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幻想世界オンライン~廃人の徒然VRMMO録~  作者: あるばとろす
1章
54/67

48話 騎獣マスターの覚悟

龍の子の名前を

クリーム→アルフィンに変更しました。

前話読んでいない方はご注意を。

    48話 騎獣マスターの覚悟




「さて、今日は店じまいだな。おっとそこの兄ちゃんは残っていてくれ、他の奴らは帰った帰った。」


アルフィンが漫画肉を食べ終わった途端、騎獣屋の親父がそう言った。


「ええ~?!絶対その犬に対する事をそこの奴と話すんだろ!」

「俺達にも知る権利がある!」


プレイヤーたちが文句を言い始める。


「やかましい!おまえら知ったらネット掲示板に書き込むだろ!プライバシー侵害だぞ!運営としてそんなことは許さんぞ!」


親父が吠える。


しかも運営って言っちゃったよ……


しかし運営がここまでするってアルフィンにはどんな秘密があるんだ?絶対、龍だからって訳じゃ無いよなこれ……



なおもプレイヤーの一部はギャーギャー言っている。

あ、話しかけてきた女子プレイヤーはさっさと出て行ってたな。


「ええい!うるさい!出て行け!」



親父が指をパチンと鳴らすと目の前に居たプレイヤー達が一瞬にして消えた。



ガチャン!


どこからか鍵がかかった音がした。


「ええっ?何で外にいるんだ?」


ガチャガチャ


「クソっ!鍵がかかってる!」



しばらく外が騒がしかったがやがて静かになった。


「あ~妾も席を外すかの……。それではな。」


アルビダも自発的にしゃれこうべの中に戻っていった。



「ふう……これでよし……。」


親父はやれやれといった仕草をして、俺を見つめて来た。



「さて、お前さんこの龍の子をどうやって手に入れた?」



まあ、誤魔化しても意味ないし洗いざらい話すか。


「実は……。」


俺は謎の卵を手に入れた経緯から乙姫に会い、アルフィンが生まれた時のことまで洗いざらい話した。






話を聞き終わった親父は頭を抱えている。



「あ……あいつら……、どくろはまだいい……しかし乙姫ェ……。『神』に報告してやる……お仕置きされてしまえ……」


この、親父ブツブツとなかなかに物騒な事言ってるな……

神とか……プロデューサーかディレクターかな?社長かもな……



「あ~お前さんには色々と迷惑かけたな……あらかじめ言っておくがこの子を手放す気はないかな?今なら別の好きな騎獣の子供と交換してやれるが……」


「いいえ、手放す気はこれっぽっちもありません。さっきから聞いてるとどうやらあなた方運営の落ち度だと思いますが?」



まあ、問答無用で取り上げる運営よりはマシだが手放せとか話にならんな。


「あ~そうだよな……。まあ、少しでも迷ってたら問答無用で取り上げたんだが、即答されちゃあなぁ……わかった!すべて話そう。すべて聞いてからお前さんの気持ちを教えてくれ。」


俺は無言でコクリとうなずいた。



「あ~……何処から話したもんかな……がしゃどくろに謎の卵を貰った事についてはまあ、そんなに問題は無い。その龍の子を手放したなら交換で渡せるレベルだ。最高レアレベルの騎獣でもな……。うん?何なのか気になる顔してるな。ペガサスの子供だよ。」


なるほど、謎の卵から生まれる最高レアレベルの騎獣はペガサスなのか。


「問題は乙姫の行動だよ……。あいつ無償で龍を授けるとか何考えてるんた!少なくとも戦って実力計ってから渡せよ!最後悲しむのはプレイヤーと騎獣なんだぞ!」



なんかイヤな話の流れになってきたな……どういう事だ……?


「ああ、まあそう不安そうな顔するな。お前さんは一応レックスはソロで倒したんだろ?それが乙姫と出会う為のクエストトリガーみたいなもんだ。乙姫に出会った事は何の問題も無い。」



えっ?最初から依頼ボードに載っていたぞ?


