42話 モンスター知識図鑑
42話 モンスター知識図鑑
ふっか~つ!
ふう……。風邪で3日もイン出来なかった。
遅れを取り戻す為遊びつくすぞ!
さて、何をしようかな?
やっぱりイベントで貰ったモンスター知識図鑑がどんなのか気になるしモンスター狩りと併せて確認していくか。
と、なるとやっぱし前にスルーしたベルセルクレックスと戦ってみたいんだよ。
もう日中のペナルティーは無いから普通に狩れると思うんだよな。
まあ相変わらず水に落ちたら一撃死、銀の武器では不死が効かないなどのペナルティーは有るみたいだが、これは対人戦でのみ気を付ければいいと思うんだ。
そういえばヴァンパイアハンターとかダンピールとかいるのかな。
とか、なんとか考えながら俺は冒険者ギルドに入ったのだった。
「おっ、あったあった。」
依頼掲示板を見てみると前と同じく
・悪夢!チラノサウルスのボス!の依頼は残っていた。
早速受けよう。
他にも何かボス系モンスター狩りの依頼とかないかな~?
・謎の湖!謎の声。謎の影。
??? の討伐。推奨Lv???
なんだこれは。謎の依頼って感じか?聞いてみるか。
俺は受付嬢に謎の依頼について尋ねた。
「この、謎の湖って依頼なんだが…。」
受付嬢が困ったようなそぶりを見せて言った。
「その依頼ですか。実は恐竜の森の奥地に謎の巨大な湖が一夜のうちに出現しまして……調査隊を派遣したんですが。帰ってきた者達は全ての記憶が抜け落ちていました。恐らく記憶を操るような強大な何者かが居るのだと推測されます。しかし正体は依然不明のままですのでこちらとしてもこれ以上書きようがないのです。」
うん、かなりすごそうなモンスターが居そうだな。記憶を操るって事は魔法とか幻とかそっち系だろう。
受けてみるか。ベルセルクレックスのついでだしな。
「じゃあ、その依頼受けるよ。後、ベルセルクレックスのもお願い。」
「ありがとうございます!ダーク様!」
受付嬢が笑顔で深々とお辞儀をしてきた。よっぽど困っていたんだろうな。
『悪夢!チラノサウルスのボス!を受けた!謎の湖!謎の声。謎の影を受けた!』
「ダーク様御武運を。」
受付嬢に見送られ冒険者ギルドを後にするのだった。
「この森、恐竜の森って名前だったんだな。」
恐竜の森の入り口は例のごとく鬱蒼とシダ系植物に覆われている。
しかし不思議なのはなぜかこの森以外には恐竜が居ないということだった。
まあ、何か裏設定があるんだろうな。
まあ、考えても仕方ないのでさっさと行こう。
ギャッ ギャッ
おっ!早速ベロキラプターがお出ましだ。
『鑑定。』
《ベロキラプター》
種族:ダイナソー
ランク:D
状態:通常
Lv:20
スキル:
噛みつく
飛びかかる
切り裂く
仲間を呼ぶ
『恐竜の森に生息する小型恐竜。主な武器は鋭い後ろ脚の爪。知能が高く、仲間との連携を得意とする。群れたラプターの群れはランクBにも匹敵し、ランクBモンスターのヘビーケラトプスすら捕食する。』
おお………モンスター知識図鑑なかなかすごいな。
仲間を呼ばれたらうっとうしいのでサクッと倒そう。
ギャン!
