表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

サヨナラプラネット

作者: ゆるふわさむらい

サヨナラ

僕がこの惑星に降り立ち目を覚ました時、そこは既に廃退しきっていた。歩くことすらも容易ではない地面には建物としてもはや機能していない建造物だったものが立ち並んでいた。


僕が知っていたこの惑星はもっとキラキラしていて、少なくともこんなにも静かではなかったはずだ。それが今となってはどうだ。この地面、そして建造物だったものもそうだが僕のお父さんたちも、お父さんたちの家族も、友人も、知らない人だって、みんな今となってはもう誰が誰なのかなんてまったくこれっぽっちも分かりやしない。

きっともうこの惑星には僕しかいないのだろう。そんな気がする。さっきまではみんな楽しく生活していたはずなんだけど、もうみんなここにはいない。


ちょっとだけ僕が生まれてきた時の話を聞いてほしい。

お父さんたちは僕が生まれてきた時、みんな嬉しそうだった。これで幸せになれるってね。

僕の名前は『ハピネス』お父さんたちはみんな『えいちぴーえす』って僕のことを呼んでた。

僕は絶対にハピネスのほうが呼びやすいと思うんだけど何故か一人として僕のことをハピネスと呼んでくれる人はいな無かった。酷い話だよね。息子の名前を一度たりとも呼んでくれないなんて。まぁ、誰とも血は繋がってないけどね。

そうそう、ハピネスって言うのは幸せって意味なんだ。僕はお父さんたちを幸せにするために生まれたんだけど、気がついたら僕以外だれもいなくなっちゃった。お父さんたちもみーんないなくなっちゃった。


あぁあ、なんで僕は生まれてきたんだろう?


もう誰もいないけど

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