「うん?最初からボードに載っていたみたいな顔をしてるがよく思い出してくれ、謎の依頼だったはずだ。つまりレックスを倒さなければ乙姫じゃなく別のモンスターが出てくる……そんな依頼なんだ。」



あ~……クエストトリガーを達成するかしないかで内容が変わるっていう面倒なタイプのクエストだったのか……。


「で、ここからが問題なんだが本来このクエストは乙姫と戦い勝利して初めて乙姫が龍の子を渡す。そんなクエストなんだ。それをあいつ……達成するプレイヤーが現れなくて暇だったのかそれともお前さんがイケメンでタイプだったからなのか知らんがルール無視して授けちゃったんだよ……。」


あっ……それはヤバい奴だ……。


運営スタッフ自らルール無視とか絶対にやっちゃあいけないよな……。



「で、生まれたのは白龍の子供。失礼ながらお前さんの事を鑑定させて貰ったがお前さん吸血鬼だろ?白龍と吸血鬼、光と闇どう考えても相性は最悪なんだ。」


相性……最悪……?



「まだ、この子は子供だしかもお前さんを親だと思っている。だから子供のうちは何の問題も無い………だがいずれ親離れの儀式が始まる……その日はきっと来るんだ……無論どんな騎獣でも親離れの儀式があるんだぞ?その時初めてプレイヤーと騎獣は親子からマスターと騎獣として変わるんだ。」



なるほど……親離れの儀式を成功して初めて乗れるようになるのか……それまではあくまで育成ゲームと言うか好みの騎獣を育て上げるそんな感じか。


「まあ、難しく考える必要は無い。ようは、独り立ちしようとする騎獣と戦って実力を認めさせ騎獣としてテイムする。そんな感じだ。」


なるほど……。


「で、お前さんに質問だ。なぜクエトリマが居ると思う?誰でも手に入れる事が出来る騎獣がなぜ居るんだ?親離れの儀式がそんなに難しく無いなら必要ないよな?」



「それは、卵を手に入れられないプレイヤーに対する救助処置では?」



親父は額に手を当てやれやれと言わんばかりに頭を振った。



「お前さんは卵がレアアイテムだと思っているようだがノーマルな卵なら対応のモンスターを30匹狩ればドロップするレベルだ。問題はそんな事じゃない……。一度親離れの儀式に失敗したプレイヤーは二度と卵を手に入れる事は出来ないんだ……。ギルドの騎獣に対する説明書きにも書いてあったろ……プレイヤー1人に卵1つこれは親離れに失敗して騎獣がただのモンスターになった後にも解除されないんだ……。」


えっ?それってつまり……


「そう、親離れした騎獣は再戦して倒しても普通に死ぬだけだし称号:子殺しが付くだけだ。つまり一度失敗したら二度と卵を手に入れる事は出来ないんだ……殺そうが何しようが子供を持った事実は消えない……」


えええ……恐ろしくシビアだな……


「クエトリマはそんな親離れの儀式に失敗したプレイヤー用に用意された騎獣だ。あんな気性だがしつけはそう難しく無いしな。」


クエトリマにそんな事情が……

馬鹿にして悪かったな……


「で、ここからがお前さんの事になるんだが……お前さん白龍と戦って倒せると本当に思うか?今、装備で封印解除しているようだが白龍は容易くそんな装備なぞ浄化してしまうぞ?夜に戦えば良い?夜を昼に変える禁呪があってな……白龍はいとも容易くそれを使える。」


えっ?それって乙姫と戦っても今の俺では勝てないじゃん?



「だからそれが問題なんだって言ってるだろう?だからこれからお前さんに3つの選択肢をやるよく考えて選ぶように」


『1:このまま手放し新しい騎獣と交換する

2:この子が成長するより前になんとかしてノーライフキングに進化して戦えるようにする

3:龍語をマスターし細かな意思疎通が出来るようにし対話によって親離れの儀式をクリアーする』



1は却下だな。となると……2か3になるんだが……

正直可愛い我が子と戦うっていうのもなんか違うんだよな……

よって答えは


「3だな。龍語をマスターするよ。」



すると親父は正確だと言うように大きく頷いた。



「さっきのプレイヤー達にもこの事を言ってやったんだがな……対話でクリアーすると言ってたのは女子プレイヤーのみで男共はみんな戦うって言ってたよ……。まがりにも手塩にかけて育てた我が子を力によって支配する……騎獣マスターはそんなもんじゃ無いはずなんだがなぁ……やはりゲームだからか気楽に考えて居るプレイヤーが多すぎる!」


龍語以外にもあるのか……

聞いてみたら獣語や鳥語スライム語まで様々な語学があるらしい

このゲーム奥が深いな……。



一体しか持てないのに交換出来るの?と思った貴方。


可能なんですよ。運営ならね。

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