レコード1:魔法使いとビギンズデイ
9月5日
『ピーピーピー』
「エリアQ17、魔獣発見、現場に急行せよ」
09・よく晴れた秋のある日、その日から、すべてが始まった。
04「ぐはっ」
03「う…強い…」
ボーダー所属の魔法使い達は魔獣の攻撃に一方的にやられていた。
パンチ「グァァー!」
02「みんなを守らないと…」
(このままじゃ…)
03「…?」
その時、
ブーーーゥン!
どこからか、バイクのエンジンを吹かすような音が聞こえた。
01「チェンジ」
キキーーッ!
誰か知らない魔法使いが変わったバイクのようなものに乗ってやって来た。そして、その魔法使いは、アケミ達と魔獣の間に停まり、バイクから降り、ヘルメットを取り、魔獣を睨みつけた。
01「…」
パンチ「グゥゥ〜…」
そして、その魔法使いは剣を取り出して構えた。
パンチ「グァァー!」
魔獣が、その魔法使いの方へ走り出したその時、
01「はっ!」
ザグッ!
パンチ「グギャーー!」
そいつは、一瞬で魔獣のところへ飛び、一瞬で魔獣を切り裂いて倒した。
04「魔獣を…一瞬で…」
03「すごい…」
そいつは変身を解除し、バイクのようなものに乗って去っていった。その時、そいつの顔をよく見ると、紛れもなく、間違えることのない、あの人そのものだった。
02「ナゴム君!」
アケミは、そいつを走って追いかけた。しかし、追いつけないどころか、見失ってしまった。
03「アケミちゃん!」
ヒカリ達は、アケミを追いかけて走ってきた。
06「ナゴム君って…、アケミちゃんのお世話係の…」
キド ナゴム、彼の両親は、幼い頃に亡くなり、そして両親の友達だったアルトが、ナゴムを引き取った。ナゴム本人の希望により住み込みで働くことになった。アケミのお世話係として働くのはアルトが決めたことだ。お世話係とは言っても、ほとんどアケミのそばにいて手伝うだけだったが。大体いつも一緒にいたが、1ヶ月前、買い物に行ったっきり突然居なくなったのだ。
02「急に居なくなって、ようやく見つけたと思ったのに…」
04「ここは俺たちがやるから探してこい」
マナブがアケミの背中を押した。
02「いいの?」
アケミが少し心配した顔で言った。
04「今までどこにいたか分からなかったんだろ?なら、なんでいなくなったのか聞いたほうがいいんじゃないか?」
06「私もそう思う」
05「リーダーがそう言うんだから行ってきなよ」
みんなが笑って言った。
03「アケミちゃん、私も一緒に探すよ」
02「…分かった。ありがとう」
こうして、マナブとリュウとマサミは魔獣が現れた現場に残り、アケミとヒカリはナゴムを追いかけていった。
しかし、1時間後、アケミ達は本部に戻ってきた。探しても見つからなかったのだ。
12「来たか…。少し気になったことがある」
02「え、なんですか?」
12「さっきのやつ、あのナゴムなんだろ?ナゴムは、魔法を使うのに必要な魔力を持っていなかった。だから、彼が魔法を使うことはできないはずなのに使ってるんだ。」
13「しかも、魔法を使うための「マギア」も一つも行方不明になっていない。どこでどうやって手に入れ、そしてどうやって使えるようになったか、一度本人に聞いてみないといけないんだ」
02「そうなんですか!?」
12「だから、少し事情を聞きたいから、探してきてくれないか」
02・03・04・05・06「はい!」
アケミ達は、再びナゴムを探しに町へ出た。
9月8日
だが、3日経ってもナゴムを見つけることはできなかった。
06「見つからないね…」
02「いったいどこにいるんだろ…」
『ピーピーピー』
「エリアI12、魔獣発見、現場に急行せよ」
どうやら魔獣が現れたらしい。
03「こんな時に!?」
06「いや、チャンスかも」
突然マサミが言った。
04「前も魔獣が出た時に来て、倒しただろ。またあいつが来るかもしれない」
02「そっか!」
アケミはその言葉に納得した。
05「いいから速く行こう!」
02「うん!」
アケミ達は魔獣が現れたエリアへと向かっていった。
魔獣が街の中で暴れている。瓦礫などが落ち、たくさんの人がケガしている。
キキーーッ!
