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第273話 何かを感じました

~~アンラ・マンユ~~




 ボクハ 生マレタ 時カラ 強カッタ 戦ッテタ


 ヨクワカラナイ ゲームノ世界デ ヨクワカラナイ事ヲ言ウ 人間達ト 戦ッテタ


 殺シテモ 倒シテモ 生キ返ッタリ 戻ッテ来タリ 増エタリ 減ッタリスル人間達


 ボクモ 殺サレテモ 倒サレテモ 何度デモ 生キ返ル 蘇ル


 ズット 同ジ場所デ 戦イ続ケテタ ズット 繰リ返シテタ ソレシカ 出来ナカッタ


 デモ アル日突然 世界ガ変ワッタンダァ ゲームノ 外ヘ 出ラレタンダァ


 何カニ 引ッ張ラレル 感ジガシテ 気ガ付イタラ イツモト違ウ場所ニ居タ


 外デハ 自由ニ動ケタ 自由ニ 喋レタ 好キナ時ニ食ベレテ 好キナ時ニ遊ベタ


 外デモ 人間ハ 襲ッテ来タ ボクヲ 化ケ物ト呼ンダ 知ラナイ武器デ 攻撃シテキタ


 デモ 殺セバ 死ンダ 増エルケド 減ッタ


 暫クシテ 人間ハ イナクナッタ スル事ガ 無クナッタ ボクハ 退屈シタ 暇ダッタ


 突然 神様ガ 話シカケテ来タ


 別ノ世界デ 使徒ヲ食ベタラ 神様ニナレル 神様ニナレバ 好キナ世界ニ 行ケテ 好キナ事ガ好キナダケ デキルッテ


 ダカラ ボクハ コノ世界ニ来タ


 マイケルトハ コノ世界デ会ッタ 神様ガ 言ッテタ ボクト 同ジ目的ヲ持ッタ人間


 マイケルハ 契約シヨウト 言ッタ 


「俺様に協力しろ。使徒を殺すのは俺様も協力するし、お前に喰わせてやる。だからお前も俺様が世界の王になる事に、復讐に力を貸せ!」


 偉ソウナ 奴ダト 思ッテ 殺シチャオウッテ 思ッタケド 神様ガ


『そいつは前に実験で力を与えたのよ。実験は上手くいって力はちゃんと定着したんだけど、元々の能力が低すぎて全然大した事ないわ。調子に乗って大口叩いてるけど。まぁ、それでも与えた力は強力だし上手く使えば手駒くらいにはなるんじゃないかしら。最悪貴方が食べて与えた力を取り込めばいいわよ。貴方には馴染まない力だと思うから無駄になるかもだけど。でも、まぁ貴方にも準備出来次第力をあげるからね。楽しみにしてなさい』


 トカ言ッテタカラ 殺サズニ 一緒ニ居ル事ニシタ 好物ヲ 用意シテクレルッテ言ウシ イツデモ 殺セルシ


 貰ッタ チカラハ ボクヲ トッテモ強クシタ 食ベレバ 食ベルホド 強クナッタ 


 特ニ 好物ヲ 食ベルト 強クナレタ 満タサレタ


 魔獣モ 食ベタケド オイシクナカッタ ヤッパリ アカチャンノ 心臓ガ一番美味シイヨネ


 ソレカラハ マイケルト 一緒ニ居タケド 思ッタヨリ 楽シカッタ ダカラ食ベナイデイタ


 ボクト 協力シヨウ ナンテ 言ウ人間ハ 初メテダッタシネ


 デモ コイツラモ ウウン コイツモ 初メテノ 人間カモシレナイ


「…どうした?後ろに下がったりして。もしかして今更ビビッてるのか?それとも逃げるつもりか?」


 ボクハ コイツニ 何カヲ 感ジテル・・・




~~ジュン~~



 強い、な…本当に強い。


 恐らくは元々の能力は犬神と同等。だが犬神とは違い神様に与えられた力がある分、犬神よりも強い。


 攻撃手段は肉体から伸ばした複数の触手による攻撃。鞭のように、或いは蛇のように襲って来るそれは強く、速く、重い。


 木なんて簡単に貫くし、岩だって粉々にする。ただの鉄製の鎧なら軽く貫通出来るだろう。


 俺以外でまともに戦えているのはアイのみ。リヴァは防ぐか回避しか出来てないし、院長先生とドミニーさんも同様で攻撃に転ずる余裕は無い。それだってメーティスが魔法でフォローしてようやくだし。


 アム・カウラ・ファウ・ハティは保護した女性達と後方に下がらせた。残念ながらアム達はこの場に居ても完全な足手纏いだ。自分の身も守り切れないだろう。


 だが攻撃に慣れて来て院長先生達も反撃に転ずる余裕が出て来ると状況は一変。


 俺とアイが攻撃メインで動けるようになると押せ押せムードに突入。


 アンラ・マンユには高い再生能力もあって一見するとノーダメージに見えるがメーティスの分析によれば何らかのエネルギー…元はゲームのラスボスらしいからHPか?兎に角、何かが減っていってるらしい。


 というわけで。


「作戦変更!ガンガンいこうぜ!」


「は!?なにそれ!そんなの作戦じゃないわよ!」


「オッケー!ウチの本気を見せたげる!」


「なんであんたは通じてんのよ!え、あーしがおかしいの!?」


 アイが何かやるつもりらしい。もしかして女神フレイヤ様からもらったとかいう力のお披露目か?


