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ねこは続くよ~白猫ゆきくん  作者: さむらい
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ミーちゃんを継ぐもの

ミーちゃんが行方不明になった?

帰宅してそう知らされ私と兄は驚き後悔しました。

そして兄の「えっ?あの時塀の上に居たよ?ニャーニャー鳴いてて可愛かった」という言葉に対して私は、口には出さなかったものの「その時の様子はおかしくなかったのか?」「一目会いたかった」という気持ちで一杯でした。

今ではそれは、引越しの荷物がかなり多くて荷造りや運搬で私に余裕が無かった事への裏返し(ある種の責任転嫁)でもあったと思っています。


それでもやっぱり家族です、私も毎晩一緒に寝ていた猫でもあり…皆ミーちゃんが心配な事に変わりはありません。

ミーちゃんの為に父母は毎晩近所を探し歩き、探し猫の新聞広告まで出していたそうです。

考えられる要因としてその時には選挙や急な道路工事で見慣れない人が来ていた事、そして一番有力だったのが近所の人から聞いた、裏の小学校の催しに来ていた人が「この猫可愛いから連れてっちゃおうか」と言っていたという証言でした。

その近所の人は「首輪も着けてるし絶対に可愛がられている飼い猫だから駄目だよ」とたしなめてくれたそうですが…


私も週末に学校が終わると一目散に電車で帰宅し、母と一緒にミーちゃんを探しました。

しかし成果は全くありません。


ところがそんな生活を繰り返していたある時、帰宅すると母が子猫を抱えて待っていました。

子猫の事を得意げに話す母に対して思わず「なにそれ?」と言ってしまったのはミーちゃんの事を諦めてしまったのか?という反発心からでしたが、今ではその時の母の気持ちが良く解ります。

母は「ミーちゃんがヤキモチ妬いて早く帰って来る様に」と言っていましたが、寂しくて仕方無かったからなのでしょう。


その子猫はチャコと名付けられました。

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