27話 ファスドの街
27話 ファスドの街
「ここがファスドの街か…。」
あれから2時間歩き続け、俺はようやくファスドの街へたどり着いた。
ファスドの街はゼロズの街よりもかなり大きな街だ。
「やはり始まりの街よりも規模が違うなあ…。」
俺は早速、門の前に居る衛兵に話しかける。
「街に入りたいんだが。」
「入場許可証はあるか?」
『ファスドの街入場許可証を渡しますか?』
「はい。」
『ファスドの街入場許可証を渡した!』
「うむ、確かに。冒険者よ、ようこそファスドの街へ。」
こうして、俺はファスドの街へ足を踏み入れるのだった。
ファスドの街は閑散としている。
これマジでNPCしか居ないんじゃないか?
このゲームでは、誰かが一番乗りしようがボスを一番槍で倒そうがアナウンスされたり、公式サイトで公開処刑されたりはしない
他のゲームではそういうゲームもあるらしいが、このゲームでは無い。これもプレイヤーのプライバシーを尊重しての事らしいがこういう時は少し不便だな。
まあ、考えても始まらないし冒険者ギルドに行くか。
冒険者ギルドは、すぐに見つかった。
冒険者ギルドの横にはUSJにあるでっかい地球儀?のような水晶があったからだ。とても目立っていた。しかし、こんなものが何故冒険者ギルドの横に…。これってもしかして?
手で触れてみる。
『ファスドの街をホームポイントとしてセーブしますか?』
やはりホームポイントだったか。
「はい。」
『ファスドの街をホームポイントとして設定しました!死亡時や帰還アイテム、魔法を使った場合この場所に転移します。』
よし、ホームポイント設定完了だ。
早速ギルドに入ろう。
ギルドに入るとき少し違和感。インスタンスエリアに入ったようだ。
「ようこそファスド冒険者ギルドへ。この街ははじめてですか?身分証明書を拝見してもよろしいですか?」
受付嬢の前に立つと身分証明書提示を求められた。
「はい。」
『ダークは、身分証明書を渡した。』
「ありがとうございます。拝見させていただきます。
……………………………… はい。完了しました。
ようこそダーク様。ファスドの街へ。」
渡したら5秒ほどで身分証明書を返された。
相変わらず仕事が早い。
早速、鑑定と箱を開けてもらおう。
「このアイテムを、鑑定してほしいんだが。」
箱を受付嬢に見せる。
「鑑定でしたら、あちらのカウンターでお願いいたします。」
受付嬢の指す先にはモノクルを付けたおっさんが立っているカウンターがあった。
「鑑定なら100Gだよ。鍵開けも100Gだよ。鑑定しないと鍵開けは出来ないよ。さあ、どうするんだ?」
鑑定しないと鍵開け出来ないのか…
なら最初はこの箱からだな。
「じゃあ、この箱を鑑定してくれ。」
謎の箱を渡す。
「鑑定だな?100Gだ。」
『鑑定は100Gです。支払いますか?』
「はい。」
チャリ~ン…。
「確かに受け取ったよ。少し待っててくれ。」
…………………………………………………。
モノクルおっさんは箱をモノクルで観察しながらひっくり返したり元に戻したりしている。
と、箱が光はじめた!
パララパッパッパ~!
「おめでとう!こいつは金の箱だ!良かったな!」
おっさんが笑いながら金になった箱を渡してくる。
当たりなのか……?
後で、掲示板見てみたら箱は大当たり期待値順に虹色(見る角度によって色が変わるらしい)金、銀、銅らしい。
よし、次は謎の刀だな。
「じゃあ次は、これを鑑定してくれ。」
謎の刀をおっさんに渡す。
「鑑定だな?100Gだ。」
『鑑定は100Gです。支払いますか?』
「はい。」
チャリ~ン…。
「確かに受け取ったよ。少し待っててくれ。」
刀が……以外略。
パララパッパッパ~!
「おめでとう!こいつは、ソボロ助広だ!良かったな!」
うん……。まあ、装備出来ないんだけどな…。
まあ、良い刀っぽいし取っておくか。
じゃあ次は、金の箱解錠に行きますか。
「じゃあ次は、これを解錠してくれ。」
金の箱をおっさんに渡す。
「解錠だな?100Gだ。」
以外略。
パララパッパッパ~!
「お、おお!こいつはすごいぞ!ジュワユースだ!金の箱から出るのは初めて見た!」
いわゆる超レア武器を手に入れたらしい……。
うれしい!うれしいけど…。目立つなあこのレイピア…金ピカなんだよなあ…。
ちなみに能力はこんな感じだ。
ジュワユース
適正レベル80
攻撃力:180(80)
スキル:常に2回行動
うほほ…。常に2回行動って……
どれだけヤバいか分かるだろうか?
2回攻撃では無い2回行動だ。
つまり魔法を撃ちながらスキル攻撃したり攻撃しつつ補助魔法かけたりできるのだ。
行動の幅がぐっと広がる…。
もうゲームバランスおかしくなるよう…。
『大丈夫です。ジュワユースは、世界に一振りしかない伝説の武器の一つです。ダークが手に入れたことによりジュワユースはロックされました。』
システムメッセージさんが大丈夫言うなら大丈夫なんだろう…。
ばれないようにしなければ……
殺してでも奪い取る!奴とか出てきそうだ…。
『大丈夫です。ジュワユースは、ダークにマスター登録されました。死んでもドロップすることはありません。』
ははは…。
ふう……
あまりの出来事に俺は頭を抱えるのだった。
箱はソシャゲのガチャみたいなモノです。
序盤でも超絶アイテムをゲット可能です。
もちろん天文学的確率ではありますが。
主人公が偶然手に入れるのはテンプレですよね。
ご都合主義ごめんなさい。




