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事の発端
「品行方正なはずの皇太子が私にだけ狂った愛を注いでくる」
狂った愛に溢れた皇太子が
狂った視点で狂った発想で
愛しのアリシアと自分の恋を邪魔するかもしれない世の中のありとあらゆる人々を阻止する。
一近衛隊長アランは、真面目で忠誠心あふれる青年だった。
ところが皇太子妃アリシアとほんの数言交わしただけで、皇太子フィリップ・フォン・エルツバインの逆鱗に触れ、突如「恋人を見つけろ」と国家命令が下る。
「彼女がいない男がアリシアに話し掛けられるなど言語道断!」
そう判断した皇太子の暴走により、王宮を巻き込んだ前代未聞の恋愛成就ミッションが発動
相手は高嶺の花と名高い気高き令嬢・イザベル。
しかも作戦名は「恋愛成就せよ、でなければ死あるのみ。」
これは、一本気な近衛隊長が、国家命令のもとで不器用に恋をする――
異常な愛と正義らしきものが交錯する、
ちょっと狂った甘すぎる王宮恋愛ファンタジー
らしい。