偽りになりし掠奪者
道を歩く足音が闇に響く。
黄昏はとうに過ぎ、深い夜が街に広がり、周囲には家の明りが洩れて、暗い路地を照らしていた。
住宅街に響くのは、車の走る音。
猫の鳴き声。
人の笑い声。
そして、足音―――――
「はぁ……はぁ……」
零れるのは、荒い吐息。
頬を伝う雫。
震える手。
コツリ……
冷たくアスファルトに足音を響かせながら、一人の青年が薄暗い闇の下をトボトボと歩いていた。
俯きながら、柄を握りしめながら、唇を噛みしめながら――――
「……くそ、くそぉ……」
街灯の下を横切り、ぎらつく水晶の切っ先。
手元には一振りの刀。
ポタリ……
刃から滴り落ちる紅い滴。
刃が僅かに火花を散らし、地面を引きずり切っ先を足元に擦りつけ、奏夜は前のめりに歩く。
カチカチと手を震わせながら、夜闇に潜るように力なく歩く。
(……勝てる? 力を失えば、あの女が追ってこなくなる? 本当なのか?)
―――――頭に、水晶の刀を振るい戦う自分が見える。
だが先に見えるのは、倒される未来。
沙紀が殺される未来。
全てを失い、闇に吸い込まれていく――――
(……くそ……なんで、なんでこんなに悲しいんだよ!)
グッと刀を持つ手に力が滲む。
殺したい。
しかし、今のままではどうしようもなく、奏夜は絶望に口元を血を滲ませるほどに唇を噛んだ。
悔しさに背中が震える。
殺したい。
全てを破壊したい――――
(……沙紀……沙紀)
――――奏夜……。
(……沙紀?)
聞こえるのは、優しい少女の声。
奏夜はうっすらと涙を浮かべつつ足を止めると、吸い寄せられるようにクシャクシャになった顔を上げた。
そこには一軒の家があった。
明りはなく、薄暗い玄関。
屋根は青く、壁は白く塗られた真新しさの残る外観。
小さな庭が家を彩り、小さな車がガレージに置かれていた。
真正面に見えるのは、いつも潜る鉄の門扉。
そして階段を上がって見える、いつもの少女が飛び出してくる玄関。
そこは、沙紀の家の前だった――――
「……俺は」
――――ガシャンッ
宵に響き渡るガラスの割れる音。
涙を拭いつつ。奏夜は振り返ると、そこには奏夜の家があった。
リビングの窓ガラスが外向きに飛び散って割れていて、明りが洩れ、続いて騒音と炎が闇夜に噴き上がった。
対照的なほどに、けたたましかった。
「……くそが」
苛立ちに顔をしかめつつ、奏夜は地面を刃で擦りつつ、気だるげに前のめりに自分の家歩き出した。
そして玄関を抜け、リビングへと潜る――――
「……何やってんだよ」
「お、お兄ちゃん……!」
首筋に食い込む節くれだった指。
壁に罅が走り、めり込む華奢な身体。
首を鷲掴みにされて、リビングに壁にたたきつけられ、目の前で悶えているのは、妹のエリスだった。
視線を気だるげに動かせば、そこにはニヤリと口の端歪める初老の横顔。
幼い少女を叩きつけているのは、スーツ姿の父親の姿だった。
「……クソ親父」
「お、奏夜か」
エリスの視線に気づき、振り返る父、ゴードンに、奏夜は顔をしかめつつ、手に持った刀を腰に収める。
「何してるんだよ……ていうか追い返せよ」
「ああ。ゴキブリを殺そうと思ったが以外にしぶとくてな」
「追い出せって言ってるんだよ、くそ親父が」
「早く殺しておかんと、後が大変でな……!」
そう言って、力強く壁に押し付けるゴードン。
メキリと壁に罅が走り、エリスの華奢な身体が壁にめり込んでいく。
僅かに口の端から滲む血。
くの字に体を曲げながら、エリスは息ができずに目を剥きながら、震える手をゴードンへと向ける。
その手の平を広げては、襟首をつかむ――――
「ぐぅうう……」
