Locus 39
ここまでお読み頂き、そして評価して下さり、ありがとうございます。
何時の間にやら、100万PVを突破していました!
本当に、ありがとうござます。
俺とフィリアはあの後、この広場を見て回り自分で選んだ場所に座り、休憩している。
もちろん、事故が起きないようにある程度離れ、猶且つモンスターに襲われてもすぐに助けに行ける様に、互いに目が行き届く範囲で休憩している。
ステータスを確認すると、俺の種族LvとクラスLvが1上がり、シエルの種族Lvが2上がっていたので、ステータスの割り振りを行った。
今の俺のステータスはこんな感じだ。
name:リオン
sex:男
age:16
race:人族Lv9
job:冒険者 rank:E
class:ノービスLv9
HP:236 MP:162
STR:73
VIT:31⇒32
AGI:73
INT:32
MID:31⇒32
DEX:64⇒65
LUK:41
STP:3⇒0
所持金:26285R 虚空庫 51/100
種族スキル:〔混血・竜の息吹(光)〕、〔竜言語Lv0〕
装備スキル:〔STR増加Lv18〕、〔AGI増加Lv18〕、〔剣Lv22〕、〔料理Lv10〕、〔暗殺Lv23〕、〔調教Lv11〕、〔気配察知Lv24〕、〔梟の目Lv24〕、〔見切りLv13〕、〔再生Lv6〕
控えスキル:〔鑑定Lv25〕、〔識別Lv20〕、〔発見Lv17〕、〔虚空庫 rank1〕、〔合成Lv0〕
称号:〔思慮深き者〕、〔戦女神の洗礼〕、〔ウルフバスター〕、〔剣舞士〕、〔二刀の心得〕、〔初めての友誼〕、〔知恵を絞りし者〕
称号スキル:〔伝心Lv9〕
固有スキル:〔狂化Lv7〕
ステータスポイントは、VIT・MID・DEXにそれぞれ1ポイント割り振った。
VITにプラス1で、31⇒32へ
MIDにプラス1で、31⇒32へ
DEXにプラス1で、64⇒65へ
次にシエルのステータスはこんな感じだ。
name:シエル
sex:女
race:ソル・ウィスプLv9
HP:95 MP:152
STR:0
VIT:18⇒20≫31
AGI:18⇒20≫31
INT:22≫33
MID:22≫33
DEX:18⇒20≫31
LUK:13⇒15≫26
STP:8⇒0
≫調教の効果を加算した値
種族スキル:〔陽光活性(昼)〕、〔物理半減〕
スキル:〔光魔法Lv17〕、〔光耐性Lv6〕、〔影耐性Lv5〕、〔浮遊飛行Lv9〕、〔装飾化Lv5〕
固有スキル:〔STR返上〕
ステータスポイントは、低いものが5の倍数になるように割り振った。
VITにプラス2で、18⇒20へ
AGIにプラス2で、18⇒20へ
DEXにプラス2で、18⇒20へ
LUKにプラス2で、13⇒15へ
次はドロップアイテムを鑑定してみた。
クエスト・素材アイテム 活性樹の樹液:アクティブプランツの体液。透明感のある黄色い液体をしており、非常に栄養価が高く、光の当たり具合によって黄金色に見えることから、別名:黄金樹液とも呼ばれている。沈滞していた機能を活発にしたり、薬等の効能を増幅する働きがある。
素材アイテム 活性樹の幹片:アクティブプランツの表皮片。衝撃を与えることで硬質化するという特性を持つ変わった幹片。この特性を生かし、昔から後衛用の防具素材として珍重されている。
素材アイテム 活性樹の枝:アクティブプランツの枝。良い香りがし、スベスベとした独特な手触りがある枝。加工した後も良い香りがし、所有者の集中力や精神力を活性化させる働きがある。武器・装飾品の材料になる。
素材アイテム 活性樹の種子:アクティブプランツの種子。土に埋めて育てることで、活性樹に成長する種子。魔力を与えることで成長速度が促進され、通常より早く成木へと成長させることが可能。但し、魔力を与えすぎるとモンスター化してしまうので、注意が必要。
消耗アイテム 力の欠片:アクティブプランツの力の欠片が結晶化したもの。使用することで、アクティブプランツの力の一部をランダムで入手することができる。
そして強化素材は鍛錬石が新しく2個出ていたので、フィリアに断りを入れ、レッドボア戦の戦果の鍛錬石を含め、ここでノービスソードの強化鍛錬を行った。
武器アイテム:剣 名称:ノービスソード+9 ランク:1 強化上限回数:1回
ATK19 DEF9 AGI9 M・ATK9 M・DEF9 DEX9 LUK9
要求STR:9 耐久値:∞ バインド属性
与DP倍率:斬1.0 打0.5 突0.3 魔1.0
クリエイトボーナス:HP+50
さて、それじゃ力の欠片を使って、アクティブプランツの力の一部を取得しましょうかね。
流石に2度目の取得となれば、緊張等は無い。
というより、今度はどんなスキルを入手できるのかと、楽しみで仕方が無いくらいだ。
俺は先程まで強化鍛錬したノービスソードを再び装備し直すと、逸る気持ちを抑えつつ、メニューを開き所持アイテム一覧の画面を開き、いざ力の欠片を実体化しようとすると、フィリアが何か慌てた様子でこちらへと走って来るのが見えた。
俺は何かあったのかと思い、力の欠片の実体化を止め、フィリアが到着するのを待った。
