Locus 49
ここまでお読み頂き、そして評価して下さり、ありがとうございます。
いつの間にやら、ジャンル別日間ランキングSF部門1位になってました。
一時であれど、とても嬉しいです!
本当にありがとうございます。
さてと、では次はネロのステータスポイントを割り振っていくことにしよう。
今のネロのステータスはこんな感じだ。
name:ネロ
sex:?
race:シャドービーストLv9
HP:190 MP:290
STR:32
VIT:32
AGI:32
INT:32⇒35
MID:32
DEX:32⇒35
LUK:32
STP:6⇒0
種族スキル:〔影装変化〕、〔影記憶〕
スキル:〔影魔法Lv11〕、〔影抵抗Lv1〕、〔影耐性Lv5〕、〔潜影移動Lv9〕、〔宿紋化Lv0〕、〔潜伏Lv11〕、〔再生Lv0〕、〔再精Lv0〕
固有スキル:〔専化影装〕
ステータスポイントは、魔法の威力の底上げと潜伏の精度向上のために、INTとDEXにそれぞれ3ポイントずつ割り振った。
INTにプラス3で、32⇒35へ
DEXにプラス3で、32⇒35へ
それと、影魔法のLvが上がり新たな魔法を習得していた。
□ シャドーバイト:影を収束し、魔力で顎の形に固めたものを、対象の影から出現させ対象に噛み付く、拘束系攻性魔法。
影魔法のLvが10の倍数になるたび、生成される顎の数が1増加する。
顎による拘束力は、INT・DEX・LUKの値に依存し、また顎の強度は、INT・MID・LUKの値に依存する。
消費MP:10 リキャストタイム:12秒
次は、まだ確認できていない先程のインフォメーションの内容を順次見ていくことにしよう。
俺はスキル欄を開き、虚空庫の説明を見てみると、新しい記述が追加されていたので、それを読み込んでいった。
空間制御・盗難回避:虚空庫以外に持ち物(現在装備しているアイテム以外)がある時、虚空庫の中に有るアイテムは、スキル等による窃盗の対象にならない。
但し、虚空庫の中にのみアイテムが有る場合、その限りではない。
次は新たに取得した称号だ。
〔称号:初心者の心得〕:クラス《ノービス》のクラスLvを上限まで上げ切った者の証。
効果:別のクラスにクラスチェンジしても、クラス《ノービス》のクラス補正〔HP+20・LUK+1〕を永続的に受けることができる。
そして、シエルが進化前に種族Lvが10に達した時に取得したスキル。
〔PS〕パッシブスキル:〔念力Lv0〕
心に念じただけで、物体に物理的影響を及ぼす能力。
SLv上昇と共に、物体を動かす速度が上昇し、動かせる物体の最大重量は、INT・MID・LUKの平均の値に依存する。 MAXSLv10
新たに解放された虚空庫の能力の一部の空間制御・盗難回避は、どうやら他のアイテムを身代わりにして、虚空庫内に有るアイテムを窃盗系スキル等から、守る能力のようだ。
何故身代わりという発想になったかというと、虚空庫の中にしかアイテムが無い場合、その限りではないという、但し書きがあったからだ。
つまり、身代わりとなるアイテムがなければ、この能力は正しく機能しないということだ。
そして、この説明からこのゲームには、少なくともスキル等によって他者のアイテムを奪うモンスターや罠等があるということが分かる。
それから、初心者の心得の称号は、説明にある通りノービスのクラスLvを上限にまで到達させたことで、取得することができたようだ。
普通は、ノービスのクラスLvが5になった時点で、他のクラスにクラスチェンジする人が大半だろうから、この称号を取得している人はあまりいない可能性があるな。
魔法を使えるクラスにしたかったため、クラスチェンジを後回しにしたことが、功を奏したようだ。
本当にこのゲームは先のことが予想できないから、おもしろいよな。
それと、初心者のクラス補正だから、あまり大きな効果ではないが、VITやMIDが低い俺にとっては、十分嬉しいものだ。
最後にドロップアイテムを鑑定してみた。
素材アイテム 闘争梟の羽:ストライフオウルの羽。赤茶色を基調に所々黒褐色の斑点が有る羽。
10枚1組みで入手でき、装飾品や矢の材料として使われる。
この材料を使った矢は、風切り音が立ちにくいため、弓使いに人気が高い。
素材アイテム 闘争梟の硬嘴:ストライフオウルの嘴。艶やかで硬い鉤状の黒い嘴。骨すらも容易に貫く程鋭く硬いため、道具や装飾の材料に用いられる。
素材アイテム 闘争梟の柔羽角:ストライフオウルの羽角。赤茶色をした柔らかな羽毛の束。
この羽毛で作られたものは、所有者の魔力を高める働きがあり、また極珍にしか市場に流れないため、非常に高い値で取引される。
強化素材は、鍛錬石が2個入手できたので、鍛錬石を1つ使いノービスソードを強化鍛錬した。
武器アイテム:剣 名称:ノービスソード+10 ランク:1 強化上限回数:0回