「抵抗はやめておけ。大人しく向こう側に帰るんだな」
「帰らない……私は……もう一度、あの人と一緒に生きる!」
「お前の夢は、永遠に深淵を彷徨うのみだ……!」
「お前が奪ったんでしょぉ!」
「お前も姉も、永遠にとらわれた生き物よな……」
「――――呪印展開!」
スルリと襟首から離れる小さな手。
そのボタンダウンのワイシャツの隙間に、紙切れを鋭く突っ込まれて、ゴードンは目を剥いた。
「魔術書の一頁ッ」
「炎と共に死になさいッ」
ゴードンの表情に走る動揺を見逃さず、エリスは首根っこを掴んだ腕を振り払い、父親の腹を蹴飛ばした。
そして仰け反りよろめく父親を横目に、エリスは頭を抱えて床に蹲る。
――――ボンッ
鈍い、空気の破裂する音。
ソレと共に小さな炎が首元から噴き上がり、鮮血と肉片が惚ける奏夜の肩を掠めた。
ボトリ……ボトリ……
晴れる煙の中から滴る肉の断片。
爆発を受け削げ落ちる首根っこの肉。
首元がぽっかりと半分抉れ、白い骨を覗かせる中、ゴードンは苦い表情と共に後ずさった。
「ぬかった……」
「子どもだと思ってるから死ぬ目に合う……」
そう言って立ち上がるエリスを睨み、ゴードンは刳り貫かれた首元を抑え、手をかざした。
「この身体。伊達に百年は持たせていないんだ。丈夫に作ったのに壊しやがって」
「紛いものにはお似合いよ……」
「言ってくれる……!」
ポコリと手の平に浮かび上がる小さな黒い球体。
ひと際低い声と共にゴードンは手を広げて、その手の平に少女を捉え、黒い球体をかざす。
その口の端に笑みを滲ませる――――
「仕切り直しだ。……何度やろうと、ワシには勝てんがな」
「お兄ちゃんを返してもらう」
「腹の底は皆同じ……お前もマリアも……!」
「フィフテ、穿て!」
「貫く……!」
首根っこを押さえてゴードンは身体を低く飛び出す。
エリスは虚空に手を伸ばして、壁の中から飛び出した巨大な槍をゴードンへと吐き出す。
風を切り、両者がかちあう――――
「……やめろ、アホが」
ギィイイイッ
空気を抉る鋭い音色。
ハッとなって後ずさったエリスの視線の先、そこには奏夜がゴードンの間に立っていた。
右手には水晶の刃を閃かせる刀。
左手には木彫りの鞘をかざして、エリスが飛ばした槍を受け止めていた。
その右手には、ゴードンが突き出した『深淵』を、ゆっくりと吸い込む鋭い水晶の刃があった。
「奏夜……貴様どういうつもりだ」
「家が壊れる。やめろ……」
「お兄ちゃん、でも……!」
「アンタにも、エリスにも聞きたいことがいくつかある」
「――――どかんと殺すぞ、奏夜……」
「じじいが粋がるなよ。こっちも気が立ってるんだ、なんなら両方の首根っこを刎ねてやるぜ?」
「……」
「選べよ、親父……!」
――――口の端が、ニヤリと動く。
「このまま、修羅に変えるもまた一興……か」
「自分の血を浴びたいというのなら是非も無し。父親であろうと死んでもらうぜ」
「貴様の父親なんぞにいつからなった……」
「ネガるなよ……目が血走ってるぜ?」
「殺すぞ……!」
「一生そうやって不貞腐れてろ……!」
フンッと鼻を鳴らし、奏夜は父親の腹を蹴飛ばし吹き飛ばす。
そうして手にした鞘で、振り下ろされた槍を振り払うと、奏夜はため息と共に刃を鞘に収めた。
その背中を見つめながら、エリスは目を輝かせて立ち上がる。
「お兄ちゃん……!」
「――――俺を殺したいのか?」
グッと腰のベルトに刀を差し込みながら、奏夜は僅かにエリスに首をひねって見せた。
「どうして三年前、お前達は出ていった? どうして俺にこんな力がある? なぜ今になって、俺の前に立つ?
