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交錯世界の日章旗  作者: 名も無き突撃兵
第一章
16/46

第16話

今回はあっさり風味です。(笑)

 2034.5.4

 エルスタイン王国南部海域

 海上

 13:30 現地時間






 エルスタイン王国南部海域に展開している海上自衛隊第1護衛隊群。その旗艦であり主力でもある航空母艦『しょうほう』から次々と戦闘機が発艦していた。


 現在出撃しているのはF-3B 戦闘機。日本の国産ステルス戦闘機の艦載機モデルである。

 第6世代戦闘機と称されている本機であるが、運用上はほとんど第5世代戦闘機と変わらない。せいぜい強力なカウンターステルス能力を持っているぐらいだろう。無論、無人機管制能力をオミットされているわけではない。そもそもの無人機……無人戦闘機が海上自衛隊には配備されていないのである。

 海上自衛隊の構想としては、いずれ無人戦闘機の母艦を建造して『しょうほう』に同伴させるようだが、現在はそれを建造する余裕がないため無期限延期状態にある。これも急速な規模拡大が招いた悪影響なのだろう。

 とはいえ、F-3B 単体でも強力な戦闘機であることは間違いない。電装系もステルス能力もカウンターステルス能力も一級品で、F-2 の思想も受け継いだのか、空対艦ミサイルを4発も搭載することができる。まぁ、ウェポンベイに格納できるのはその内の2発であり、残りは翼下にぶら下げる必要があるが。

 F-2はASM-3を2発しか搭載できなかったが、F-3はA型ならば4発搭載することが可能だ。B型でも陸上運用するのならば可能である。空母から発艦する際も理論上は可能だが、安全面に不安があるとして禁止されている。

 このように、海洋国家の戦闘機としてはかなりのレベルと評することのできるF-3B だったが、欠点もないわけではない。F-35 に比べると機体が少々大型なのだ。狭い空母で運用する艦載機としては、その点についてはあまりよろしくない。

  とはいえ、そんな欠点もその性能を考えれば十分にお釣りが来ると海上自衛隊上層部は考えているのだが。


 『しょうほう』に搭載されている戦闘機はF-3B 2個戦闘航空隊24機とF-35C 2個戦闘航空隊24機、加えてその予備機。合計で50機超。

 その内、現在発艦しているのは第103戦闘航空隊の12機。その後に続いて発艦しようとしているのが第101戦闘航空隊の4機である。

 第103戦闘航空隊はF-3Bを、第101戦闘航空隊はF-35Cをそれぞれ扱う部隊である。今回は前者が対艦装備、後者が対空装備で出撃する。

 それに加え、既にE-2E 早期警戒機が上がっていた。

 彼らは第一次攻撃隊として敵艦隊に対する一番槍を担当する。当然、士気は高かった。




 しばらくすると、美しい隊列を組んだ戦闘機達が敵艦隊を目指して飛び去っていく。その腹と翼に物騒な歓迎プレゼントを抱えながら。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





 しばらく飛んだ後の海上自衛隊の攻撃部隊。彼らは順調に任務を遂行中であった。


 E-2E 早期警戒機がそのレーダーで索敵、4機のF-35Cが先行して'もしもの事態'に備える。これらは雲の上……高度5000m超を飛行している。一方、対艦攻撃を担うF-3B 12機は低空を飛行する。


 この時点で敵艦隊に気づかれた様子はない。敵航空機の接近もなかった。エアカバーは皆無のようだ。まぁ、そんな余裕は既に敵空軍にはないのが現状だろうが。




 やがて、その時は訪れる。第103戦闘航空隊とバルツェル共和国艦隊の距離が、ASM-2の射程距離を下回る。敵艦隊の動きはなおも変わらず。


 第103戦闘航空隊のF-3B 12機は翼下にぶら下げていたASM-2 2発を各々放つ。計24発がバルツェル共和国海軍に向かった。

 さらに第103戦闘航空隊のF-3B は胴体下のウェポンベイを開き、再び各々ASM-2を2発ずつ放つ。

 これで48発もの対艦ミサイルがバルツェル共和国艦隊に向かうことになる。これらのミサイルはJRQ-1 無人偵察機を介した指示によって、敵艦隊の艦艇に適切に命中するように誘導される。

 つまりは、大型艦には複数発、小型艦には1発といった感じに振り分けられるのだ。効率良く敵を叩くのが目的だ。


 この期に及んでも、バルツェル共和国艦隊は未だに動きを見せなかった。仕方もあるまい。バルツェル共和国艦隊は海上自衛隊に既に発見されていることすら気づいていなかったのだから。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






