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Struggle Locus On-line  作者: 武陵桃源
第2章  Fランククエストと隠されし店
20/123

Locus 17

お読み頂き、そして評価して下さりありがとうございます。

いつのまにやらブックマーク登録が、2000件超えていました!

本当にありがとうございます。

まだまだ至らぬ所は多々ありますが、作者は豆腐メンタルです。

暖かい目でご覧下さい。よろしくお願いします。

 さて、種族LvもクラスLvも5になったし、ジョブチェンジしに街役場の職業斡旋所に行くことにしよう。

 何のジョブにするかは、すでに決めてあるけれど、他にいいのがあったら変更するかもしれないしな。

 

 クラスチェンジの方は街役場の修練場だったな。

 現在のクラスチェンジ可能リストの確認をしておこうと思う。

 希望にそうものがあれば、クラスチェンジして、なければもうしばらくノービスのままでいよう。

 今のところこっちの方は、期待していない。

 なぜなら、今までの行動の中に俺が希望する様なクラスになれる要素が含まれていないからだ。

 だから、念のための確認だという意味合いが強い。


 俺はさっそくメニューを開き、マップ検索欄に街役場と入力し、場所を探す。

 すると、マップデータ上に黄色い光点が灯り、街役場の場所が表示される。

 南区のやや中央よりか。


 俺はマップデータ上の黄色い光点を目指して、歩いて行った。


 ……疲れた。主に、精神的に。

 俺が街役場に行く途中に、シエルのことで呼び止められたこと5回。

 俺を女だと思ってナンパされたこと3回。

 内1回は、PVP(プレイヤーバーサスプレイヤー)にまで発展した。

 もちろん、瞬殺した。

 楽しい時間をそんなことに取られることに、やや苛立(いらだ)ちを覚え、ついカッとなって()ってしまった。

 反省はしていない。

 短絡的になってしまったと少し後悔はした。

 少しだけだぞ?


 シエルには悪いが、今は装飾化してもらっている。

 街中では、もうしばらく(他のプレイヤーがテイムモンスターを連れ歩く様になるまで)は装飾化を解かない方がいいかもしれない。

 ごめんな、シエル。


 さて、気を取り直して当初の目的を果たそう。


 俺は、街役場に着くとさっそく中に入った。

 まだ2日目ということだからか、プレイヤーはあまりいなかった。

 むしろ、まだ2日目だというのに、俺同様プレイヤーがもう居ることの方がおかしいのかもしれないけどな。


 俺はとりあえず、総合受付窓口に向かって行った。


「こんにちは。転職をしたいのですが、職業斡旋所ってどこにあるんでしょうか?」


「はい、こんにちは。職業斡旋所は、右手にある通路の奥の赤い矢印の付いた順路にそってお進み下さい」


「ありがとうございます。行ってみますね」


 俺は受付の人に言われたとおりに、進みしばらく歩いて行くと、職業斡旋所というプレートが付いた扉を見つけた。

 俺は扉を開き、中に入って受付窓口に向かって行った。


「こんにちは、転職をしたいのですが……」


「こんにちは。転職ですね。では確認のため種族Lvを調べさせて頂きます。転職は種族Lvが5以上でなければできない様になっていますので、ご了承下さい」


 そう言って、受付の人は木箱に入った白色をしたガラス光沢のあるプレートを差し出してきた。


「そのプレートは種族Lvが5以上であれば青色に、種族Lvが5未満なら赤色に変化する様にできています。それでは確認のため、そのプレートを持ちこちらに見える様に(かか)げて下さい。」


 そう言われ俺は、さっそくプレートを持ち、受付の人に見える様に掲げた。

 すると、手で持った場所からプレート全体へと染み渡る様に、白色から青色へと変化していった。


「はい、青色ですね。ありがとうございました。それでは転職についての説明をさせて頂きます」


「よろしくお願いします」


 説明をまとめるとこうだった。


 基本、転職可能Lvに達していれば、最初は誰でも選択できる職業内であればどんな職業にでも就くことができる。

 但し、一度どこかのギルドに所属すると、新たに転職するのは難しくペナルティを負ってしまうそうだ。

 ここの所はアリル達に聞いた話と少し違うようだ。


 逆に言えば、ギルドにさえ所属していなければノーリスクで転職し放題らしいが、ギルドに所属していないと仕事(クエスト)ももらえず、もしあったとしてギルドに所属してないはんぱ者扱いされ、報酬を減らされるそうだ。

