30話 絶対防御
30話 絶対防御
森を抜けた俺は平原に戻ってきた。
さて、水辺は何処かな?
水辺を探して歩き回る。
サラサラ~……
ん?水のせせらぎ?
音のする方に行ってみる。
「お、川だ。」
川の周りには大きな岩が点在しておりかなり殺風景な感じだった。
亀の姿は何処にも……
ん?この岩もしかして……?
『鑑定。』
《アルケストドン》
種族:リザード
状態:睡眠
Lv:25
スキル:
絶対防御
殻にこもる
噛みつく
アクアブレス
ヘヴィスタンプ
こいつか……
見た目は完全に岩にしか見えないんだが……。
今は寝ているが起きて絶対防御されたら面倒くさいな。
しかしこのまま攻撃しない訳にもいかない……
戦ってみるか。
「クイック」「トリプルピアッサー」
『剣術スキル:トリプルピアッサーが発動。』
キンキンキン!
カメエェ…?
アルケストドンが起きたようだが、ほとんど効いてない……。
想像以上に硬いぞこいつは……
よし、魔法ならどうだ?
「ライフドレイン」「マジックドレイン」
ファフィン…ファフィン…
カメエェ?!
魔法にかけられたアルケストドンは驚きの声を上げる。
カメエェ!
あ!殻にこもりやがった!
アルケストドンの周りにバリアのようなエフェクトが現れる。
『アルケストドンの絶対防御!魔法がレジストされた。』
うげっ!最悪だ……。
アルケストドンは完全に殻にこもってしまった。
ジュワユースで突こうが魔法をかけようが全く効いていない……。
う~ん……お手上げだ……。
いや、ダークフィールドで真祖になったら余裕だよ?
でも、ピンチのたびに力技で解決するのってどうなの?って感じだろ?しかもこいつ雑魚なんだよ?
なので、真祖にならずに倒す方法を考えよう。
アイテム欄とスキル魔法欄を見て考える。
武器も効かない魔法も効かない……時間が立てば出てくるのかと思いきや警戒しているのかぴくりともしない。
まさか雑魚でこんなに手こずる羽目になろうとは……。
しかし、こうしてみると岩と見分けがつかないな……。
ん?岩!?
アイテム欄を慌てて見直す。
あった!こいつだ!効くか効かないかはわからないがやってみる価値はありそうだ。
俺は道具ストレージからマトックを取り出すのだった。
「よいしょっと!」
ガキン!
「あっそれ!」
ガキン!
マトックをアルケストドンの頭のあった部分に叩きつける。
『採掘成功!アダマンタイトを入手した。』
おっ!?何か手に入れたぞ!
アルケストドンを見てみると甲羅が欠けて穴が開いていた。
やった!チャンスだ!
「ファイアーボール」「ファイアーボール」
穴にファイアーボールを注ぎ込む。
中で蒸し焼きになってしまえ。
ガメエエエエエエエエエ!!!
アルケストドンが悲鳴を上げて首を伸ばした。
「パワーピアッサー」
『剣術スキル:パワーピアッサーが発動。』
スパーン!
アルケストドンの首が宙を舞う。
『ダークはアルケストドンを倒した!300の経験値を得た!』
ふう、何とかなったな。
おそらくは、アルケストドンの絶対防御は武器攻撃と魔法スキルを無効化する効果だったのだろう。
どちらにも属さない採掘には効果が無かったということか。
まあ、抜け穴と言うか裏技みたいなもんだな。
その内、修正されそうな気がする。
えっ?運営に報告しろ?
ははは……。まあ掲示板に上げなければバレないだろ
もうやらないしな。
『ギルドクエスト:カメエェ……。をコンプリート!』
よし、すべてのクエストを達成したぞ。
ギルドに報告しに行こう。