 海上自衛隊の航空部隊が行動を起こす一方、バルツェル共和国海軍第3艦隊を主軸とした大陸侵攻艦隊24隻は静かな海を航行していた。

 波は穏やかで天候は晴天。天気には恵まれている。

 だが、艦隊上層部の面々の表情は総じてよろしくないものだった。陸軍・空軍の窮状を既に電文で知らされているからだ。

 状況の解析は軍令部でも未だに済んでいない。しかしながら、分かっていることはある。敵にはバルツェル共和国軍に痛手を負わせることが叶う強力な航空部隊が存在するということだ。それがどのようにバルツェル共和国軍を攻撃しているのかは分からない。物量に任せて攻めてくるのか、緻密な戦略・戦術の下にバルツェル共和国軍を欺いてくるのか、あるいはこちらの知らない軍事技術を保有しているのか。

 艦隊上層部も警戒せざるを得ないだろう。今のところはその強力な敵は航空部隊でしか確認されていないとはいえ、海上部隊や陸上部隊にも似たような強力な敵が存在しないとは限らないのだ。


 この大陸侵攻艦隊の戦力はバルツェル共和国海軍にしてみれば決して小さな戦力ではない。


 最新鋭のミサイル戦闘艦であるリーディアス級巡洋艦『スペロニアス』を旗艦とし、ベリアルス級巡洋艦『ベリアルス』『ゲーリッヒ』『フェルパス』の3隻、ルデル・オルメン級駆逐艦6隻、ルメルギス級駆逐艦6隻。これが第3艦隊の戦力であり、そこにさらに地方隊所属のラーヴィック級フリゲート4隻とカンパー級砲艦4隻が加わる。

 『スペロニアス』以外は旧式艦であるが、砲艦以外は全てミサイル運用が可能なように改装されており、この世界でも有数の艦隊戦力であるとバルツェル共和国海軍は自負していた。そして、それは事実であった。ミサイル運用が可能というだけで、この世界では強力極まりない戦力だ。

 ……1つだけ運が悪かったと言わざるを得ない点を挙げるとするならば、相手がそれ以上に凶悪な戦力を用意していたことだろう。バルツェル共和国海軍は自国よりも優れた海軍を保有する勢力は存在しないという前提の下に動いている。それが間違いだと気づかされる時が訪れるのは、もうすぐであった。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






 大陸侵攻艦隊の旗艦である『スペロニアス』の艦橋では、大陸侵攻艦隊司令官のヨーデル・ガイゼルフォン中将と艦隊参謀長のギース・ルマノス准将、『スペロニアス』艦長のオルマー・タイネン大佐が会話をしていた。


「やはり警戒しすぎではないでしょうか……」


 そう言ったのはタイネン大佐である。彼が何に対してそう言ったのかというと、しばらく前に大陸の戦況が混乱している旨の電文を軍令部から受け取った際、その電文を読み終えたガイゼルフォン中将が下した命令に対してだった。

 ガイゼルフォン中将は艦隊の全艦艇に『対空警戒を厳となせ』と命じたのである。まぁ、大陸で敵航空部隊による被害が出ているということを鑑みるに当然の対応ではあるのだろうが、タイネン大佐としては敵がそんな隠し玉を持っていたこと自体に懐疑的にならざるを得ない。

 あの惰弱な大陸の蛮族如きがそのような強力な部隊を持っているなど信じられない、と彼は考えているのだ。実際、同じ大陸の国家であるベールニア連邦とアーカイム皇国は弱かった。技術レベルも軍事力も大差ないと思われる連中にバルツェル共和国軍に大きな痛手を……それも前線が混乱を起こすような痛手を負わせることができるとは、どうしても思えなかった。


「だが、陸軍と空軍では実際に被害は発生し、混乱が生じている。警戒するに越したことはないだろう」


 ガイゼルフォン中将はそう言い切る。タイネン大佐としてはむしろ、陸軍・空軍では何か重大な事故が発生し、その対応に右往左往しているのではないか……その混乱の中で、その事故による被害を敵の攻撃による被害と勘違いした報告が拡散しているのではないか……そう考えているのだが、口には出さないでおく。ガイゼルフォン中将の言う通り、警戒するに越したことはないのは確かだ。強く反抗する理由もない。


「私としては、海軍にとって大きなチャンスだと考えるべきだと思いますがね、ガイゼルフォン司令」


 そう言うのはルマノス准将。


「まぁ、陸空が失態を犯した中、我々海軍は粛々と任務を遂行していれば、それだけで評価は上がる。特別何か突出した戦果を上げなくとも、必要とされる動きを失敗せずに遂行すれば、失敗した陸空の連中に対して大きな顔はできるだろうな」


