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Struggle Locus On-line  作者: 武陵桃源
第3章  魔法の性質と魔素溜まりの迷宮
73/123

Locus 65

「……踊ってるな」


「踊ってるね~」


「踊ってますね」


『わぁ~♪ たのしそ~!』


「キュキュウ♪」


 俺達は曲がり角から部屋の中を覗きながら、口々にそう感想をもらしていく。


「それで、どうしましょうか? カインさん」


「え? 戦わないのか?」


「……そういえば、リオンはダンジョン攻略は初めてだったな」


「リオン。ダンジョンではね、さっきのモンスターハウスの説明をした時のように、必要のない戦いは極力避ける方が良いんだよ。それに、今回はレベル上げを目的として来てるわけじゃないし、時間制限もあるからね」


「へ~、そういうものなのかぁ。でも、さっきの光る根の密集している所を動かすギミック? だっけ、ソレを探す必要はあるんだよな」


「まぁ、そうだな」


「それじゃ、あの白いふわふわしてそうな大きなノココ……シャイニングノポポが乗ってるお立ち台? って、明らかにこの土が剥き出しのダンジョンでは、かなり異彩を放っていると思うんですけど、どうでしょうか?」


「……たしかに。いわれてみればあのお立ち台、材質が土じゃなさそうだね。石? っていうか何かの台座っぽいような……」


「よくそんな所まで見てますね、リオンさん。僕は全然分かりませんでしたよ?」


「ふむ、たしかに気になるな。1度調べた方が良いかもしれん。……よし! それじゃ各自ここで小休止してから、踊ってるノココ達に強襲を仕掛けるぞ!幸い、こちらには気づいてないようだしな」


「了解です!」


「分かりました」


「はい!」


『は~い♪』

 

「キュウ!」


 こうして、俺達は踊っているシャイニングノポポ達に仕掛ける準備を万全にするため、素早くステータスの確認やHP・MPの回復をしていった。


 ここに到着するまでパーティで戦ったとはいえ、かなりの数を倒したおかげか、シエルのレベルが2つネロのレベルは3つも上がっていた。


 そして、俺も魔法主体で戦っていたので、無属性魔法のレベルが上がり新しい魔法を習得していた。


□  プロテクトシールド:魔力を盾の形に固めたものを、使用者を中心に半径20m以内に任意で出現させる魔法。

盾は半径30cmの円形盾(ラウンドシールド)で、無属性魔法のSLvが3の倍数になるたび、盾の半径が5cm増加する。

最大増加幅は、30cmまで。

盾の強度は、INT・MID・LUK の値に依存する。

消費MP:7  リキャストタイム:8秒


 因みに、詠唱呪文は『マナよ、強固なる盾と成りて、我等を守れ!』だった。


 また、詠唱破棄のレベルも上がっており、後1レベル上がれば詠唱破棄を装備していても、確実に魔法が発動するようになるにまで成長していた。


 そうして俺は、他のパーティメンバーから少し離れ、ステータスの割り振り等を順次行っていった。


 まずは、シエルのステータスから。


name:シエル

sex:女

race:サニー・スピリットLv3

HP:150  MP:222

STR:0

VIT:30⇒33≫50

AGI:27⇒30≫47

INT:33≫50

MID:33≫50

DEX:28⇒30≫47

LUK:24≫41

STP:8⇒0

≫調教の効果を加算した値


種族スキル:〔陽光活性(昼)〕、〔物理半減〕


スキル:〔光魔法Lv21〕、〔光耐性Lv8〕、〔影耐性Lv7〕、〔浮遊飛空Lv3〕、〔装飾化Lv6〕、〔念力Lv6〕、〔再生Lv3〕、〔再精Lv5〕


固有スキル:〔STR返上〕


 ステータスポイントは、引き続き調教を外すことを考えVITに3ポイント、囮役として攻撃を避けやすいようにAGIに3ポイント、攻撃命中力を高めるためにDEXに2ポイント割り振った。


