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特別編

あと1話だけ書きます

(と言うかSkyさんに感化されて台湾軍のシーンが書きたくなったw)

台湾沖

防空巡洋艦丹陽艦橋

「日米艦隊より入電、”我、中国海軍北海艦隊を撃滅す、これにて中国軍は東海の制海権を喪失なり”との事です」

「そうか・・・・・・流石は日米合同艦隊、世界最強の戦闘能力を持っているな・・・・・・良し、俺たちも負けていられない!!」

台湾海軍北部方面艦隊司令の劉少将がそう言いながら立ち上がると艦長の梁大佐も笑顔で出撃するように命じた。

台北は陸空軍の首都防衛部隊の奮戦で陥落は免れていたが、台北以南は中国軍に蹂躙されていた事もあって、激戦が依然として続いていた。


基隆港を出港したのは巡洋艦丹陽、米国製の基隆級駆逐艦基隆、左営の3隻を中心に、ノックス級(済陽級)フリゲート(巡防艦)済陽、汾陽、O・H・P級(成功級)フリゲート(巡防艦)成功、鄭和、田単とラファイエット級(康定級)フリゲート(巡防艦)昆明、西寧の10隻からなる台湾海軍北部方面艦隊であった。


「南部方面艦隊から入電、”我、北部艦隊の武運長久を願う、これより敵艦隊との交戦を開始する”との事です!」

「そうか、南部方面艦隊も戦っているのか・・・・・・」

劉少将がそう呟くと母国奪還への思いを込めてこう呟いた。

「我が国の命運はこの一戦に係っている、総員、奮励努力せよ!」

「司令、やはりここはZ旗も掲げましょう、日米艦隊もZ旗を掲げたそうですよ、それに我々も日米と一蓮托生です」

「あぁ、それは俺も提案しようと思っていた」

だが、巡洋艦丹陽はZ旗を掲げる事は構造上不可能であったが。

一方、中国海軍は駆逐艦深センと7隻のフリゲートを偵察に向かわせていたが、彼らは自らが罠に嵌った虎である事に気付いていなかった。


台湾海軍北部方面艦隊は台湾西部に駐留していた中国艦隊東海艦隊の第52艦隊と交戦すべく台北沖数十㎞を航行していた。

丹陽戦闘指揮所

「敵艦の位置が米軍の衛星経由で日米艦隊から入りました!」

レーダー員の一人がそう言うと砲雷長が諸言を入力する様に命じる。

「そうか・・・・・・各艦、反艦誘導弾(雄風対艦ミサイル)の発射用意を急げ、そして完了次第、各個自由に発射せよ!!」

砲雷長が命じると数分後には基隆級からは4発のSGM-82(ハープーン)が、それ以外の艦艇からは4発の雄風対艦ミサイルが放たれる。

そして中国海軍はこれらのミサイル合わせて40発の迎撃を試みて、対空誘導弾によって21発の撃墜に成功し、CIWSや主砲によって11発の撃墜に成功するが、7発が各艦へ命中し、特に旗艦であった深センには3発が集中して命中し、一瞬にして轟沈したのである。


台湾西部に駐留していた駆逐艦海口に率いられたフリゲート3隻は台湾海軍南部方面艦隊とF-35戦闘攻撃機の対艦攻撃の前にすべて撃沈され、台湾側全体の被害としては済陽級巡防艦の准陽を喪失したに留まった。


そして台北上空に迫る中国空軍機に対して圧倒的にレーダー性能に優れるF-35AT/BTが高速道路を用いて出撃、F-35やF-16や幻影(ミラージュ)2000型戦闘機の捨身の奮戦により台北上空の制空権を保つ事が出来たのであった。

陸上では中国軍が勝り、台湾軍のM60戦車は殆ど壊滅するが、戦争の後半になると米国がM1A2エイブラムスの売却を許可し、性能の劣る中国軍の99式戦車はM1A2の前に徐々に圧倒されていった。

最後に海上戦闘でも日米両国から提供された情報をもとに台湾海軍が戦闘を優位に進め、中国軍は最終的に大陸へ撤収したのである。


9月1日早朝、北京・中南海地下壕

「敵は広範に渡り作戦行動中、北部では台北沖、南部では台南沖、西部では山岳部隊が一斉攻勢を開始すると言う噂があります」

朱陸軍中将(台湾西部方面軍司令)が何とかしてくれるだろう」

朝食の席で国家主席の鎧明凰がそう言うとそれに楊海軍大将が続く。

「その件なのですが・・・・・・」

楊海軍大将が口ごもると隣にいた陸軍大将の乾が続く。

「今日も気分が悪くなる話しかありません、たった今、台中が台湾軍の手中に落ち、現地司令官が降伏調書にサインしたそうです・・・・・・」

乾陸軍大将がそう言うと鎧国家主席がメガネを外し、他にいた秘書や憲兵に退出するように命じた。

暫く彼は怒っていたが、落ち着きを取り戻すと諸外国の首脳に対して電話会談を持ちかけたいと言ったのである。


無論、敗戦を認めれば自分の政権が崩壊する事態になるが・・・・・・

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