46話 龍の落とし子
46話 龍の落とし子
「ピギ~~~!」
掲げた卵から何か生まれたぞ?!
俺はよく見えるように掲げた卵を目の前に持ってきた。
卵はいつの間にか無くなっており、両手の中には蛇球(ボアバイソンとかがぐるぐる丸まって球みたいになった状態)になりその中から頭を出した仔犬?のような顔をした生き物がこちらを見ていた。あ、仔犬って言うのはネバーエンディングな物語に出てくる白龍やフォー○ュンなクエストに出てくるホワイトドラゴンの子供みたいな感じだ。
おっと、こんな時こそ鑑定だ。
『鑑定。』
《 》(あなたが付けて下さい。)
種族:龍
ランク:?
状態:通常
Lv:1
スキル:
浮遊
潜水
『ダークが持っていた謎の卵に乙姫が龍気を与えた為に誕生した、龍の落とし子。龍は種族を増やす時、蛇の卵や鯉の卵に龍気を与えて子供を作る。龍気を与えられた卵から孵った蛇や鯉は百年かけて龍に進化すると言われている。謎の卵はおそらくドラゴンの卵だったのだろう。進化せずとも龍として生まれる事が出来た。おそらくドラゴンと龍は祖先が同じなのだろう。刷り込みでこの子はダークを親だと思っているようだ。名前を付けて育ててあげよう。』
いろいろツッコミどころが多いがそれは置いといて
名前付けてやらないとなあ………。
シロちゃん!はまずいし……
ハク!もどこぞやの忍者漫画に出てきたし……。
よし、アルフィンこれで行こう!
通称アルだ。
ちなみに、アルフィンはスコットランド語で白だ。
「お前の名前はアルフィンだ。」
『この子の名前をアルフィンにしますか?』
「はい。」
『この子の名前はアルフィンになった。』
「ピギ~~~!」
お、気に入ってくれたみたいだな。
良かった。
じゃあ、困った時のアルビダ頼みだ。
正直一人だと荷が重い。
ボフン!
「なんじゃ?急に呼び出しおって。」
俺は、アルビダの目の前にアルフィンを近づけた。
「ピギ~」
アルビダが目を大きく見開いて驚いている。
「な、なぜこんな所に龍の子供がおるんじゃ!?主!主がさらって来たのか!?ま、まずいぞ、親に見つかる前に返さないと……龍なぞと事を構えたら命がいくつ有ってもたらぬわ!第一奴らは仙術の使い手、不死族なんぞあっという間に昇天させてしまうわ!」
らしくもなく焦ってるなあ……そんなに龍って強いのか……
「落ち着け。これは俺が持っていた謎の卵から孵ったんだ。それについさっき親にも会っている。育ててくれって頼まれたんだよ。」
「なんじゃと!この子の親に会っておったのか!まあ、頼まれたなら安心かのう………。しかしよく白龍を目の前にして不死族の主が昇天しなかったものじゃの」
昇天昇天って……そんなに白龍と不死族は相性が悪いのか……。
「白龍の体からは聖気が常に出ておってこれが不死族にとっては毒なのじゃよ……しかも劇毒なんじゃ。」
本当に聖なる龍なんだな……
まあ、乙姫は運営キャラくさいし普通のモンスターみたく殺しにかかってこないだろ。
あ、アルフィンも白龍だった。そんなスキルはなかったが生えないように気をつけないとな……。
俺はおそらく平気な予感がするが召喚獣の彼女たちにはヤバいかもしれん。
「で、なぜ妾を呼んだんじゃ?まさかこの子を見せて驚かす為ではあるまい?」
「ああ…。アルビダはいろいろ博識そうだからな。龍の餌とか育成での事を聞きたくてな。」
ほら、海賊とか海で海竜とかと戦ってるイメージだし
同じ水生の龍の事についてもいろいろ知ってそうなんだよな。
現にさっき龍についていろいろ喋ってたし。
「なんじゃそういう事か……じゃが妾もそこまで詳しくは無いぞ?龍は霞を食って生きていると聞いたことがあるがこやつは子供じゃろ?おそらく大人の龍と食生が違うと思うぞ?」
大人の龍って霞食べて生きているのかよ……
まんま仙人だな。
でも、そうだよな……子供の場合成長するために霞なんか食べてられないはずだよな……
「アル、おまえは何を食べるんだ?」
ダメもとで聞いてみる。
「ピギ~!」
アルフィンは俺の手からするするっと宙に浮き。
近くに居た変なトカゲ?に巻き付くと。
バキバキ……バキバキ………
絞め殺した。
「お、おまえこれ食べるのか……?」
あまりの生々しさに唖然とする。
「ピギ~!」
アルフィンはトカゲ?をむさぼり食っている。
「ふむ……やはり幼生では肉食じゃったか……龍の牙はなんのためにあるのか前々から気になっておったのじゃがこれで合点いったわ。」
あ~確かに牙あるもんな龍。
霞やら形の無いもの食べてるなら要らないもんな。
子供の頃の名残ってわけか。
「ピギ~……」
食事を終えて満腹になったのかアルフィンは俺の首にだらしなく巻き付いて眠ってしまった。
まあ、赤ちゃんだしな。しっかり食べてしっかり寝て大きくなるんだろう。
ちなみにトカゲを食べきった瞬間アルフィンのレベルが2に上がった。
「さて、やることやったし街に帰ろう。」
俺はアルビダと手を繋ぎ、転移の水晶を地面に叩きつけたのだった。
龍の設定は完全に作者の独断と偏見です。
龍博士が出て来て違う!そうじゃない!と言われても困ります。
ご了承下さい。
追伸、クリームの名前をアルフィンに変更。
アルビダと名前かぶり気味ですがそこの所はご了承下さい。