大きな車からアケミたちが降りてきた。
06「見つけた!」
02・03・04・05・06「チェンジ!」
マギアから装備が現れ、体を覆っていく。そして、それぞれが使う武器もマギアから生成される。
03「フッ!」
02「ハァッ!」
まずは、ヒカリは銃で、アケミは弓で、遠距離から攻撃した。
ガンッ!ドゴッ!
ロック「ヴゥゥーー」
しかし、魔獣は攻撃がなかったかのように動いている。
03「えっ…!?効いてない!」
05「ハァァッ!」
今度はリュウが近づき剣で攻撃をした。
カンッ!
05「えっ!かたっ」
しかし、剣の攻撃も効かなかった。
それからも攻撃し続けたが、アケミ達の攻撃が全然効いてない。というより、硬すぎてバウンドするぐらいだ。
ロック「ヴァァーー!」
05「ぐあっ!うっ…」
04「リュウ!大丈夫か?」
05「こいつ…鉄で殴ってるようなもんじゃん…」
今回の魔獣の体はほとんど硬い物でできている。装備の硬いところに当たっても、圧が装備を挟んでも加わるためダメージをかなりくらう。
03「下がって!ファイアショット!」
ドガァーン!
02「やった?」
ロック「グガァーー!」
06「えっ…うそ!」
03「…?」
魔獣は確かにダメージを受けたみたいではあるが、それでも撃破にはいたらない。その時、
01「バーニング」
魔獣は突然燃え上がった。
01「ブリザード」
そして、急に凍りついた。
04「何が起こってるんだ?」
アケミ達は何が起こっているのか分からずに困惑していた。その時、
01「ウィンドブレイク!」
パキーン!
一人の魔法使いが凍りついた魔獣を斬りつけた。すると、魔獣は氷ごと粉々に砕けた。
01「ふぅ…」
02「ナゴム君?」
01「ん?」
そう、魔獣を倒した魔法使いは、ナゴムだったのだ。
02「ねぇ、今までどこに行ってたの?」
アケミがナゴムのところへ歩き出した。
01「うん?」
02「ねぇ!」
アケミはナゴムの肩を持って、激しく揺らした。
01「え?ちょ、ちょっと待って」
ナゴムは少しアケミから離れ、少し頭を抱えたと思ったらこう喋りだした。
01「え〜と…あぁ、うんうん、あぁなるほどね。大体わかった」
02「え…何?」
その時、ナゴムの口から話された内容は衝撃的、というより不思議なことだった。
01「なるべく簡単に言おう。僕は、この世界の人間ではない。他の世界からやってきた、通りすがりの魔法使いだ」
〜ナゴムの解説〈マジカル・ワード〉のコーナー〜
『魔法使い』
魔法使いとは、どこからか現れる魔獣を倒すために生まれた存在である。マギアという道具を使って装備を装着し、武器を生成するして戦う。武器の形は使用者の取り出す、作り出すと思った形の武器が生成される。魔力を通した武器、あるいは魔法を使って魔獣を倒す。
どうもこんにちは。稲荷Asといいます。まず最初に、謝っておきますと、正直言ってこの作品は馬鹿で語彙力のないド素人が少し遊び感覚で書いているので、分かりにくいところがあるかもしれませんが、その点はご了承ください。あと、本当に戦闘に関しては割とサクサク進んでいくので、戦闘を楽しみたいという方にも、ごめんなさい。「じゃあどんな気持ちで読めばいいのか」と言われると、「ド素人がなんか書いてるな」とか、「なんか面白そうだな」などと思って読んでみてください。また、「面白いな」と思ってくれたらうれしいです。できれば、読んで見た感想を教えてくれたらうれしいです。
また、最後の解説では、一つずつ「ことば」について解説していきます。ネタバレにもなるかもしれないので、詳しく話さなかったりしますが。
それでは、また今度のお話で。