「リ、リオンさん! こ、ここ、ここここ、ここ、こここここ……」
「どうしたんだ、フィリア? 鶏の物真似か? 上手いじゃないか、フィリアにこんな才能があったとは驚いたよ」
俺はフィリアを落ち着かせるため、わざと冗談を言ってみた。
「違いますよ?! というか、そんな才能があっても嬉しくありません! ってそうではなくて!」
「分かってる、冗談だって。それで、何があったんだ?」
「えっと、先程の戦闘でドロップしたものを鑑定してたら、こんなものが出たんです」
フィリアはそういうと、メニュー画面のアイテム欄にあるアイテムを見せて来た。
それは奇しくも、先程まで俺が実体化させようとしていた、力の欠片だった。
「ん? 力の欠片がどうかしたのか?」
「どうかしたかじゃないですよ! ランダムでモンスターの力の一部を入手できるなんて、どうすればいいんですか?!」
「使えばいいじゃないか。使ったところで、特に悪影響を及ぼしたりするわけじゃないんだしさ」
「……もしかして、以前に使ったことがあるんですか?」
「ああ、クレアさん達と狩りをした時にも言ったが、ボスウルフを倒した時にドロップした力の欠片を使ってスキルを取得したって言っただろ」
「あぁ~そういえば、そんな話を聞いたような……」
「はぁ。つい数時間前の話くらい覚えてろよ。それで、フィリアは何をそんなに慌ててたんだ?」
「いや、その~、モンスターの力の一部を入手したりして、大丈夫かなぁとか、最悪見た目とかが変わったりなんかしたら嫌だなぁっと、思ったりなんかしまして。……すみません」
フィリアは、恥らう様に頬を染め、頭を下げてきた。
「前に使った時はそんなことなかったから大丈夫だとは思うけど、そんなに心配なら俺が目の前で使って、そんな心配はないと証明してやろうか?」
「あ、いえ。そんなことまでして頂かなくても大丈夫です。自分で使ってその結果を受け止めるくらいはちゃんとできます……けど」
フィリアはそうは言うが、まだ何かを迷っているような素振りが窺えた。
「使ってみる踏ん切りがつかないなら、俺と一緒に使ってみるか?」
「は、はい! 是非お願いします」
そうして、俺達は力の欠片を互いに実体化させ力の欠片を一緒に使うことになった。
実体化させた力の欠片は、俺の方は青緑色で、フィリアの方は以前使ったボスウルフの力の欠片と同じ赤っぽいガラス光沢のある結晶の断片をしていた。
俺は実体化させた結晶の断片をタップすると、ウィンドウが出現し、『アクティブプランツの力の欠片を使用しますか? Yes/No 』と出たので、フィリアと共にせーのっとタイミングを合わせ、Yesを押した。
Yesを押した瞬間、力の欠片は青緑色の光に変わり、俺の胸の辺りに入っていく。
すると、脳内に『ピロン♪』という音が鳴り、インフォメーションが流れた。
『これまでの行動により、固有スキル〔軽業〕を取得しました』
「わぁー、本当にスキルを取得できましたよ。すごいですね、これ」
「そうだな。それにフィリアが心配してたようなことは起きなかっただろ」
「たしかに。お騒がせして、すみませんでした。終わってみれば、何てことないのに、なんであんなに取り乱したんだろう……うぅ」
そうフィリアは言うと、先程まで無駄に騒がしくしていたことが恥ずかしくなったのか、再び頬を赤らめて肩を落としがっくりと項垂れた。
「もぅ過ぎたことだし、俺は気にしてないよ」
「はい、ありがとうございます。……それじゃ、取得したスキルの使い心地を試してきますね。リオンさん、本当にお騒がせしてすみませんでした。それと、ありがとうございました」
フィリアは俺にそう言うと、もと居た休憩場所へと戻っていった。
因みに、フィリアが取得した固有スキルは、〔衝撃波〕というスキルで、ショックウェーブというアーツが使えるようになったそうだ。
ショックウェーブは、地面を強打することにより、指向性の衝撃波を生み出し攻撃するというアーツらしい。
というか、アクティブプランツが使っていたアレだな。
スキルレベルが上がれば、衝撃波が届く距離と威力が上がるそうなので、これからどんどん使っていきたいと張り切っていた。
それじゃ俺も取得したスキルの確認をしてみることにしよう。
〔AS〕アクティブスキル:〔軽業Lv0〕
三次元的機動制限完全解除。
10+(SLv)分DEXにプラス補正。
SLv上昇と共に、運動能力が上昇する。 MAXSLv100
うん? 運動能力が上昇する? 身体能力ではなくて?
それに、パッシブスキルではなく、アクティブスキルになっているところを見るに、SLvが上がればアーツか魔法を習得できるのかな?
スキル名的には、パッシブっぽいんだけど……元はモンスターの力の一部だから、プレイヤーが習得できるスキルとは、根本的に何か違うのかもしれない。
まぁでも、使っていればそのうち何か変化に気づくかもしれないし、しばらくは様子見だな。
そうしてスキルの確認を終え、顔を上げるとだいぶ日が傾いていることに気づいた。
時間を確認してみるともうすぐ5時30分になるところだったので、俺はフィリアにそろそろ出発することを伝えて、この広場を出てディパートの街へと戻って行った。