答えてくれ、エリィ……」
「……お兄ちゃん、本当に、覚えていないんだね」
「――――記憶に靄が掛かり始めている。思い出したくないと、心が騒いでいる」
「……その記憶は、全て偽り」
「……」
「そこにいる、ゴードン・オズワルドが、お兄ちゃんの記憶の全てをいじった」
「だそうだが?」
そう言って振り返ればそこには、よろよろと立ちあがる初老の男、ゴードンがいた。
その疲れた表情は笑みに歪み、ため息交じりに抉れた首元を抑え、ゴードンは奏夜を睨む。
「やれやれ……首が据わらん。まるで赤子の様だ」
「親父……」
「言ったろう? 俺はお前の父親じゃない。……ただ封印魔術師協会の連っ宙から派遣されたただのホムンクルスだ」
「……」
「多少はショックか?」
ニヤリと笑う初老の男に、奏夜は小さく首を振るままに、ゆっくりと水晶の刃を鞘に収めた。
「なんとなく、さ」
「――――目がいいな」
「違和感だよ……あんたといて、心地よさを感じたことがなかった。親ってそういうもんだと思うからさ、尚更だ」
その言葉に、ゴードンはやれやれといった様子で首を横に振る。
「記憶を吸い込んでも……やはり高貴なる魂の輝きだな」
――――見開く蒼い瞳。
「……今なんて言った?」
「いいや、全てって言った方が正しいな……」
青い瞳を見開き顔を強張らせる奏夜に、ゴードンはニヤリと笑いつつ、首筋にぽっかりと空いた窪みを指で掻きむしる。
ブシャブシャッと血がまきちらされ、それでも痒そうにゴードンは顔を歪める。
「ヒヒッ、いてぇな。いてぇ……」
「てめぇ……」
「この痛覚も、元はお前のものなんだよなぁ……全部お前から貰ってばかりだ」
「……俺の記憶も、力……!」
「悪いなぁ……奏夜・オズワルドよ」
「――――お前が、掠奪者か……!」
「イエスだ……!」
ニヤリと笑って見下すゴードンに奏夜は、顔をしかめつつその手を柄に添え腰を低く構える。
そして牙を覗かせつつ、奏夜は背中を震わせ呻く―――――
「目的は何だよ……」
「仕事はきっちりしていたから変な報告は上に上げんでくれよ?」
「答えろよ……!」
「ホムンクルスの本質は器。魂を劣化なく封入するための真空パックというわけだ
では、協会はこの身体に何を入れるつもりだ?」
「――――俺の力?」
「ノー……力とは即ち魔術。魔術とは?」
「――――魂の輝き」
「イエス……」
「俺の……魂!」
ハッとなって青ざめる奏夜に、ゴードンはにやりと笑って頷くと共によろめきつつ後ずさる。
「頭がいい。さすがは協会連中がビビるだけの事もあろう」そう言ってゴードンは笑みを深める。
「お前の力はな、混沌――――『深淵』の地へと踏み入れる力だ。その力を封印するのが俺の役目だ」
「深淵ってのはなんだ?」
「なんだ、お前の『獣』から聞いていないのか?
