生け贄
何故ここにいるのかわからなかった。
だが何故絶望している理由はわかっていた。
神の怒りに触れてしまい、
自分を殺そうと神の力が目の前に迫っているのだ。
死を覚悟したその時、
ある者に助けられる。
ある者は悪魔と名乗った。
悪魔に何故助けたのか理由を聞く。
するとある者から依頼されたと言い、
ある鍵を渡してきた。
鍵には特別な力があり、
使用した者を助けてくれる扉が現れ、
3回使用することができると言った。
そして悪魔は姿を消した。
家に帰ると妻は自殺していた。
悲しむ間もなく突如と妻の死体が動き出し、
妻を蘇らせるかわりに魂をよこせ、
殺してやると迫る妻に鍵を使った。
突如現れた扉に吸い込まれる。
気がつくと、薄暗い家の椅子に座っていた。
テーブルの対面には妻が座っていた。
そして妻は話し出した。
出会う前に人を殺してしまい、
それを悔やみ続けており、
ある時救われる為には自殺するしかないと、
神から啓示を受けたと言った。
そして自身が死ぬ時とは、
自分の夫が絶望するであろうその時だったと妻は言った。
妻の言葉を理解できず困惑する中、
扉が現れ吸い込まれた。
気がつくと、誰もいない家の椅子に座っていた。
すべての不安を払うためにすぐさま鍵使った。
現れた扉に吸い込まれた。
気がつくと、家の椅子に座っていた。
テーブルの対面には悪魔が座っていた。
悪魔に妻は助からなかったと言った。
悪魔はあなたは助かっていると言った。
妻も助けてくれと悪魔に言った。
ではその鍵に願い使えばいいと悪魔は言った。
鍵を使うと扉が現れ男は吸い込まれていく。
気がつくと、光に照らされた家の椅子に座っていた。
テーブルの対面には神が座っていた。
妻を助けてくれと神に言った。
神はお前の妻は私により既に救われた。
それを無しにすると言うならお前が贄となれと神は言った。
それを承諾した。
神は贄の最期には全て話す必要があるといい話しだした。
悪魔である私が神になるためには、
絶望を集め続ける必要がある。
そのためには特別な贄が必要だと言った。
その贄は常に絶望し続ける必要があり、
お前はその特別な贄となり絶望し続けている存在であると告げる。
そしてこのあと記憶がなくなり、
神になりすました悪魔に襲われ、
鍵を貰い家に戻るが妻は自殺する運命にあり、
神に扮した悪魔に騙され、
私は永遠に絶望し続けるのだった。