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ねこは続くよ~白猫ゆきくん  作者: さむらい
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三毛猫ミーちゃん

ミーちゃんは子猫ながらも既に普通に食事が出来、下痢も実は猫条虫が原因だと判明しました。

寄生虫は野良生活そして親猫から伝染る事が大抵で、体力を奪われてしまいます。

幸い獣医さんで出して貰った虫下しがよく効いてすぐに治り、小柄で人懐っこく元気一杯な猫に成長しました。


食べ物といえば色々な物に興味を示して食事中の人の側に行っては腕をペチペチ叩き「ちょーだい」をする知能犯!

大福まで食べたという話もありましたがそれは流石にどうかと思います。

母はミーちゃんの事を「何でも食べなくてはならない生活をしていたのね」と言いましたが、子猫で保護した訳ですからそこまでの生活をしていたかどうか判りません。

またその頭の良さは我が家の歴代猫の中でもトップクラスで、トイレの躾も難無くこなした…のですがしばらくすると何故か猫トイレを全く使わなくなりました。

後日母がミーちゃんがよく遊んでいた自宅裏にある小学校に入ってみると、側溝でトイレを済ませた形跡があったそうです。


ミーちゃんの日課はその小学校で遊ぶ事!呼べばすぐ帰って来たので自宅からそう離れたりはしなかったのでしょう。

当時の家はボロ屋だったのであちこち穴が開いていました。

そこがミーちゃんの格好の出入り口になっていて、一度お風呂場の水道管が出ている狭い隙間からニョッキリ顔が出てきた時は流石にびっくりしましたが。

猫はこんな所も通れるのかと感心するやら呆れるやらでした。


遊び疲れたら家に帰って寝ている人間の布団に潜り込むのが好きだったミーちゃんでしたが、真っ黒に汚れていたり雨の日にしっとりと湿った体で布団に入って来られて困ったのも良い想い出です。


家は自営業で当時は仕事用の事務所を借りていましたが、大家さんの都合で自分が高校を卒業する少し前頃に、出て欲しいと言われてしまいました。

話があってから少しして自宅近くにあった空家を借りられたので、家族総出で事務所の引越しをしたのですが…

その最中、兄が近所の塀の上で鳴いているのを見たのを最後にミーちゃんは行方不明になってしまったのです。

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