いたずら猫チャコ
この時の事務所は自宅からすぐ近くという事もあり、母は毎日午後になるとチャコを連れて仕事に行っていました。
もちろん目が離せない子猫の頃からそうしていたのでチャコとしても習慣になっていたのかも知れません。
事務所と言っても古い住宅の玄関に土足のまま上がれる来客スペースを設け、そこから部屋との間を遮る様にカウンターを付けた(以前の事務所から移植)というだけの簡単な物で、チャコにはリードを数本繋げて室内を自由に動ける様にしていました。
ある時母が事務作業をしていると外、しかも近くからプップーと軽く鳴らすクラクションが聴こえたそうです。
びっくりして急いで外に出ると、リードをいっぱいに伸ばして道路の真ん中に居るチャコと通れなくて止まっている車が!
「何か御用ですか?」という顔のチャコに運転手さんは苦笑いしていたんだとか…
それ以降リードの取り付け場所や長さを変えて二度と起こらない様にしましたが、気を付けているつもりでもちょっとした見落としで周囲に迷惑をかけてしまったり危険が待っていたりするものなんですね。
この事務所の玄関先での出来事はもう一つ、これは私も目撃した事があるんですが…道路までは出られなくなったものの御機嫌で外を見ていたチャコが急に中に玄関へ入って来て、お尻をくりくりっくりくりっ…ドーン!!
ミサイルの様に飛び出した瞬間キャンキャンキャンキャンという犬の悲鳴!散歩で事務所の前を通るワンちゃんを驚かして遊んでいました…おいチャコお前って奴は(汗)
それで飼い主さん(とワンちゃん)に謝るのですが、私が遭遇した時は、もうどん引きされてしまいました。
他にも「ウチの犬が臆病なのよ」と笑って許してくれた人や、逆に「この猫は根性が悪い」と怒る人も。
まぁ確かに人間だってびっくりしますよ…その後ワンちゃん達はお散歩中に事務所の近くまで来ると、道の反対側へ避ける様にして通ったそうです。
チャコが犬を怖がらなかったのは、普段顔を合わせていたすぐ近くで飼われていた仲良しワンちゃんの影響が大きかったんだと思います。
そのワンちゃんに対しては絶対にからかったりしなかったので友達だと思っていたのでしょうね?どちらにしてもチャコはいたずら好きな猫でした。