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ねこは続くよ~白猫ゆきくん  作者: さむらい
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それは嵐と共に…

かなり昔のある朝、当時高校受験を控えていた私は第一志望校の卒業生の方から生の声を聞かせて貰える事となり、父の運転する車で約束の場所へと向かっていました。

台風の影響で生憎の土砂降りなので「こんな悪天候だし既に志望しているのだから正直聞かなくても」とは思ったのだけれど、折角呼んで頂いたのだから断るのも失礼です。

話は10分程だったでしょうか?申し訳無いですが「良い学校だよ」という内容しか覚えていません…というのも帰りの道路端でずぶ濡れになった子猫が居るのを見てしまい、頭の中が猫の事で一杯になってしまったからでした。


我が家は犬猫や魚、変わったところではモルモットまで居た事がある動物好き一家、ですがチワワの“お嬢”を最後に犬猫は止めていました。

事情があったとはいえ、お嬢の世話が行き届かなかった戒めだったからです。

しかし今は一大事!帰宅して母に事情を伝えると、タオル1つ取って子猫の元へ走り出しました!!


「まだ無事で居ると良いんだけど」


あの子猫は…居ました!雨風も強く、また車通りの激しい場所なので事故に遭わなかった事も幸いです。

私は手で抱える様にそっと子猫を抱き上げタオルにくるむと再び家に急ぎました。


そして結局帰宅した時には子猫も私もお互いにずぶ濡れのグショグショになっていましたが…着替えながら子猫を拭いてどんな子か確認すると、毛並みは白黒茶の三毛でクルッと円を描いた尻尾が特徴的なメス猫です。


床に新聞紙を敷いて子猫を乗せ「さてどうしたものか」と母と会話していると、お腹を冷やしてしまったのか?子猫はその場で下痢をしてしまいました。

びっくりして急いで片付けましたが、何というタイミングの悪さか、この時母が食べていたのがカレーうどんという…


その後この子には“ミーちゃん”という、何の捻りも無い名前が付けられました。

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