 バルツェル共和国軍内部では陸海空の3軍の間での派閥闘争は比較的激しい。予算争いはもちろんのこと、戦果争いや権益争いなども勃発している。仲が良いとは口が裂けても言えない状況である。

 そんな中、ライバルが両方とも失態を犯したとなれば、チャンスだと考える人間もいる。ガイゼルフォン中将は用心深い人間であったが、同時にこういったチャンスには目敏い人間でもあった。それ故の先ほどの発言である。


 ……だが、それは第三者的視点に立って見ると、ただの皮算用に過ぎないことが分かる。既に殺意のこもった電子の矢に睨まれていることを未だに彼らは気づいていないのだ。


 そして、最初に気づいたのはレーダー士官であった。


「ぜ、前方にレーダー反応! 数は40以上! 距離は20!」


「距離20!? すぐ目の前じゃないか! 何故もっと早くに気づけなかった!?」


 レーダー士官の報告に怒鳴り返すタイネン大佐。


「落ち着け、大佐。恐らくは低空飛行で近づいてきたのだろう。全艦に対空戦闘用意を発令!」


 落ち着いた様子でガイゼルフォン中将は下令する。だが、彼は大きな勘違いをしていた。近づいてきている飛行物を航空部隊だと考えていたのだ。


「接近中の飛行物、速度は時速1000km以上と推測されます!」


 レーダー士官がさらなる報告をあげる。


「なんだと……ジェット機か!?」


 タイネン大佐は驚愕した様子でそう漏らす。


「全艦、レーダー連動射撃用意! 各艦の自由意思で対空攻撃を実施せよ!」


「れ、レーダー連動射撃用意!」


 ガイゼルフォン中将の命令を受けて、慌てて艦に命令を出すタイネン大佐。


「撃て!」


 レーダー連動射撃の準備が完了したランプが光ると、タイネン大佐は発砲命令を出した。

 巡洋艦『スペロニアス』の前部甲板に備え付けられている150㎜連装砲が火を噴き、対空射撃を開始する。その光景は『スペロニアス』だけでなく、他の艦でも見られた。


「あ、あれは……飛行機じゃない!」


 砲弾が接近する飛行物に着弾する前、双眼鏡を使って飛行物を肉眼で探していた兵士が真っ青な表情でそう叫んだ。


 艦橋にいる皆がその兵士の方を見る。その兵士は固まったような表情のまま、双眼鏡を下ろして皆の方に振り向く。


「み、ミサイルです……」


「なんだと!?」


 ガイゼルフォン中将は驚愕した。というのも、この大陸侵攻艦隊に先行してバルツェル共和国海軍の潜水艦が複数隻、別任務で航行しているはずなのだ。それらは通商破壊任務と偵察任務を帯びており、敵艦隊を見つけた場合は一報が入るはずであった。

 バルツェル共和国軍ではミサイルは艦船に搭載するものである。ミサイルを保有する敵が存在するということも十分に驚愕に値するが、それよりもバルツェル共和国軍の常識に当て嵌めるのならば、この状況は敵艦隊が味方潜水艦部隊の偵察に引っかからず、既にすぐ近くに敵艦隊が迫っているということに他ならない。

 実際は、その潜水艦部隊は既に全滅しており、自衛隊艦隊は少なくとも自身の艦対艦ミサイルの射程内にバルツェル共和国艦隊を捉えていない。軍事技術の世代が違いすぎると状況を正しく推測することが困難になる。これは特別ガイゼルフォン中将が無能ということではないだろう。

 だが、その事実とてただの慰めに過ぎない。ガイゼルフォン中将が有能であろうが無能であろうが、この期に及んで結果は変わらないのだ。


 各艦の主砲の対空攻撃をミサイル達はまんまとすり抜けていく。バルツェル共和国海軍の戦闘艦の主砲は、ミサイル迎撃を行えるような段階には未だに到達していないのだ。


 続けて行われるのは、各機銃座による対空射撃である。慌てたように弾幕が張られていく。


「だ、ダメです……!」


 しかし、残念ながら一向に命中する兆しは現れなかった。機銃座による対空射撃など、盛大に弾幕を張ってもレシプロ機を撃墜するのにも苦労するのだ。その2倍以上にもなる速度で迫るミサイルを迎撃するのには、あまりにも頼りない装備と言えよう。