 VITにプラス3で、30⇒33へ

 AGIにプラス3で、27⇒30へ

 DEXにプラス2で、28⇒30へ


 それと、光魔法のLvが上がり、新たな魔法を習得していた。


□ キュアライトサークル:光に魔力を作用させ、癒しの効果がある光へと性質変換させた範囲回復魔法。

使用者から半径20m以内の指定した一定範囲内の対象に対して生命力を回復させることができる。

この魔法の威力は、MID・LUK の値に依存し、この魔法の範囲は、INT・MID・LUKの値に依存する。

消費MP:10  リキャストタイム:12秒


 次は、ネロのステータスだ。


name:ネロ

sex:?

race:シャドービーストLv13

HP:230  MP:330

STR:36

VIT:36

AGI:36⇒40

INT:39⇒41

MID:36

DEX:42⇒45

LUK:36

STP:9⇒0


種族スキル:〔影装変化〕、〔影記憶〕


スキル:〔影魔法Lv16〕、〔影抵抗Lv1〕、〔影耐性Lv5〕、〔潜影移行Lv3〕、〔宿紋化Lv1〕、〔潜伏Lv14〕、〔再生Lv6〕、〔再精Lv7〕、〔索敵Lv6〕


固有スキル:〔専化影装〕


 ステータスポイントは、機動力を上げるためAGIに4ポイント、影魔法の威力を上げるためINTに2ポイント、そして命中力を高めるためにDEXに3ポイント、それぞれ割り振った。


 AGIにプラス4で、36⇒40へ

 INTにプラス2で、39⇒41へ

 DEXにプラス3で、42⇒45へ


 それから、ネロの影魔法のLvが上がったおかげで、新しい影魔法を習得していた。


□  シャドーウェーブ:放射状に影の波動を拡散・放出する、範囲攻性魔法。

波動の放射範囲と拡散速度は、使用者の影魔法のLvとINT・LUK の値に依存し、確率で対象のMPを減少させる。  

消費MP:12  リキャストタイム:30秒


 そうやってステータスポイントの割り振りや新しい魔法の説明を読み込んでいると、カインさんから集合の指示があった。

 どうやら小休止は終わりらしいな。


「よし、集まったな。それじゃ、リオン。あっちで踊ってるノココ達について、分かっていることを教えてくれ」


「あ、はい。えっと、先程識別した結果、中央の大きなふわふわしてそうな白いノココっぽいモンスターがシャイニングノポポといい、Lvは14、属性は光と木、耐性は光と物理、弱点は影属性と魔法全般のようです。それからシャイニングノポポの周りにいる、ライティングノココのLvは12で、属性・耐性・弱点等は、今までと変わってないようですね」


「物理耐性か……やっかいだな」


「それと弱点の位置ですが、ライティングノココは各部位の付け根で、シャイニングノポポは傘の頭頂部みたいですね」


「そうか、分かった。情報収集、ありがとな」


「いえいえ」


「それで、どう戦うかだが……。まず、リオンとシエル、それにネロに強襲を仕掛ける合図として、魔法をモンスター達に撃ってもらう。できれば範囲攻撃がいいな」


「分かりました」


『はーい!』


「キュウ!」


「その魔法の一斉攻撃の後、ルイリは弓で牽制、俺とリュクスとリオンは突っ込んで、後衛を守りながら戦う。担当するモンスターは俺とリュクスがライティングノココ達で、リオンはシャイニングノポポの方を頼む」


「「「はい!」」」


「それとシエルには、全体の牽制と回復を中心に遊撃を、ネロにはリオンと一緒にシャイニングノポポを優先的に攻撃していって欲しい。頼めるか?」


『わかったー!』


 シエルはコクコクと頷き、了承の意を伝える。


「キュウ!」


「よさそうだな。よし、ならコレ等を基本方針にして、後は各自の判断で臨機応変に対応してくれ。それじゃリオン、シエル、ネロ、用意が出来次第始めてくれ」


「分かりました」


『はーい!』


「キュキュウ!」


 そうして、まずネロにストライフオウルに変化してもらい、シエルに全員にマインドブースター・ライトを、そしてネロに魔法を使う俺達にメンタルブースター・シャドウを掛けてもらってから、俺達はタイミングを合わせるように詠唱していき、一斉に魔法を踊っているノココ達目掛けて、撃ち放っていった。



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