ひみちゅ会議
兵站部隊長ネタです
FUとは「ふんどし」の隠語ですよー
「合い言葉は?」
「尻は男の命!」
「入ってよし」
部屋におそるおそる入ってきた男は、部屋の中にいた老人に言った。
「この合い言葉辞めませんか?兵站部隊長」
「私の表の職務上、このような副業をしていると知られるわけには行きません。慎重に行動せねば」
「はあ……」
「それで、これが量産型FUの新しいデザイン案です」
「おおどれもいいですね。工房の方で、量産に当たって、コストとか手間なども考慮して製品化し、サンプルを後日お持ちします。チェックお願いします」
「頼みましたよ。ところで、量産化はできそうにないのですが、1点物用の素晴らしいデザインが出来ました」
そう言って取り出したのは、もはやFUとは呼べないような、ど派手なデザインのFUだった。日本人ならわかる。これはいわゆる「化粧まわし」だ。
「すごい!荒々しい獣の描写が男気あふれますね」
「そうであろう、そうであろう。あの将軍のアイディアから生み出したのだ」
「さすが将軍。予想の斜め上を行くアイディアです。……しかし……」
「しかし?どうしたのですか?」
「いえ……FUは下着。服の下に着る物だと思うのですが、これ服で隠れませんよね。収まりつかないんじゃ?」
「なるほど。収まりが悪いか。盲点でした。しかしおのこの大事な部分の収まりが悪いのは困りますねぇ」
「これは裸体にFU一つで映える作品でしょうね」
兵站部隊長はしばらく腕を組んで考えていたかと思うと、ぽんと手を叩いた。
「ひらめきました」
「なんでしょうか?」
「私はFUと出会って以来、この素晴らしいものを是非国中のおのこに伝えるべく、デザインをし続けました。しかし軍や貴族の間では流行していても、いまだ一般の民への普及率は低い。そこで前々からFU祭りでもして、もっとFUの認知度を上げられないかと考えていたのです」
「それは素晴らしいお考えです」
「そしてその祭りで、オシャレなFUを身につけた兵士達を歩かせて、かっこよさをアピールできないか?そのイベントの目玉こそこの「まわしFU」なのです」
「なるほど。それは人々の注目を集める事間違いなしですね」
「そしてこのFUは将軍に着せたらいいんじゃないでしょうか」
「なるほど。今知名度抜群な将軍なら適任。しかもあの体格ならこの派手なFUを着ても見劣りしないかと」
「祭りの名前はこうです『ドキッ。マッチョだらけのFU祭り。ぽろりはないよ』」
「ドキッで期待を煽って、ぽろりはないよでFUの安心感をアピール。完璧なネーミングです」
「そうと決まればさっそくFU作りに着手しなくては。材料の調達をお願いします」
「はい。祭りが楽しみですね」
FUネタ引っ張りすぎて申し訳ない
一兵卒でも、赤FU番長リンの暴走でした