そんな体質あるんですか？！

──転生とか転移とか難しいことはよく分からない。

なんなら自分には重大な記憶がないらしい。

私はただ、生き物と美味しい物が好きなだけの一般人だった。

でも実際は……何やら“大物”だという話だけ聞かされて、日常は一変した。──



「えー、こほん、これはとある体質を持ったポーカーフェイスで(やや)男勝りな口調の主人公が、生き物を愛でるため、美味しい物を追求するため、あとついでに自らに課された使命(らしい)のために異世界を救う旅に出る、的なお話さ！
　…え？僕？僕が誰かなんてそんな些事は気にしないでくれたまえ！」