 迎撃できないのであれば、結果は自明。日本製のシーカーは大変高性能である。バルツェル共和国艦隊の将兵にとっては残念なことだが。


 ミサイル……ASM-2は次々と大陸侵攻艦隊の艦艇に着弾していった。小型艦には1発、大型艦にはそのサイズに応じて複数発。

 艦隊の先鋒の艦から順番に爆炎に呑まれていく。砲艦やフリゲートといった排水量2000t未満の艦艇はたった1発で撃沈される。砲艦はもはや船体がへし折られるように沈められており、生存者もほとんどいない。フリゲートもフリゲートで甚大な被害を受けて、被弾から大した間も置かずに沈没していく。


 無論、艦隊旗艦『スペロニアス』にも命中する。『スペロニアス』に当たったのは4発のミサイルだ。進行方向正面からややずれた方位から入射し、艦前方部と中央機関部に1発、上部構造物に2発被弾する。

 まるで艦全体が左右にシェイクされるような衝撃。立っていた人員は転倒し、運が悪ければ座っていた者まで床に投げ出される。着弾箇所にいた人員の命運は言わずもがな。

 艦橋の窓は尽くが割れ、その破片が艦橋要員を傷つける。そんな中でも彼ら軍人は動かねばならない。


「ひ、被害報告!」


「被害確認に少し時間がかかります!」


 タイネン大佐が叫ぶ。担当の士官がそう叫びながら、被害確認の作業に追われる。

 だが、その被害確認が終わる前に非情な現実が襲いかかる。


「か、傾いてる……!?」


 急速に艦が傾き始めていた。被害確認を始めて10秒余り経った時には誰もが感じるほどの異常な傾きが発生し、それは加速度的に増していく。被弾箇所が喫水線に近かったのか、盛大に浸水しているらしい。


『こちら機関部! 浸水が激しい……! このままじゃ全員溺死だ!』


 機関部要員からの悲鳴。だがそれに対応している余裕すら艦橋の人間にはなかった。次の瞬間には艦の前部甲板が捲れ上がるように爆発したからだ。


「主砲弾薬が引火したか……!」


 ガイゼルフォン中将は苦虫を噛み潰したような表情をする。少なくとも艦前方にいた将兵は全滅だろう。そのことが察せられた故の表情だった。


『こちら機関部! もう水が……! 助け……!』


 その言葉を最後に機関部からも何も声は届かなくなった。もはや、どうしようもないほどの浸水が発生しているようだった。もう何も声が聞こえないということは、機関部要員のほぼ全てが水の中ということなのだろう。退避した、と楽観的に捉えることは艦橋要員の誰もができなかった。


「総員退艦!総員退艦だ!」


 ガイゼルフォン中将がそう命じる。艦長であるタイネン大佐を飛び越した命令であったが、そんなことを気にする者はこの場にはいなかった。遅すぎたようにも思えるその命令を受け、艦橋要員達は慌てて退艦を始めた。


「まぁ、間に合うか怪しいところだが……。我々も退艦しよう」


 ガイゼルフォン中将の言葉にルマノス准将もタイネン大佐もすぐさま頷いた。彼らとて死にたくはないのだ。





 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 この攻撃でバルツェル共和国海軍大陸侵攻艦隊は撃滅された。生き残ったのは意図的に残されたとしか思えないフリゲート2隻のみであり、その他の艦艇は残さず撃沈された。

 自衛隊側のミサイルの配分が絶妙だったのか、バルツェル共和国海軍艦艇のダメージコントロールが未熟だったのか、攻撃を受けたバルツェル共和国海軍艦艇は被弾から沈没までの時間が極めて短かった。そのせいで退艦が間に合わなかったのか、フリゲート2隻が救出できた人員は合計で僅か200名足らず。ほとんどの将兵が海の藻屑と化してしまったのである。一応、その200名足らずの中にガイゼルフォン中将達3名は入っていたりする。


 生き残ったフリゲート2隻は救助を行った後、敵艦隊による追撃が来ないことを神に祈りながら尻尾を巻いて戦域から離脱した。

 大陸侵攻艦隊の壊滅。この知らせはバルツェル共和国軍軍令部をさらなる混乱の渦へと引き込むことになる。





排水量10000t足らずの船に4発のASM-2はやり過ぎかもしれないですね……。

今回出たガイゼルフォン中将は後々バルツェル共和国軍人としていろいろと動かしたい人物の一人です。とりあえずはここで、何もできないまま圧倒されるという不名誉な敗北を経験してもらいます。

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[良い点] 日本の誇る強力無比な対艦誘導弾がバルツェル軍の艦隊に炸裂!決して外れることのないサジタリウスの矢をくらい、バルツェル軍は混乱する余裕すらも与えられなかった。 [気になる点] 奇襲を受けて大…
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