、俺がウィークネスアイの習得条件の対価を貰い終わると、カインさんからそろそろ攻略完了の報告をしに移動すると言われ、俺達はセーフティエリアを出て行き、このクエストを受けた場所へと歩き出して行った。


 嗚呼……本当はこの話で、第3章を終わらす予定でしたが、予想していたよりも長くなってしまったため、泣く泣く切ることにしました。


 何故こうも、予定通りに進まないのでしょうか……。


『それは、しょうどうてきに、かきたいものがふえてるからだよ!』


 Σ( ゜д゜)っは?!


 い、今のは空耳……ですよね?


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