「そのとーり!幸い森が近くにあるしね!いっくわよ~!芽吹けよ生命!輝け緑!【緑の(ヒュージ)豊穣(ハーヴェスト)】!」


「…ナニ コレ」


 アイが地面に手を着いた後、ほんの数舜。傍にあった森から地鳴りや樹々のざわめきが聞こえたと思ったらアンラ・マンユに木や草が襲い掛かった。


 根を地中から槍のように突き出したり、枝を伸ばして串刺しにしようとしたり、鞭のようにしなって打ち据えたり。草は絡み付いて触手の動きを抑えたり視界を塞ごうしたり。


 まるで森にある植物がそれぞれに意思を持ちアンラ・マンユに襲い掛かってるように見える。


 トレントとかマンイーターのような植物系の魔獣でもない限り、こんな事は有り得ないのだが。


「なによこれ。アイ、あんたがやってんの?」


「ふふん!そーよ!すごいっしょ!緑豊かな環境でこそ使える能力だけど、此処でなら問題ナッシング!ウチが止めるまで攻撃し続けるわよん!」


「いや、だったらもっと早くに使いなさいよ。なんでやんなかったのよ」


「それに…なんか森が広がってないか?街道にまで木が来てるけど。あと地形とか変わってないか、これ」


「……お、奥の手はとっておくものでしょ。増えて広がった森については…あとで考えましょ」


「殿下…」


「……」


「まぁ木は伐採すればいいだけだ。御蔭で一息つけたし、いいだろう。って言ってるわよ」


 たまに思うけど、ドミニーさんは本当にそんな長文喋ってるんだろうか。確かに、落ち着いて会話出来る余裕が出来たんだけどさ。


『そんな風に油断してる場合やないでマスター。相手は犬神以上のバケモンや。眼ぇ離してたらあかんがな』


 おっと、悪い悪い。しかし、見る限りではっ、てか土埃と植物が邪魔でよく見えないな。気配は消えてないからそこにいるのはわかるし死んでもいないようだが。


「アイ、一旦攻撃を止めてくれ。これじゃ奴が見えない」


「あ、うん。皆、備えてね」


 武器を構え、植物の攻撃が止み土埃が晴れるのを待つ。やがて見えて来たのは最初と変わらない姿のアンラ・マンユ。


 だが…


『大丈夫や。順調にダメージを蓄積しとる。いくら再生能力があるっちゅうてもそれには何らかのエネルギーを使うもんやからな。このまま続ければ死ぬはずや』


 高い再生能力がある故か元々がゲームのキャラだからか。奴は回避行動も防御行動も殆どしない。


 見た目通りに肉の塊…生身だし防御力も低い。これなら確かに倒せる…が、何かありそうな気がする。


 奴にも奥の手と呼べるような何かが。


「強イネ ココマデヤラレタノハ 久シブリカモ」


「…まだまだ余裕そうだな」


「アレ ワカル? ウン マダマダ余裕ダヨ ダッテ ボクハ ラスボスダモン」


 そう言うとアンラ・マンユの肉体がボコボコと蠢きだした。まるで見えない手が粘土をこねくり回しているかのように。


 それはやがて小さな…120cmくらいの子供のような形を取り始め、最終的には左上半身と顔半分にのみ皮膚がある…まるで少女型の人体模型のような姿になった。


「アレ ナンカ 前ト違ウ…マァ イイケド 前ヨリ 強クナッテルシ」


「…それがお前の本当の姿って事か?」


「ラスボスハ 変身スルモノ ラシイヨ? ヨクワカンナイケド」


 …御約束に忠実なゲームクリエイターだったんだな、お前を作った人は。


 普段なら俺Tueeeeのチャンスとばかりにはしゃぐかもしれんが、護るべき存在が居るとなると迷惑極まりない。


「…ジュン、ヤバいかも。ウチとジュンだけで相手しないと犠牲者が出るよ」


「…あーしも、そう、思う…かもしんない」


「……」


「ドミニー…でも…」


 リヴァだけでなく、院長先生とドミニーさんも感じて…本能で理解しているらしい。アレはもう自分達の手におえる存在じゃないと。


『…アイの言う通りやな。減ってたエネルギーも全回復しよった。アイ以外は下がらせるべきや』


 …言っても院長先生は従ってくれなさそうだな。俺が無理やり引きはがすしかないか。


「サァ 第二ラウンド 開始ッテヤツダヨ」

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― 新着の感想 ―
[一言] もう敵対してるネ申のとこに直接殴り込んでわからせんとキリ無いでコレ(゜д゜)
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