 ゆえに、ギルドに所属するということは、身分証明の意味合いとギルド経由(けいゆ)信頼(しんらい)を得られるということになる。


 それから職業には、職業スキルとステータス補正ボーナスがあり、ステータス補正ボーナスはその職業に合うステータスしか補正できないようだ。

 又、今までの行動により、転職する職業のステータス補正ボーナスに更に補正の入る、適正職業というものがあるらしい。


「ありがとうございました。よく分かりました」


「いえいえ、ではこちらの職業申請書に転職したい職業と必要事項を記入して下さい」


 受付の人はそう言い、職業申請書を手渡してきた。

 職業申請書を手に取ると、ウィンドウが出現した。

 どうやらこのウィンドウで操作することで職業申請書が書き上がるようだ。


 因みに、俺の適正職業は以下のとおり。


冒険者(エクスプローラー)〕、〔兵士(ソルジャー)〕、〔傭兵(マーセナリー)〕、〔狩人(ハンター)〕、〔暗殺者(アサシン)〕、〔料理人(コック)〕、〔鑑定士(アプライサー)


 アリル達に聞いていた時よりも、戦闘系ジョブが2つ増えていた。

 俺がなりたいのは、戦闘系ジョブなので、そのジョブスキルとステータス補正ボーナスを見ていく。


冒険者(エクスプローラー)

ウィークポイントエリア拡大(小)

ドロップ率上昇(微)

レアドロップ率上昇(微)


ステータスボーナス:ステータスポイント12をDEX・LUKに割り振る。


兵士(ソルジャー)

能動的物理ダメージ軽減(小)

被回復魔法効果上昇(微)

被回復アイテム効果上昇(微)


ステータスボーナス:ステータスポイント12をVIT・MIDに割り振る。


傭兵(マーセナリー)

種族キラー効果付与(小) 但し、種族は固定。

クエスト報酬金額増加(金銭10%分)

クエスト報酬アイテム増加(物品をランダムで1個追加)


ステータスボーナス:ステータスポイント12をSTR・INTに割り振る。


狩人(ハンター)

与武器ダメージ増加(小)

察知系スキルに補正(微)

看破系スキルに補正(微)


ステータスボーナス:ステータスポイント12をAGI・DEXに割り振る。


暗殺者(アサシン)

ウィークポイントエリア拡大(小)

種族キラー効果付与(微) 但し、種族は固定。

与状態異常時間延長(微)


ステータスボーナス:ステータスポイント12をSTR・AGIに割り振る。


 どうやら、適正職業だと他の職業に比べ、ステータスボーナスで割り振ることのできるステータスポイントが2増えるようだ。


 ここまでのジョブスキルとステータスボーナスを見ると少々迷ってしまうが……やはりここは初志貫徹(しょしかんてつ)でいこうと思う。

 ということで、俺は職業を〔冒険者(エクスプローラー)〕に決め、ステータスボーナスは、LUKに全振りした。


 俺は職業申請書に必要事項と職業を記入して、受付の人に渡した。

 すると脳内で軽快な音とインフォメーションが流れた。


『ピロン♪ 転職に成功しました。これより職業が冒険者(エクスプローラー)になります』


 因みに、必要事項とは、名前・性別・年齢・種族・種族Lv・職業・メイン武器のことだ。


 そうこうしていると、受付の人は封書を(したた)めていた。


「それでは、こちらをお持ち下さい。リオンさんの職業に合うギルドへの紹介状となっています。それとギルドへの登録の際、登録料が発生しますので、今のお手持ちが少ないのでしたら、日を改めることをお勧めします」


 たしか今の所持金は1万Rはあったはずだ。

 いくらなんでも登録料に1万Rも掛かることはないだろうが……一応聞いておくか。


「登録料っていくらになるんですか?」


「よほどのことがない限り、どこのギルドでも一律500Rになっています」


「そうですか、なら大丈夫です。それと、修練場の場所ってどこになりますか?」


「修練場は、街役場入り口から左手の通路の奥にある青い矢印の順路に従い、お進み下さい」


「分かりました。ありがとうございました」


「いえいえ、お仕事がんばってください」


 俺は受付の人にお礼を言うと、職業斡旋所を出て行った。



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