ATK20 DEF10 AGI10 M・ATK10 M・DEF10 DEX10 LUK10
要求STR:10 耐久値:∞ バインド属性
与DP倍率:斬1.0 打0.5 突0.3 魔1.0
クリエイトボーナス:HP+50
ふぅ、ようやくここまでノービスソードを強化鍛錬することができた。
チュートリアルフィールドでナビさんと話してから、強化鍛錬に失敗しない鍛錬石のみを使っての強化は、鍛錬石の入手が他の強化素材より難しそうだったから、大変になるかもしれないと思っていたけれど、案外早く最終強化まで漕ぎ着けることができたな。
長いようで短い付き合いになったが、次の主武装が決まるまでは、このノービスソードを使っていくつもりだ。
手間隙という程ではなかったにしろ、それなりに苦労したので愛着がないといったら、嘘になる。
しかし、敵が強くなればこちらも武装具を変えて戦う必要が出てくる。
1つ位ならいいやと例外を作れば、そのうちアレもコレもと思ってしまい、最終的には所持アイテム枠を無駄に圧迫してしまうのが目に見えている。
だから多少愛着があっても、所詮アイテムは消耗品だと割り切り、適切に見切りを付けなければならない。
もっとも、ノービスソードは耐久値が∞なので、消耗しないけどな。
そうやって一抹の寂しさを感じながら、感慨に耽っていると、ふいに先程聞いたことがある音が鳴り、インフォメーションが流れた。
『ピロリン♪ 武器アイテム:ノービスソードの進化鍛錬の条件を満たしました。レシピ帳に新たなレシピが追加されました。武器アイテムの進化鍛錬は別途、レシピの手順に従い行って下さい』
はぁ~。
ついさっきまで感じていた俺の感傷は、いったいなんだったんだろうな。
本当にこのゲームは先が読めなくて楽しいなぁ……ちくしょう。
まぁいいや、ここは前向きに愛着のあるアイテムを捨てる必要がなくなったと、思っておくことにしよう。
俺はそう思いつつ、インフォメーションにあった精製キットの中にあるレシピ帳を確認すると、確かに新しいレシピが追加されていた。
レシピ:アドヴァンスドソード
材料:黄銅のインゴットx3、ノービスソード+10x1、鍛錬石x1
作り方:材料を全て錬金炉に入れ、蓋を閉め、MP40を錬金炉に注ぐ。
錬金炉から出した地金をやっとこで取り出し、金床の上に置き、
ハンマーで7回叩く。
ふむ、黄銅のインゴットか……。
たしか、Fランククエストの畑の石拾いで入手した黄銅鉱がいくつかあったはずだから、それを街の鍛冶屋に持っていってインゴットにしてもらえばいいかな。
もしも黄銅鉱の数が足りなかったら、またクエストを受けて必要数が揃うまで拾ってくればいいから、そんなに心配しなくても大丈夫だろう。
そういえば、今って何時なんだろう?と思い、時計を見てみたら既に日付が変わっており、午前0時を過ぎていた。
これは、いかん!
最近色々と夢中になり過ぎて、時間を忘れがちになっている。
初日も何だかんだで徹夜してしまったし、このままでは生活リズムが崩れてしまう可能性がある。
それに、成長ホルモンが最も良く分泌される時間帯が、午後10時~午前2時位と言われ、その時間帯に寝ていないと分泌される量が抑制されるらしいので、あまり夜更かしばかりしていると、育たなくなってしまう。
俺としては、もう少し身長が欲しいところなので、これからは気を付けようと思う。
さて、それじゃそろそろログアウトすることにしよう。
明日……いや、もう日付が変わっているから今日だな。
今日も鍛冶屋に行ってインゴットを作ってもらったり、無属性魔法を習得するために無属性魔法の使い手の人を訪ねたりと、やることはたくさんある。
それに回復に使った料理の補充や、スキルを買ってからまだ使っていない合成もやってみたい。
昨日の今日でクレアさんに頼んだ防具ができると思わないが、技術料がどの位になるかも分からないし、防具の代金もある程度稼いでおかないといけないな。
……あ。
そういえば、アリルに聞いておかないといけないことがあったっけ。
そう思い、フレンドリストを見てみるが、今はログアウトしているようなので、メールを出しておくことにする。
それとついでに、シエルが進化したことも書いておこうかな。
…………送信っと。
よし、それじゃさっさと寝て、今日もまた、目一杯この世界を堪能するとしよう。
やることや、やりたいことはたくさん有るけれど、今日はどんなことが起きるかな?
すごく、楽しみだ!
そうして俺は、シエルとネロを呼び戻して、シエルを装飾化し、ネロを宿紋化して、ログアウトした。
ここまでお読み下さり、ありがとうございます。
この話で、第2章が終了となります。
いかがでしたでしょうか?
当初の予定では第1章よりも少し多い位の話数で第2章が終わる予定でしたが、いつの間にやら予定の2倍以上の長さになってしまいました。
いったい何故?
それでは、また第3章で。




