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後日談

最終話までお付き合い頂き感謝します。

2028年1月、ロシア連邦首都モスクワで日米及び東南アジア諸国と中国との間で行われていた東南アジア紛争の停戦条約が締結された。


ロシア上空、日本防空軍・E/P-1BNEAC機機内

「長い戦いだったな・・・・・・宮本官房長官」

「そうですな、総理・・・・・・しかし、沖縄の復興や様々な問題が山積しております、我々に休んでいる暇はありません」

総理がそう宮本官房長官に言うとロシアの大地を眺めつつ食事を採った。


数時間後、総理らは羽田空港に到着後、すぐさま首相官邸へ向かい、更に国交省を始めとした内閣の閣僚が沖縄に向かうべく羽田へ向かった。


2028年4月、日台共同防衛条約締結。

当然、これに中国は猛抗議を加え、中韓相互防衛条約を締結。


日台共同防衛条約によって台湾は老朽化した各軍の兵器を更新。

陸軍は10式戦車に肉薄する性能を持つ24式戦車を導入し、海軍は米国からアーレイ・バーク級駆逐艦を4隻発注し、その就役に伴い基隆級を退役させ、潜水艦を日本へ発注した。

そして空軍は日本からC-2輸送機を主力輸送機として導入し、ミラージュ2000及びF-16戦闘機を既に日本から少量提供されていたF-35によって代替し、欧州からもラファル戦闘機を導入した。


日韓、東南アジア紛争の両方においてエースとなった鷲野京子大佐はわずか41歳にして少将へと進級し、台湾や東南アジア各国に派遣され、空軍操縦士の教育を担当したが、彼女は2035年に軍を退いたと言われる。


そして今日も大空を若鷲が舞い、領空を警戒する。

「そこを飛行中の外国空軍機に告ぐ、ここから先は日本国の領空だ!ただちに立ち去らなけれ、立ち去らなければ撃墜する!繰り返す、直ちに立ち去らなければ撃墜する!」

「隊長、対象機から反応がありません!」

スクランブル発進に出撃した2機のF-3戦闘機は中国軍のJ-20戦闘機に近づき警告を行うが、J-20は一向として反応を示さない。

『最終警告をしろ!』

「了解、対象に対し最終警告を行う!」

「こちら日本国防空軍、今すぐ立ち去らなければ撃墜する、これは最終警告である、繰り返す、これは最終警告である!」


『・・・・・・・』


「隊長、反応がありません!」

『そうか、撃墜を許可する・・・・・・何、始末書は俺が書く』

「了解しました、隊長、まかせますよ・・・・・・」


「フレイム2、フォックス2!!」

2番機を務めるF-3の側面ウェポンベイから1発のAAM-7が叩き出されると目標に向けて飛翔する。

AAM-7は寸分違わずJ-20戦闘機に命中し、同戦闘機を引き裂き、砕け散ったJ-20は海面へ落下する。

この数分後、日本政府は当然、中国へ抗議の意を示した。

無論、中国もこれを受け入れる筈もなく、互いの非難の応酬に終わった。


だが、これ以後、中国軍の領空侵犯は劇的に低下したのである。

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