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7章「今日の放課後、屋上で。」
その事から3日経ったくらいだ。
いつも通り、下駄箱に靴を仕舞おうとしていた。
辺りには、くだらない喧騒が支配している。
「おや?」
バケが何か見つけた。
透明の指で指す方には、紙切れがあった。
押しているので、とにかく取って教室に向かう。
周りに押されながら歩いている。バケの方を見ると、バケは移動しながら首を傾げていた。
・・・・・・
「さてと・・・本題はその紙だね」
到着し、紙を開いた。
『今日の放課後、屋上で。』
「・・・差出人が書いてないな」
ふと呟いた。
それを懐に入れ、準備を始める。
バケが聞いてきた。
「どうするつもり?」
「・・・行ってみるか」
そうバケに言った。