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ねこは続くよ~白猫ゆきくん  作者: さむらい
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ミーちゃんの想い出

ミーちゃんは小柄で身軽な猫でした。

家の隙間のあちこちから飛び出して来るのは神出鬼没…は言い過ぎかも知れませんが、それでも突然ガサガサッと音を立てて現れるとかなりびっくりします。

学校に向かって呼ぶと何処からともなく鈴の音をシャンシャン鳴らしながら駆けつけるのも、そんなフットワークの軽さからなんでしょうか。


自ら進んで人と寝てくれるのも歴代の猫ではミーちゃんが初めてで、それ以前の猫達は布団に入れるとしばらく我慢した後に隙を見て逃げ出していました。

動物が一緒に眠るのは最大の愛情表現だとも言われていますし、もしかしたらミーちゃんは捨てられた記憶から家族の温もりが欲しかったのかも知れませんね?


当時は一つの部屋で親子3人、父と母に二段ベッド下側の私(かつて上で兄が寝ていました)と川の字に近い寝方をしていて、そんな中でミーちゃんは引っ張りだこ…でもありませんでした。

父のいびきがとても煩いので私はいつもウォークマンで音楽を聴きながら寝ていたんですが、夜中に母が騒ぎ出したので何が起きたのか訊ねてみるとミーちゃんが雨で濡れた体で布団に入って来たのだとか!

しかもそんな事がまだ何度もあり、それ以降ミーちゃんの寝床は必ず私が引き受けいつも一緒に寝ていました。


昼間に絵の具を付けて帰って来た事があるそうなので、人間に対しての警戒心がまるで無かったのでしょうか?なかなか珍しい人間好きな猫だったのかも知れません。

しかし真っ黒になって帰った時の事を母は「焼却炉に入れられたのかも?」と言っていたのでそれも善し悪しですね。

※もし本当なら動物虐待する人間が一番悪いです。


我が家初代の猫ゴンちゃんも結局行方不明で終わってしまったので、ミーちゃんが帰らなくなって家族皆が探し、とても悲しみました。

どうやら連れて行かれてしまったらしいのですが、それは猫さらい(誘拐)なんですよね?猫だって大切な家族なんですから。

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