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7話

空戦小説として始めた割には海戦描写が多いですが、今回は空母艦載機の搭乗員の戦いを描く事もあるので。

7月16日、市ヶ谷・国防省

大型テレビ

『昨日、正午に実施された中国軍による空襲で沖縄県内では混乱が発生し、那覇を始めとした県内の各所で多数のけが人が発生しております、現場の本田さん!!』

『はい、今、私は昨日中国軍に破壊された宜野湾海浜公園にいます!』


今朝から報道されている番組に職員達に釘付けになっていた。

「・・・・・・おい、だれかテレビを消さんか!!不愉快極まりない!」

突如、怒鳴りつけたのは国防次官補の桐村悟である。


桐村は昨日の空襲を許してしまった事で反戦団体が騒ぎを起こす事を憂慮しており、その事で常に頭が一杯であり、それでイライラしていた。

だが、中国軍の尽くした暴虐により既に日本の国民世論は80年近い平和主義を捨て、積極的防衛が出来る様にしろ!と言わんばかりになっていた。


無論、横須賀や朝霞、百里など国防軍の基地や駐屯地、飛行場の周辺では無知な市民団体が相変わらず軍縮と平和を叫んでいるが・・・・・・・


同じ頃、太平洋上では・・・・・・

空母瑞鶴を筆頭に、スサノオシステムを搭載する多目的巡洋艦長門、イージス巡洋艦霧島、足柄やFCS―3搭載の秋月型防空巡洋艦の照月、冬月に加え、秋月型の対潜強化型で、対空能力強化改修を受け、秋月級には及ばないものの世界的に通用する対空防衛能力を得た初霜型巡洋艦初霜、初風、その2タイプの母体となった村雨型巡洋艦村雨、春雨、霧雨、有明、曙とその村雨型の改良型で12㎝砲を搭載した高波級巡洋艦大波で構成された第1打撃部隊が中国軍の想定する第2列島線沿いを哨戒していた。

瑞鶴艦上

「第2次哨戒飛行隊発艦!!」

飛行長が飛行甲板を一望出来る航空管制室で無線越しにそう叫ぶと胴体内部と主翼下に各2発の短射程及び長射程空対空誘導弾を搭載したF-35C陣風Ⅱ戦闘機が電磁射出機(リニアカタパルト)から射出され空へ飛び立つ。

F―35C陣風、日本国防軍が導入したF―35シリーズの中で、空軍と海軍が運用するタイプの一つであり、空軍名は流星Ⅱと言い、3つのF―35のタイプの中で最も航続距離(=侵攻可能距離)が長く、長距離阻止任務に適している機体であり、搭載量もF―35Aに若干勝っている。

そして瑞鶴の上空では6機のF―35の中隊が見事な編隊を組んでいた。


一方、その海域から西方、170㎞に位置する中国艦隊は・・・・・・

中国大洋艦隊、旗艦・巡洋艦北京戦闘指揮所

「先ほど本艦を飛び立ったKa-32早期警戒ヘリが日本艦隊を探知、これより対艦攻撃の許可を申請します!」

「うむ、許可する、倭猿共を海底へ沈めてやれ・・・・・・(ニヤリ)」

司令員の孫少将がそう言うと北京を始めとした12隻の中国軍艦から合わせて48発の鷹撃95対艦ミサイルが日本艦隊へ向け飛翔する。

「倭猿の繁栄は終わりだ・・・・・・」

彼がそう言うとお気に入りの葉巻をまた吹かせたのである。


日本国防海軍・巡洋艦長門CIC(戦闘指揮所)

「レーダーに反応!!中国艦隊がSSMを発射した模様!!」

「・・・・・・やはり来たか!各艦へ情報伝達、対空戦闘用意!」

JNDLS(国防軍情報システム)NTD(海軍戦術情報)LS(共有システム)ともに異常なし、システムオールグリーン!」

砲術員の一人がそう叫ぶと瞬時にして僚艦に対して長門が捉えた目標、もしくは僚艦が捉えた目標が長門や他の船の戦闘指揮所で表示される。

21世紀の戦闘の勝敗は情報能力で左右されると言っても過言ではない。


ちなみに加賀型巡洋艦はステルス性が非常に高い米巡洋艦ズムウォルト級を母体とし、チャフ(電波攪乱用金属片)発射機を廃し、代わりに76㎜砲用にチャフを込めた砲弾を生産し、10~40秒で起爆する時限式信管の電波攪乱砲弾を製造して、チャフ発射機と対空砲を両立する事に成功した。


追跡番号(トラックナンバー)2001から12・・・・・・撃て!」

長門の副長兼砲雷長である鷲野康二郎2佐がそう叫ぶと長門の前甲板に備わるVLSから計6発のSM-6が飛翔する。

長門、加賀から計12発のSM-6が放たれると続いて霧島、衣笠、照月、冬月、初霜、初風からも次々に4発のSM-6が飛翔する。

「命中まで10秒!9、8、7、6・・・・・・マークインターセプト!」

砲術員の一人がそう言うと赤く表示された48個レーダースコープの輝点(フリップ)の内、7個が消えたが、43個が依然として健在であった。

追跡番号(トラックナンバー)2001から07撃墜!」

「次が来るぞ!SM-6発射用意!ってぇえー!」

砲雷長がそう叫ぶと長門の後部甲板に装備されたVLSから左右から4発、約8発のSM-6がSSMの方角へ向けて発射され、最終的に瑞鶴機動艦隊は31発の撃墜に成功したが、残った17発は依然として迫っていた。


瑞鶴戦闘指揮所

「敵ミサイル接近中!各艦、砲、CIWSによる対空戦闘用意!」

その様な命令が下ると瑞鶴の艦内では被弾に備えて格納庫の中の隔壁が封鎖され、甲板では57㎜速射砲やチャフ発射機がミサイル襲来に備える。

「有明より入電!!我、艦橋被弾ス・・・・・戦闘困難成との事です!、あっ、曙も被弾大破、我戦闘不能との事です!」

「くそ!2隻も大破したか・・・・・・2隻のの上に迎撃機1個小隊を回して、撤収を援護!それと横須賀から雷を援護として、電を応援に呼べ!」

司令がそう言うと艦上構造物から被弾が原因で棚引く黒煙を纏った有明及び曙は米軍の制海権下にあり、整備施設があるグアムへ向けて撤収した。

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