深淵とは即ち、世界が創世される以前の空間。無尽光があまねく全てを照らす以前の世界。
神が時間と空間を全ての段階において設定し、我々を創り上げた世界の外側」
グチャリ……
抉れた首根っこから手を離すと、ゴードンは血に紅く塗れた手を広げては、奏夜に見せつけた。
そこには黒い球体が掌の上に浮かんでいた。
『深淵』と呼ばれる深い闇が漂っていた。
「すごいだろ。……お前の力の一つだよ。
深淵の巣食う獣は、或いは神の無尽の光を受けて『悪魔』として世界の内側に組み込まれた者もいる。
だが大半はそうじゃない。光が届かない場所で蠢く者が大勢いる。
深淵の獣とは、そうした闇に人の魂の輝きを与えて肉を与えるのが、我々魔術師の役割の一つだ」
「……」
「お前は特にそれが秀でていた。魂を輝かせ、あらゆるものを魅了する。
正に無尽光に近い輝きを有する――――奏夜よ。お前は生まれながらに正に優秀な魔術師だ。
故に、お前を封じる必要がある」
「出る杭は打つか……」
「正解だぁ。……魔術師協会にとってはお前は眼の上のタンコブでなぁ」
「……」
「まぁ、『覚えて』ないだろうがな? なぁ奏夜……」
ぐっと拳を固める奏夜に、ゴードンはひどく楽しそうに肩を震わせ、球体を握っていた手を閉じる。
「俺にとってはそうでもないさ。空っぽな身体に力がそそがれていく感覚は悪くない。
お前のものが空っぽの俺のものになっていく、心地いいぜ?」
「――――ゴードン・オズワルド」
「返せなんて言うなよ? これも仕事なんでな……」
「反吐が出る……」
「まったく、このまま気付かないふりをしていれば、あと二千年ちょいで吸収出来たって言うのに。
なぁ、それなりに被害者ぶれた毎日は楽しかったろう……?」
「……」
「なんでも他人のせいにできるんだから楽なもんだ。……顔に書いてあるぜ? あの日々を返せってよ。
アレでよかったんだよ、魔術やらなんやら知らずに平穏に生きていれば」
「――――父親のふりは楽しかったか?」
「毎日ゲロがでそうだったよ」
「……」
「ったく……このまま何も知らずに俺に食われてればいいものを」
そう言ってぐらつく首を腕で支えつつ、ゴードンはその皺だらけの顔をしかめて歩み寄る。
スッとエリスは虚空に手をかざして、幼い表情を強張らせる。
「……協会の今やってる事も、貴方がしていることも見逃せないし、許せない」
「大切な幼馴染は助けたい、というわけか」
「……この人は、私が助ける。何があっても、どんな事をしてでも」
「時を超えてやってきただけの事はある。優秀な幼馴染だ事で」
「……奏夜は渡さない」
そう言って、にじり寄る少女の手の平には、ビッシリと油性ペンで書かれた文字列。
その手の平をかざすままに、少女は幼い表情を強張らせて囁く。
「論理爆弾は一つじゃない。……或いは私の腕一つ、貴方を殺す為なら呪いで潰しても構わない」
「ともすれば自爆か」
「姉に言いなさい。彼女を返す様にって」
「自分と同じ存在が一つ潰れるだけじゃないか?」
「諸共に死にたいようね……!」
手の平に描かれた文字列が蒼く光を放つ――――
「――――戯れるつもりはないさ。これ以上、面向かって奏夜の力を吸収できるとも思えんからな」
ふらつく足元。
そうして首根っこを押さえて歩きだすゴードンに、奏夜は戸惑いに声を僅かに震わせた。
「お、おい……どういう事だ。幼馴染って……!」
「まんまの意味だよ、バカ息子が……」
「な……」
「ただ協会の正規の任務は、この男を二度と醒めぬ眠りに誘う事。殺す事じゃない。
殺せば深淵の獣が全て、敵に回るからな……」
「答えろ! 何がどうなってる!?」
