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4盗み、あれ?豪華だよね?

「じゃあ、いってきまぁ~す」


「「「行ってらっしゃいませ」」」


3人を迎え入れてから数日経った。皆押し倒すと凄い積極的になってくれて、僕はとても満足しています。異世界最高だね。うん。今まで虐げられてきたからか、僕がちょっと甘やかしてあげるだけで喜んでくれるんだよ。あんな簡単に惚れてくれるなんて、異世界はイージーモードすぎないかな。

で、話は変わるんだけど。現在お仕事中。お仕事は勿論、盗賊の事ね。国境付近で危ない森らしいんだけど、かなりここを通る馬車は多い。非合法な物品はやっぱりこういう所で輸送するんだろうね。襲って手に入る商品はほとんど危ない物ばっかりだよ。禁忌の魔法に関する本とか見つかったときは、微妙な顔をすることしか出来なかったね。勿論読んだんだけどさ。


「ほいっ!」


僕は軽いかけ声と共に御者さんの首を飛ばす。ここを通る人は商人の人が御者をやってるからね。小さい馬車を1人で操ってることが多いよ。

さて、ではでは中身の確認といきましょうか。


「オープ~ン」


後ろの布を退けると、馬車の中身、が……


「「…………」」


視線がぶつかる。中にいたのは人。それも、かなり豪華な服を着ていて五体満足な女の子。奴隷の3人とは明らかに違うのが分かる。馬車の内装も気を遣った感じだし、高貴な子なのかな?ただ、猿ぐつわを加えさせられて、両手両足は縛られてるけどね。


「こんにちは。僕はしがない盗賊だよ。大人しく着いてくるなら殺さないでおくけど……どうする?」


「っ!(コクコク)」


激しく頷かれる。殺されるか大人しくするかの2択ならそうなるよね。逃げられても困るから足と手を縛ってるのはそのままにしておくけど、猿ぐつわだけは外してあげようかな。お話もしたいし。

そう思って近づいたときだった。異臭を感じる。


「(すんすん)……もしかして、漏らしちゃった?」


「っ!??…………(コクッ)」


僕の質問に慌てたようにしてたけど、しばらくの沈黙の後観念して頷いた。この状態だと服も脱ぎにくいだろうし、心地悪いだろうなぁ。早くトイレに連れて行ってあげよう。まずは猿ぐつわを外して、


「運ぶから、舌を噛まないように気をつけてね」


「は、はい…………キャッ!?」


舌噛まないよう二って言ったのに、女の子は悲鳴を上げた。ただ、かなり速いスピードで移動してるし移動してる高さもかなりあるから、起こったりはしないけどね。仕方ないって思うよ。

拠点にたどり着いたら、


「フラーラ!新しい子を連れてきたから、服の準備をしておいて!女の子用ね!」


「は、はい!」


フラーラに指示を出して、準備をしてもらう。フラーラとヌーバには簡易的だけど車椅子を作ったから、ある程度のことはできるようになったよ。流石に料理とか洗濯とかは無理そうだけどね。せいぜい洗濯物をたたんでもらうくらいかな。


「はい。ここトイレね。手の拘束だけ外しておくから、終わったら呼んで」


「は、はい」


女の子をトイレの便座に座らせて、僕は出て行く。色々処理するのに手は必要だから、そこの拘束は解いてあげた。でも、逃げられても困るから足の拘束はそのままにしてあるよ。ちょっと動きにくいかもしれないけど、手を自由にしてあげただけマシだと思って貰えたら良いな。

なぁんて考えていると、


「終わりました」


控えめの声がトイレから聞こえてくる。僕はすぐにトイレのドアを開けるんだけど、


「……ん?」


僕の口から出る困惑の声。でも、仕方ないんだよ。

だって、女の子が下を脱いだままにしてるんだから。


「え?何やってるの?ちゃんと履きなよ」


「すいません。……私、自分で服を着たことなくて。履き方分からないんです。それに、まだ感触が悪くて履きたくなくて」


大事なところは手で隠しながら、顔を赤くしてそう言ってくる女の子。大丈夫かなこの子?良いところのお嬢さんなんだろうけど、それにしても大事なところが色々と欠如しちゃってる気がするよ。


「……はぁ。じゃあ、着替えを持ってこさせてるから、次はお風呂に行こうか。1人で入れる?」


「……すみません。入れないです。メイドに洗ってもらっていたので」


「………………はぁ」


「す、すみませぇん!捨てないで下さぁい!!!」


僕のため息を訊いて、焦ったように女子は立ち上がる。ただ足は縛ってあるし、下の服は降ろしてる状態だから、


「あうっ!?」


こちらに来ようとして見事に転ぶ。可愛いお尻が丸見えだね。襲わなかった僕に感謝して欲しいよ。


「ほら。僕が運ぶから力抜いて」


「あう。すいません」


しょんぼりとしてる女の子をお姫様抱っこして、お風呂場へと運んでいく。下半身丸出しの女の子をお姫様抱っことか、なかなか心に来るものがあるよ。しかもこれからお風呂の世話もしなきゃいけなさそうだし、僕の理性が持つか心配だね。


「あっ。オリバー様!お着替えをお持ちしました!」


「あぁ。ありがとうフラーラ。僕はこの子をお風呂に入れてくるから、僕の服もお願いできるかな?」


「は、はい!」


途中でフラーラと出会って、女の子の着替えを渡してもらった。色々見えちゃってる女の子の姿を見てフラーラちゃんは凄い顔になってたけど、それを無視して指示を出す。お風呂の世話をするなら、僕も着替えておきたいしねぇ。

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