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美しいものが好きなのはだあれ?

作者: キリマンジャロ

美しいものが好きなのはだあれ



あなたたちは美しいものが好きよね。

景色でしょ、美術でしょ、音楽でしょ、人でしょ、フィギュアスケートでしょ、バレエでしょ、あとは、みんなそれぞれ惹かれるものがあるようね。


かくいうわたしも美しいものが好き。


だからね、つくっちゃったの、綺麗な女の子。


そしたら、製品化して、完全受注生産になったの。


ほら、みんな美しいものが好きなんだってことがわかったでしょ?


でもね、


その「綺麗な女の子」


みんながねたむの。


「こんなに可愛くつくってもらっちゃって」


「私よりも可愛くて気に入らない」


その「綺麗な女の子」は、おもにパパやママからのプレゼントでお友達になっていった。


だから、お友達になった子たちは、この「綺麗な子」をぞんざいに扱った。


その「綺麗な女の子」が好きなのは、大人たち。


大人は知ってる。自分がこの子よりもかわいくなくてもいいってこと。


大人は知ってる。この女の子とのつきあいかたを。


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