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M1 「記憶」

「ん……?」

彼女――シャルローネ・フレーベルは、太陽の光に目を覚ました。

周りに広がるのは見慣れた景色――ではなく、

「ここは……?」

彼女の知らない、ヨーロッパ風の家だった。

ベットにも屋根がついており、貴族のような装飾が施されていた。

彼女は状況が分からず、混乱していた。

そこに、高校生ぐらいの少女が慌てたように寄って来た。

「シェリー?起きたの⁉」

少女は目を見開いて、心配そうにシャルローネを見つめていた。

シャルローネは彼女の髪を見た。

燃えるような赤いロングの髪。

シャルローネは彼女の目を見た。

暖かそうな、けど同時に熱そうな、優しい目。

どれもシャルローネの知るものではなかった。

自分の手を見る。

か弱そうな、小さい手。

自分の髪を見る。

赤いロングの髪。

自分がこんなにも幼かったのかどうか。

自分の髪の色がどんなだったか。

それすら覚えていない。

けど、常識としてわかる。

――ここは自分の知ってる世界じゃない。

それが分かった瞬間、頭の中が真っ白になっていった。

「シェリー⁉ちょっとシェ――」

シャルローネはベットの上に倒れた。

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