45話 謎の湖
45話 謎の湖
スキル確認も終わったし、湖に行くか。
でも、まだHPが1のままなんだよなぁ……。
このまま探索を続けていたらモンスターに出会ってバーサーカー発動しちゃうよなぁ……
不死族はこういう時時間経過でHP回復が無いのがキツイなあ。
不死族は死ななかったり死んでもすぐ復活出来たりする代わりに普通の種族の持っている戦闘以外なら時間経過でHPが徐々に回復するが無いのだ。
これも不死族のしばりなので諦めるしかないのだが。
システムメッセージさん?SPで取れる不死族でも戦闘以外で回復出来るスキルとか無いかな?
『SP:5で獲得出来る、HP自動回復。SP:10で獲得出来る、自己再生があります。』
ふむふむ効果は?
『HP自動回復はパッシヴスキル。常にHPがじわじわ回復し続けます。自己再生はアクティブスキル。使うとHP半分を瞬時に回復します。』
なるほど。
『補足ですが、HP自動回復は吸血鬼のレベル45で獲得出来るスキルです。今覚えてもあまり意味がありません。』
あ~確かに……
例えるなら十万ボ○トをレベルアップで覚えるピカ○ュウに一度しか使えない(昔はそうだった。)十万ボ○トの技マシンを使うようなものだ。やっちまった感半端ない。
じゃあ、自己再生で。
『ただ今のSPは21Pです。SP:10を使って自己再生を習得しますか?』
「はい。」
『ダークは、自己再生を習得しました!残りSP:11』
おっ!残りSPまで教えてくれるようになったのか!
システムメッセージさん成長してるなあ。
『///////』
一瞬、システムメッセージさんが照れたような気配がした。
さて、改めて自己再生だ。
「自己再生。」
『ダークは自己再生した。HPが170000ポイント回復した。』
リキャストタイムは……
1分!?
これもぶっ壊れスキルだなあ……。17万のHPを1分毎に回復してしまうボスとか何その無理ゲー………
まあ、いいや。とりあえず全快するには後1分待とう。
1分後、全快した俺は湖を探して彷徨っていた。
シダ植物が多くて見通し悪すぎる……。
一応森の奥って事だから方向はあってるはずなんだが……
途中で出てきたチラノに新スキルの実験台になってもらいつつ俺は湖目指して進んでいる。
マジックウェポン召喚はまんまファ○ネルだった。
三本全てのマジックウェポンにブラッドソードを付与できたのには驚いたが。
マジックウェポンは、一本づつでも三本同時でも自由に敵に飛ばせた。
モンスターにはあまり意味が無さそうだが、対人戦ではとても役に立ちそうだ。
そして今、後ろにはゾンビになったチラノが……
その名も、チラノサウルスゾンビだとさ。
まんまだな。
ゾンビ化したときは普通のチラノだったのに歩くたびに肉が崩れ落ちている。活動限界時間ってこういうことか……
イメージとしてはナウ○カの巨○兵?みたいな感じだ。
それから敵に出合うこともなくチラノゾンビは活動限界時間を迎え崩れ落ちた。
最期の断末魔?オ……オオ……オ………。が、少し哀れだった。
それからしばらく歩いたのだが、突如開けた場所に出た。
ザザ~ン……
ザザ~ン……
おっ?打ち寄せる水の音が?
俺は水の音がする方角に歩いていった。
目の前には、とても澄んだ綺麗な湖がある。
ただ湖というより巨大な池と言ったみためだが。
要するに湖と言うには小さくて池と言うには大きいのだ。
こういうのってなんて言うんだっけ……?
湖はとても澄んでいて綺麗なのに魚等の生き物の気配が全くしなかった。
あ、俺は水に入れないから中をみたわけじゃあないよ?
そんな雰囲気だったって事ね。
てか、俺水に入れないじゃん!どうやって調査するんだよ!
よし、フラグ立ててみるか。
「う~ん。道に迷ってこんなところに出てしまったぞ~?綺麗な湖があるなあ。ここで野宿するかな~?」
棒読みで、映画だとこの後絶対に何かが現れるであろう台詞を言ってみる。
ザザ~~~~~~~~~~~~~
ビンゴ!フラグが立ったぞ!
湖の向こうから何か巨大な長細いモンスターらしき影が水中を泳いで近づいてきた。
ザバ~~~~~~~~~~~~~~ン!
「人の子よ、我がねぐらへ何のようだ。」
水飛沫を上げて水中から姿を現したのは真っ白い姿をした龍だった。
「龍?」
少し疑問に思いつつも尋ねてみる。
「何故疑問系なのだ?。我が名は乙姫。由緒正しき龍王の娘なるぞ。」
お、乙姫ェ?あの浦島太郎に出てくる乙姫?
「あの、浦島太郎伝説に出てくる?」
「おや、また懐かしき事を……浦島太郎は元気にしとるかの。」
いや、とっくに死んでるから!てかなんでこの世界に乙姫とか居るんだよ!そう言えば恐竜もいたしこの森は太古の地球がモチーフなのか?
しかも、この乙姫絶対に中の人居るよね!がしゃどくろみたいな!
「え~と、俺は人間ではないので太郎がどうなったかはちょっと……。」
当たり障り無いこと言っておくか。
「ん?おぬし人間ではないのか………………。確かに人間ではないな。吸血鬼がこんな所に何故おるのじゃ。」
ん~正直に話しておくか。
「実は……………………(以下略)」
俺の話を聞き終えた乙姫は目をつむり何度も頷いた。
「ここ数日見慣れぬ人間がうろちょろしておったから帰るように仕向けたが……なんと、裏目に出ておったとは。だが、我も今は産卵期。ようやく安寧の地を見つけたと言うのにこのまま竜宮城に帰る訳にも……」
驚愕の真実!乙姫は産卵するためにここに湖を作っていたということか……。
「ん?おぬし、卵を持っておるな?」
乙姫が唐突に俺を見て呟いた。
「あ、ああ……確かに持っているが。」
「その卵を両手に持ち我の前に掲げるのじゃ。」
俺は言われた通りに、謎の卵を両手に持ち頭の前方に掲げた。
「よし、では行くぞ。」
乙姫の両方の龍の髭が触手のように先っちょだけこっちに向き。
髭の先からビームのようなものが卵に発射された。
「えっ?ちょ?……」
唐突な展開に俺はフリーズしてしまう。
1分ほど経っただろうか、ビームが止まった。
「これで良し。我は竜宮城に帰る、我が子を頼んだぞ。」
えっ?えっ?
「では、さらばだ。」
どこぞやの龍のような台詞を残し、乙姫は去って行った。
さっきまであった湖も蜃気楼のように消え失せていた……。
一体何だったんだ……。
と、
パキッ……
パキッ…
パキッ……
パキッ…
た、卵の様子が……?
「ピギ~~~~~~。」
な、なんか生まれたああああああああ!!!
乙姫の設定は亀でも人間でもなく龍と言うまあ、割とよくある設定にしました。




