『俺が死んだら土葬にしてくれ』

⑹『俺が死んだら土葬にしてくれ』

⑹『俺が死んだら土葬にしてくれ』

㈠

心臓の鼓動が止まっても、意識が有るということなど、有り得るのだろうか。死ぬまでに調べて置かなければならないが、もしも、そういうことが有るならば、俺が死んだら土葬にしてくれ、と思うのは当然だ、火葬は怖すぎる。

㈡

そんな感じだが、しかし、訳の分からない、所謂、生と死の問題、考えただけでも、文章を書き出しそうなので、意識の他へと追いやり、自分は思考したくない訳である。であるからして、俺は自然死して、それも栄養失調や老衰で、そして、土葬が良い。

㈢

まだ、死ぬことを考える時期ではないが、人は何れ死ぬのであるから、火葬が本当に怖すぎる。火で炙るのは、ステーキだけにしてくれよ、と思って居る。何にせよ、ここでもう一度断言、懇願して置くが、俺が死んだら土葬にしてくれ。