『ダークはベロキラプターを倒した!50の経験値を得た!』
やはりベロキラプターは弱かった。
ケケケッ……ケケケッ…
あ、あれはデロホサウルスじゃないか。
この前はさっさと倒したせいで詳しく見れなかったんだよな。
『鑑定。』
《デロホサウルス》
種族:ダイナソー
ランク:D
状態:通常
Lv:25
スキル:
噛みつく
毒液
威嚇
飛びかかる
『恐竜の森に生息する小型恐竜。主な武器は毒液。恐竜には珍しく毒攻撃を有する。毒液で獲物を衰弱させ、弱ったところでトドメをさす。しかし毒液以外にはこれと言った攻撃能力は無く顎の力も弱い。強敵と出合った場合首の襟巻きを立てて威嚇し逃走する。』
うん。ベロキより弱い存在だったのか……かわいそうなのでスルーしておいてやろう。
ンモオオオオン………。
首の長い巨大な草食恐竜がゆっくりと背の高い木の草を食べている。
かなりデカいな……。
『鑑定。』
《デプロドクス》
種族:ダイナソー
ランク:B
状態:通常
Lv:45
スキル:
体当たり
踏みつける
地震
テールスイング
『恐竜の森に生息する巨大恐竜。主な武器はその巨大な体である。両脚で地面をスタンプすれば地震すら起こす。ただし性質は温厚で鈍重。攻撃されても自身の命が脅かされない限りは反撃すら行わない。しかし、子供が襲われた時はその限りではなく襲った相手がぺしゃんこになるまで攻撃を止めないという。この恐竜が一番命を落とすのは子供の時なのだから』
ほほう、やはりおとなしい恐竜もいるんだな。
ブヒ~~~~~~~~ン!
グオオオオオオ~ン!
おっ!恐竜同士の戦闘が向こうで行われているみたいだ。
ベルセルクレックスの生息域も近いしひょっとしたらベルセルクレックスが獲物を襲っている所かもな。
俺は、気付かれないようにそっと鳴き声のした方角に近づいた。
そこにはチラノの3倍近い巨体の黒いチラノと角がドリルのようにねじれているトリケラが対峙していた。
あいつがレックスかな?
『鑑定。』
《ベルセルクレックス》
種族:ダイナソー
ランク:A
状態:狂乱
Lv:50
スキル:
噛み砕く
飲み込む
踏みつぶす
体当たり
バーサーカー
『チラノサウルスの王と言われる黒いチラノサウルス。チラノサウルスの中に時たま生まれる変異種と言われている。生まれたときすでに親より強く凶暴で親を殺しその肉を生まれて初めての食事とする。目につく動物、モンスターは全て食べ物としか認識していない。全てを食らいつくした先に何があるのか、それはレックスにもわからないのだろう。理性があるのかすら不明なのだが。』
どうも、噛みつくの上位スキル噛み砕く。踏みつけるの上位スキル踏みつぶすを持っているみたいだな。
あと、バーサーカーが気になる……。
それと、どう見てもヤバい奴だよね!目につく物全て食べ物としか認識していないって……
しかもランクAか………
で、対峙しているのは?
『鑑定。』
《ヘビーケラトプス》
種族:ダイナソー
ランク:B
状態:怯え
Lv:40
スキル:
角で突く
体当たり
突進
『ねじれたドリルのような角3本を持つサイのような見た目の大型恐竜。性格は怒りっぽく自分の縄張りに侵入してきた者に対して突進してくる。また、その皮膚は頑丈で安物の武器では傷つけることすら不可能である。チラノサウルスとは天敵同士のような関係でよく戦っている。チラノは他の恐竜よりも足が遅いため襲っても逃げずに反撃してくるこの恐竜を好んで襲うらしい。』
こいつがヘビーケラトプスか……
強そうな見た目だがレックスの前ではただの狩られる獲物でしか無いのが哀れだな……
観察していると恐竜達に動きがあった。
グオオオオオオ~~~~~~~ン!!
レックスが一直線にヘビーケラトプス目がけて走り出したのだ。
ブヒヒヒヒヒ~ン!
ヘビーケラトプスは怯えていたが逃げるという考えは無いのだろう、もしくは逃げてもレックスより足が遅いため戦うしか道は残されてないのかも知れない。
同じくレックス目がけて角を突き出し突進し始めた。
角がレックスの鼻先に届くか……その瞬間。
レックスは目にもとまらぬスピードでヘビーケラトプスの横側に回り込み。
ガブッ!!
と、襟巻きの後ろの首に噛みつき。
ゴキッ!
と、ヘビーケラトプスを首をへし折ったのだった。
それは、勝負にすらならない。一瞬の決着であった。