「お前の『姉貴』に聞けよ。……或いはそこの『妹』に聞いてもいい」
「な……」
「気づいてるんだろう……?」
そう言って、ゴードンは首を抑えたままたじろぐ奏夜へと振り返り、ニヤリとほくそ笑む。
そして、告げた。
「――――お前に、姉と妹は存在していないって」
奏夜は目を血走らせて、今にも飛び出さんと、笑みを踏めるゴードンへと声を荒げて叫んだ。
「……。記憶を返せ!」
「やだね……これは俺のものだ」
「くそ親父がぁ!」
「取りに来いよ……協会特派員としての監視の意味も込めて、俺は『姉貴』ちゃんの方にいっておいてやるからよ。
その間、今の幼馴染がどうなるかは、知らんがな」
「……言いやがったな」
グッと拳を固めれば、手が震え、奏夜は声を低く呻く。
だが、その身体には今までのように、蒼い文様が浮かびあがらず、ゴードンはつまらなさそうに顔をしかめた。
「ふんっ、『獣』の入れ知恵か。魔術方式を全て封印してやがる
だが、それであのイカれた『姉貴』に勝てるかね? 俺もいるし、少々厄介だぞ?」
「……言わずとも、ぼこぼこにしてやる」
「ふふっ……怖いものだ」
そう言った次の瞬間、血に濡れたスーツ姿の男が霧の如く、フッと景色に溶けて消える。
ゴードンは、いなくなった。
残るのは、背中を震わせる奏夜。
そしてその後ろで少しばつの悪そうに首をすぼめる黒ローブ姿のエリス。
沈黙が続く。
五分。
歯車の回る音がリビングに響く中、エリスはようやく顔を上げると、奏夜の背中を見上げた。
ギュッと胸元を掻きむしりながら、僅かに甲高い声を響かせる。
「……お兄ちゃん」
「――――記憶、取られて覚えていないんだ」
「……知ってる。わかってたから、何も言わなかった。真実を言っても混乱するだけだろうし。
だから……ずっと黙ってるつもりだった」
「……エリス・オズワルド」
振り返る奏夜の表情は、雨に濡れた子犬の様。
エリスはキョトンと蒼い瞳を見開くと、その後可笑しそうに口元を抑えて肩を震わせた。
「ふふふっ。奏夜くんってば、不安だといつもそんな表情するんだからッ」
「……」
「少し濡れた子犬のような目……でも、私はその目も大好きだった……今でも、そしてこれからも」
「――――奏夜くん……沙紀が、小学校の低学年の時は、いつも俺を君付けで呼んでいた」
「うん。いつもそう呼んでた。少し時間軸がおかしいのかな?」
「……何者だ、お前は?」
「私の部屋に行こっか、お兄ちゃんッ?」
そう言って、エリスはローブのポケットに手を突っ込むと、短いゴムバンドを取り出した。
長い白い髪をソッとまとめ上げ、少女は俯きがちにゴムを口に咥える。
そして長い髪を優しく結い、少女は顔を上げる。
はにかんだ笑顔をみせる――――
「……似てる?」
「……」
「当たり前だよね。だって私は彼女だもの」
「……」
「行こう。ちゃんと経緯を話したいの。魔術の話も全部話したいし、私がここにいる理由も全部話したい。
全部、奏夜くんに聞いてほしい。全部……」
ギュッと少女は奏夜の手を掴む。
その手は、とても熱くて、奏夜は戸惑いに顔をしかめながら、力なく項垂れると、声を枯らして呻いた。
「……俺、よく、わからないんだ」
「うん。わかってる。わかってるよ奏夜くん」
「だから……聞かせてくれ。俺は、俺の周りに何が起きているのかが、知りたい」
「うんっ」
「……それから、沙紀を――――俺の大切な幼馴染を助けたい」
「ウンッ。わかった」
結った銀色の髪を靡かせ、少女は、頬を赤らめ嬉しそうに力強く頷いた。
頷く仕草は幼かった。
だけど、懐かしかった―――――




