最初の違和感
話が少し戻りますが、当初チャコとゆきは少しずつ馴らしていけば大丈夫だろう…そう思っていました
ところがゆきはチャコが見える度に必ず
「シャアーーー!」
子猫とは思えない様な威嚇姿勢でチャコに飛びかかろうとします
チャコの方は最初こそポカーンとしていましたが、これだけ喧嘩を売ってくるならと応戦の構えを見せる様になってしまいました
…これは一体どうしたら
人間の家族には馴れ始めたものの一向にチャコに馴染んでくれない、ゆき
室内ですが仕方無くゆきにリードを付けてチャコと距離を置く事になってしまいました
もちろん小さな体になるべく負担にならない様な軽い物を選びましたが、ゆきのストレスは大きかった筈です
こちらとしても可哀想という気持ちが先立っていたので少し位ならちゃぶ台に乗っても良し、むしろ「動きたい盛りなのに制限してしまってごめんね」という気持ちでした
すると…
ガチャン!
何を思ったのか?ゆきはちゃぶ台に置いてあるグラスに手をかけて片っ端から倒して割ろうとします
「うわあーーー!」
大慌てでゆきを止めるものの間に合いません
それからというもの、ゆきの近くには割れ物を置かない様に気を付けましたがうっかりする事もあり幾つものグラスが犠牲になりました
…どうやらグラス割りは楽しいらしい
それにしても幼いゆきに不自由までさせているのだからこれは自分達のケアレスミスだと、叱るにしても本当にやんわりとしか出来ませんでした
…しかし子猫とはいえ流石におかしいぞ?チャコとも仲良くなれないし
この頃からゆきのアグレッシブ過ぎる行動に疑問を感じていました
そして理由も無く突然パニック状態になり大暴れする事が度々あり、ゆきには何か疾患があるのでは?という不安も募りました
パニックになると小さな体とはいえ全力で暴れ出すのでバスタオルで包み、落ち着くまでなだめます
そんな事を何度も繰り返せば「もしかしたら何処か悪いのかも知れない?」と不安にもなるもの
ある時やはりパニックになったゆき、とりあえず落ち着いてから何処か悪い所が無いか体を隅々までチェックしました
…あれ?
…いやある?股間に何か付いてるよ(笑)
ゆきは、男の子でした




