表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あの時と同じ色

作者: ないまぜ
掲載日:2026/01/20

仕事が終わって、コップの中身を飲み切る。

まだ少し喉が渇いているけれど、同じ飲み物を飲みたい気分ではない。


私はコップを洗おうと、シンクへ持っていき、キッチンの電気をつけた。

コップの底にわずかに残ったコーヒーが、その光を反射する。


何故だろう、私は突然懐かしい感覚に襲われた。

そして、この部屋の中で感じるはずのない匂いまで感じている。


これは……そう。

汗と土が混ざった匂いだ。


子供の頃、学校で催された運動会。

私はクラスの皆と一緒に、汗をかいて、泥だらけになりながら身体を動かした。


あの運動会は、結局、勝ったんだっけ? 負けたんだっけ?

流石にそこまでは覚えてない。


でも、一つだけ分かる事がある。


私は今、空調の整った部屋で、身体を動かさないパソコン作業をしていたから、汗もかいていないし、泥にまみれてもいないけれど……。


あの運動会が終わったあとの私は、結果がどうあれ、今の私と同じような、妙な達成感を得ていたことだろう。


私はそんな事を考えながら、私の代わりに土色の汗で汚れてくれたコップの身体を優しく洗ってあげた。


ふと、記憶の背後から、家族の応援が聞こえた気がした

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