表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Struggle Locus On-line  作者: 武陵桃源
序章   始まりはその言葉から
1/123

プロローグ

初めて投稿しました。多々至らない所はありますが、作者は豆腐メンタルです。

暖かい目でご覧ください。

よろしくお願いします。

 Struggle(ストラグル) Locus(ローカス) On(オン)-line(ライン)~通称『SLO』

 20XX年8月1日午前10時から正式稼動する話題沸騰のVRMMOだ。

『幻想的でリアリティーあふれる世界。自由度が高く、行動しだいでスキルや称号の取得などができ、様々な出会いと物語が君を待っている。数多のスキルを駆使し、君だけの冒険の軌跡を刻み込め!』

 という(うた)い文句でβ版から話題のVRMMORPGなんだとか。


 正式版の予約開始から1時間で定員が埋まり切り、オークションでは正式版の専用ヘッドギアの価格が原価の20倍にも及ぶ程だとか。

 俺も興味があったが、予約のため1週間も前からゲームショップに並ぶ度胸もなく……というか、よく考えるとこれって営業妨害にならないかなぁ?

 っと、内心ため息をつきつつ諦めていた。


 そんなある日、俺-佐伯(さえき) 千早(ちはや)に、転機が訪れる。

 それは、父の単身赴任先に母とついていった(連れて行かれた?)妹からの電話があり……。


「ねね、お兄ちゃん。ゲーム一緒にやらない?」


 という言葉から始まった。


 妹は『SLO』のβテスターで、正式版の専用ヘッドギアを2個持っているそうだ。

 そして、現実で俺と会おうとすると日程やお金、移動などといった障害があるので、それらがないゲーム内でなら、いつでも好きなときに会えたり話せたり遊べたりするので、というのが理由の半分なんだそうだ。

 もう半分はこの『SLO』の世界を知って、楽しんでもらいたい、この世界が好きだという気持ちに共感してもらいたい、というのが残りの理由だとか。


 俺もちょうどそのゲームに興味があったし、久々に妹にも会えるしと思い、その提案に乗った。


 その翌々日、専用VRギアと妹からの手紙が送られてきた。

 手紙には、早く会って一緒に遊びたいことと、妹のVRギアのIDが書かれていた。


 このIDは最初の機械設定時に入力すると、ゲーム開始時にVC(ボイスチャット)登録がされ、フレンド登録をまだしていなくても、互いにリアルでいう、通話のようなことができるようになるとのこと。

 又、フレンド登録をすることで、VC登録に上書きされVC機能がなくなるのだそうだ。

 まぁ、フレンド登録のほうがVC登録よりも多機能らしいので、別にいいのだけど。


 俺は、機械の設定を終わらせた後、正式稼動する日を楽しみにしつつ、

全力でゲームを楽しむために、宿題を終わらせた。

 人間やればできるものだと、このとき知った。


 そして、正式稼動開始時にベッドに寝転がり、VRギアを被り、独特の催眠誘導を経て、俺は念願の『SLO』にログインした。


もはやただの転勤である

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] こういうのでいいんだよ
[気になる点] 父親の単身赴任に妹も母親も付いて行った→もはや単身赴任ではないのでは?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