表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2、国道で寝てたら人生終わったと思ったら始まった件 〜黒糖飴を奪い返したら大富豪に拾われた〜第2章  作者: Nao9999


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/30

第31話:支配と価値

第31話です。


逃げ場はない。


ついに主人公は、

この世界の“頂点”と対峙する。


価値とは何か。

支配とは何か。


その答えが、ぶつかる。

「……入れ」


低い声。


扉の向こう。


俺は止まらない。


そのまま開ける。


中にいるのは――


あの男。


最初に会った、上層の中心。


いや――


それ以上だ。


「……どうも」


軽く言う。


空気は張り詰めている。


だが――


関係ない。


「座れ」


命令。


従う。


目の前。


逃げ場はない。


「……分かっているな」


男が言う。


「何のことですか」


いつもの返し。


だが今回は――


「もういい」


遮られる。


「すべて見えている」


完全に来たな。


「……そうですか」


否定しない。


意味がない。


「なぜやった」


核心。


俺は、少しだけ考えて――


答えた。


「見たかったから」


シンプルに。


「何をだ」


「この世界の形」


静かに言う。


沈黙。


重い。


だが――


男は続ける。


「結果は」


試すような問い。


「出てますよ」


即答する。


「崩れてない」


事実だ。


「むしろ、回ってる」


それがポイント。


「……」


男は黙る。


数秒。


「……異常だ」


やっと出た言葉。


「そうっすね」


軽く返す。


「だが」


男が前に出る。


「それは“偶然”かもしれない」


当然の疑い。


「違います」


即答する。


迷いはない。


「コントロールしてます」


はっきり言う。


空気が変わる。


一段、重く。


「……証明できるか」


来たな。


核心。


「できますよ」


小さく笑う。


「今ここで」


その一言で――


完全に止まる。


「……やってみろ」


男が言う。


チャンスだ。


「いいんすか」


確認する。


「構わん」


即答だった。


「ただし」


条件が来る。


「失敗すれば終わりだ」


当然だ。


「いいですよ」


うなずく。


それでいい。


「……」


端末に手を置く。


静かに。


「見ててください」


操作を始める。


一つ目。


小さなズレ。


「……」


数値が動く。


検知される。


当然だ。


「……ここまでは普通だ」


男が言う。


「そうっすね」


うなずく。


「でも」


次の操作。


別ライン。


同時に。


「……」


数値が連動する。


修正が入る。


だが――


「……止まらない」


誰かが呟く。


「そう」


続ける。


三つ目。


四つ目。


分散。


連動。


「……」


システムが追いつかない。


だが――


崩れない。


「……」


全員が画面を見る。


「……これが」


手を止める。


「答えです」


静かに言う。


沈黙。


完全な。


「……なぜだ」


男が呟く。


初めての感情。


「完璧じゃないからです」


答える。


「揺らぎがある方が、回る」


シンプルな理屈。


だが――


この世界では異端だ。


「……」


男は黙る。


考えている。


本気で。


「……お前は」


ゆっくりと顔を上げる。


「何をしたい」


核心。


俺は――


少しだけ笑って、


答えた。


「壊したいわけじゃない」


一歩前に出る。


「変えたいだけっすよ」


静かに言う。


「この形を」


沈黙。


長い。


だが――


「……」


男が息を吐く。


「危険だな」


率直な評価。


「そうっすね」


否定しない。


「だが」


続ける。


「面白い」


その一言。


空気が変わる。


完全に。


「……」


周りがざわつく。


当然だ。


「条件付きだ」


男が言う。


「続けろ」


来たな。


「ただし」


指を一本立てる。


「すべて、俺の管理下でな」


完全に囲いに来た。


「……」


少しだけ考える。


選択。


だが――


「いいですよ」


即答する。


「どうせ中でやるんで」


笑う。


「……」


男も、わずかに笑った。


「気に入った」


その一言で――


決まる。


「だが忘れるな」


最後の言葉。


「いつでも切れる」


当然だ。


「分かってます」


うなずく。


それでいい。


立ち上がる。


背を向ける。


「……お前」


呼び止められる。


振り返らない。


「はい」


「名前は」


今さらだな。


「……まだないっす」


軽く言う。


「じゃあ」


少しだけ考えて、


言った。


「好きに呼んでください」


そのまま歩く。


扉を開ける。


外に出る。


「……どうでしたか」


教育係。


俺は、小さく笑う。


「通ったな」


それだけだ。


「……」


女性は少しだけ息を吐く。


「本当に」


呟く。


「やってしまいましたね」


「ああ」


うなずく。


「ここからだ」


すべては。


戦いは――


終わってない。


むしろ――


始まったばかりだ。

読んでいただきありがとうございます。


第31話では、ついに上層の頂点との直接対話が実現しました。


主人公の理論は認められ、

“条件付きでの継続”が許可されます。


しかしそれは、

完全に管理下に置かれることも意味しています。


ここからは、

さらに危険で高度な領域へと進みます。


引き続きよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