Locus 12
2~3程気配察知に引っかかるモンスターの集団がいたが、うまく鉢合わせることなく移動でき、無事セーフティエリアに戻ることができた。
俺は焚火の近くの丸太に腰を下ろすと、そのまま夜天に輝く星々を眺めていた。
意識すると梟の目の望遠能力で、星々がズームアップされる。
そうして30分位夜空を眺めた後、先程のファンファーレとインフォメーションの滝の確認に移っていった。
種族LvとクラスLvが共に1上昇しており、装備していたスキルLvも色々と上がっていて、新たにスキルを1つと、アーツを3つ、それに称号を3つ獲得していた。
新たに習得したスキルはこちら。
〔PS〕パッシブスキル:〔見切りLv0〕
敵の攻撃動作を自動予測し、自身が取るべき最適な動作を視覚化することができる。
SLv上昇と共に、自動予測の精度が上昇する。 MAXSLv30
このスキルの肝は、敵の攻撃を自動予測することだと思われる。
予知ではなく、あくまで予測であるので、外れる場合があるかもしれないということだ。
それもSLvが上昇すれば、外れなくなるかもしれないけどな。
次に、新しく習得したアーツはこちら。
□ ハイディング:他者から姿や気配を暗ませることができる。
アーツの精度は、AGI・DEX・LUKの値に依存し、またこのアーツは任意のタイミングで解除することが可能。
消費MP:8 リキャストタイム:10秒
□ ウィークネスアイ:一定時間対象の弱点がアーツ使用者に赤く発光して、視覚化することができる。
アーツの持続時間は、INT・DEX・LUKの値に依存する。
消費MP:5 リキャストタイム:30秒
□ サークルスラッシュ:剣の全周囲攻撃アーツ。
使用者を中心に、360°カバーできる斬撃が可能になる。
射程は、使用者の武器の剣身の長さに依存する。
消費MP:10 リキャストタイム:15秒
ハイディングとウィークネスアイは、暗殺スキルのアーツで、
サークルスラッシュは、剣スキルのアーツになる。
そして、新称号はこちら。
〔称号:ウルフバスター〕:一定時間以内に、多くのウルフ系モンスターを倒した者の証。
効果:ウルフ及び、ドッグ系のモンスターに対し、与ダメージ1.5倍。
〔称号:剣舞士〕:アーツを一切使わず、一定時間内に多くの敵を倒した者の証。
効果:アーツ<ソードダンス>が使用可能になる。
□ ソードダンス:このアーツ使用中は、相手に剣での与DP倍率全て(斬・打・突属性)にプラス200%し、使用者のAGIを倍化させる。
但し、他の剣系スキルのアーツには、この効果は乗らず、又他の剣系アーツを使うことで、この効果は失われる。
アーツ持続時間は、VIT・AGI・DEX の値に依存する。
消費MP:10 リキャストタイム:60秒
〔称号:二刀の心得〕:アーツを一切使わず、2つ別個の武器で多くの敵を倒した者が至った境地の証。
効果:武器を2つ装備できるようになり、武器によるステータス補正が入る様になる。
武器の耐久消耗率軽減(微)
ウルフバスターの称号は、よく他のRPG等にある○○キラーの様なものだと思われる。
しかし、この称号の効果は○○キラーの様なものよりずっと高い。
恐らく、この差は説明にある、一定時間内にという縛りから来ているのだろう。
つまりは、この称号を取得するには、一定時間内に一定数以上のウルフ系モンスターを倒すことが条件なのだと推測できる。
次に剣舞士の称号は、説明にあるとおり、スキルを一切使っていなかった時、つまり俺がフォレストウルフに対して、戦法を変えたことで習得することができたのだろう。
それと、アーツ<ソードダンス>については、説明を見ても一部分からない所があったので、実際に使ってみた。
「ソードダンス!」
すると、使用者である俺の体全体と武器が銀白色の燐光に包まれた。
ふと見ると、視界の端に数字が表示されている。
たぶんこれが、今のソードダンスの持続時間なのだろう。
時間は2分と少しの様だ。
俺はメニューを開き、ステータスを確認すると、確かにAGIの値は倍になっていたが、ダメージ倍率うんぬんの所が分からなかった。
とりあえず、他に変化がないか見てみると…………それは見つかった。
それは武器ステータス欄で、このように変わっていた。
ソードダンス使用前:ノービスソード 斬1.0 打0.5 突0.3 魔1.0
↓ ↓ ↓ ↓
ソードダンス使用中:ノービスソード 斬3.0 打2.5 突2.3 魔1.0
この斬1.0や打0.5というのは、武器で相手に与えることのできるダメージ倍率だ。
なるほど、つまりソードダンス使用中は、武器による与ダメージ倍率にプラス2.0加算するということなのだろう。
ソードダンス中の剣スキルのアーツにこの効果が乗らず、剣スキルのアーツを使うことでソードダンスの効果は切れてしまうが、そのデメリットを上回るメリットだと思う。
今回の時のように、複数の敵に囲まれてしまった場合など、特に有用になるだろう。
アーツを使えば、少なくとも技後硬直は発生し、そこが隙となってしまうのだから。
制限時間はあれど、その隙を無くせ、アーツ使用時並みの威力を出せるのだから、使い所を間違えなければ、その効果は絶大だと思う。
最後に二刀の心得の称号だがこれは、説明の通りだと思う。
今まで、メイン武器と一緒に他の武器を使えても、ステータス補正は掛からなかったから素直に嬉しい効果だ。
そういえば、種族Lvが上がっていたっけ。ステータスポイントを割り振っとくか。
そして今の俺のステータスはこんな感じだ。
name:リオン
sex:男
age:16
race:人族Lv5
job:自由人 rank-
class:ノービスLv5
HP:196 MP:122
STR:49
VIT:19⇒20
AGI:49
INT:20
MID:19⇒20
DEX:39⇒40
LUK:20
STP:3⇒0
所持金:980R 虚空庫:16/36
種族スキル:〔混血・竜の息吹(光)〕、〔竜言語Lv0〕
装備スキル:〔STR増加Lv7〕、〔AGI増加Lv7〕、〔識別Lv7〕、〔剣Lv11〕、〔料理Lv4〕、〔暗殺Lv14〕、〔気配察知Lv12〕、〔虚空庫 rank1〕、〔梟の目Lv16〕、〔発見Lv6〕
控えスキル:〔鑑定Lv12〕、〔見切りLv0〕
称号:〔思慮深き者〕、〔戦女神の洗礼〕、〔ウルフバスター〕、〔剣舞士〕、〔二刀の心得〕
ステータスポイントはステータスの端数が9で低いものの3つに割り振った。
VITにプラス1で、19⇒20へ
MIDにプラス1で、19⇒20へ
DEXにプラス1で、39⇒40へ